ランラン☆カンカンのアンダーカバー大作戦

2009/12/29

Jユースカップ◆決勝[東京vs広島]◆写真レポ「引力」

「つぶれるまで走って戦おう!」

Jリーグクラブの下部組織「ユースチーム」による「高校選手権」…というのが、一番わかりやすいかもしれません。

夏に行われる「クラブチーム(ユースチームと街クラブ)日本一」を決めるクラセン=クラブユース選手権。
秋に行われる「クラブチームと部活動、全部集めて、日本一強い高校生チーム」を決める高円宮杯=全日本ユース選手権。
そして冬。
年末年始の華「高校選手権」という感動と涙の舞台を選ばず、よりプロに近い場所を求めてJリーグの下部組織に進んだ選手たちが、その「Jユース選手としてのプライド」を全開にして、技術とチーム力を競い日本一を目指す『Jユースカップ』。

それでも決勝に進んだ広島ユースの監督がハーフタイム、選手たちにかけた言葉は…「つぶれるまで走って戦おう!」。
高い技術でもなく、センスでもなく、問われたのは選手たちの心、奥底に秘められた「気持ち」でした。

「このメンバーで試合をするのがこれで最後なんだ、という寂しさがあった。」
2年前、この大会で有終の美を飾ったFC東京U-18のキャプテン・椋原健太がふり返るように、決勝では勝っても負けても、終了のホイッスルとともに3年生は引退、チームは生まれ変わっていかなくてはいけません。


Jユースチームにとっての高校選手権、Jユースカップ。
2年前までは「サハラカップ」と呼ばれていたこの大会は、今年新しく「サンスター」というスポンサーを得て、「サンスタートニックカップ」となりました。

そして2252人の観客を前に、クリスタルの「サンスタートニックカップ」を、最初に掲げることになったのは、3年前同じカードで0-2と敗れた、FC東京U-18だったのです。

*****
2009Jユースサンスタートニックカップ
第17回Jリーグユース選手権大会 決勝戦
2009年12月27日(日)13:30K.O.@大阪長居スタジアム
FC東京U-18 2-0(1-0,1-0)サンフレッチェ広島F.Cユース

[得点]
26分:重松健太郎(東京)
80分:三田尚央(東京)
*****

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[広島ユース]スタメン
■GK■
16田村昇大 3/91.04.22/182/62
■DF■
2宗近 慧 2/92.05.29/181/74
12越智翔太 2/92.10.05/168/55
17森保翔平 3/91.08.17/166/58
 →※36分:イエロー2枚目で退場
■MF■
4宮本 徹 3/91.08.17/166/59
7中山雄昇 3/91.04.11/158/54
 →85分:MF3野口大輔 2/92.10.05/175/58
8茶島雄介 3/91.07.20/161/55
10大崎淳矢 3/91.04.02/170/62
22早瀬良平 2/92.06.16/168/57
 →56分:DF5元田涼介 3/91.05.24/176/60
14水頭 廉 3/91.12.17/167/56
 →HT:DF6浅田裕史 3/91.04.18/174/62
■FW■
11砂川優太郎 2/92.08.21/172/66
 →HT:FW23井波靖奈 2/92.6.25/178/68

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[東京U-18]スタメン
■GK■
1崔 創喜 3/91.08.26/184/76
■DF■
4廣木雄磨 2/92.07.23/165/62
6平出 涼 3/91.07.18/176/72
26松藤 正伸 2/92.04.27/170/68
3阿部 巧 3/91.05.26/166/62
■MF■
14三田尚央 3/91.05.20/175/65
8年森勝哉 3/91.07.09/162/58
18山崎直之 3/91.05.05/180/65
 →89分:DF13武藤嘉紀 2/92.07.15/174/62
11梅内和磨 3/91.06.21/177/62
■FW■
9山口 潤 3/91.06.04/167/58
 →88分:15佐々木陽次 2/92.07.02/170/60
10重松健太郎 3/91.04.15/172/69
 →88分:24前岡信吾 2/92.10.26/181/77

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8番同士、そして身長162センチと161センチというちびっ子同士のキャプテンが笑顔で交わす、固い握手。東京は4-4-2、広島は3-6-1と、どちらもトップチームと同じフォーメーションで戦い続けてきました。

キックオフとともに、試合は激しく動き出します。
全員が激しいプレスをかけ続け、ショートパスでどんどんと前へ出てくる東京。全員がボールを繋ぎまくることで、連動してゴールへ向かう広島。
中でも東京の10番・FWケンタロウ@重松健太郎が、いきなりトップギアで攻撃を開始したおかげで、開始1分にしてFKのチャンスを得た東京は、最終的にボールをゴールマウスへと押し込んだのですが…オフサイド。

立ち上がり早々のこの先制パンチでさらなるスイッチが入った両チーム、体力の限界など微塵も考えないほどに、プレスをかけあい、見てるこっちが酸欠になるほどの攻防戦がスタートしてしまいました。

そしてほぼ3分おきには、シュートやらファウルやらで目まぐるしく展開していた前半26分。東京は真ん中30メーター付近で、再びFKのチャンスを得ます。
キッカーはトップ昇格を決めているU18日本代表のFW、ケンタロウ@重松健太郎。そしてゴールマウスを守るのは、U18日本代表候補の大森圭吾が怪我上がりのため、この大会でスタメンとなった田村昇大。

「あの距離だと巻いたボールは弾道が読まれると思ったので、スピードを上げて、ブレる球を蹴っていった」
急カーブを描いて落ちていく、無回転のシュート。

「ボールを弾いて後ろにやってしまった時、最高の仲間たちと3年間戦ってきたことを、自分から崩してしまった、と感じた」

GK田村昇大の手を弾いたボールは、広島のゴールネットを揺らしていました。
1-0!東京先制!

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プレーも全速力なら、喜びを分かち合うのも全速力(爆)「気持ちの引力」がそうさせるのか、やたらめったらなスピードで駆け寄ってきた仲間たち、全力で乗っかり過ぎです…(笑)

ハイプレスの攻防の末、狙い通りセットプレーで先制点を奪った東京は、そこから一気にペースを引き寄せます。
絶え間ないプレスと、当たり負けしないフィジカル、二重三重のプレッシャーをかいくぐっていく技術…「今年の東京は強い」と言われ続けたその本領が、100%発揮された時間帯が続く中、思いもかけず、試合の行方を左右する大きな出来事が起こってしまいました。

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「激しい守備は自分の持ち味だし、悔いはないです。」…

前半36分。ケンタロウ@重松に対するファウルで、「この瞬間、本当にチームに申し訳ないと思った…」という広島17番・森保翔平@森保一の息子さんが、イエローカードの2枚目を受け、退場!
仲間に声をかけられつつ去って行く3年生のDFは、タッチラインをまたぐその寸前、トップ昇格する大崎淳矢@U18日本代表に、広島ユース選手としての最後の瞬間を抱きとめられます。

「淳矢には『大丈夫、任せとけ』と言われました。」

そんな広島が残り52分間を戦う相手、「最強」と噂された東京というチームは、8月のクラセン(クラブユース選手権)準決勝で90分間鬼プレスを続け、ショートパスを縦横無尽に繋ぎまくり、新潟ユースを圧倒したのですが、ボールも止まる豪雨の中行われた決勝でセレッソU-18に敗れ、10月の高円宮準々決勝では磐田ユースのパスサッカーにリズムを奪われ、選手同士が孤立した状態のままチームとしての力を失って敗退してしまい、結局全国での優勝を果たせぬままここまできてしまいました。

でも、1年の締めくくりとなる、このJユースカップでの東京は違います。
ケンタロウ@重松健太郎の桁外れな得点能力もそうなのですが、FWのスーパーサブからコンバートされ右SHに入ったヒサオ@三田尚央の、味方すら置き去りにするスピードと、それでも失われないゴールへの執念が相手を寄せ付けず、弾き飛ばし、ここまで20得点という数字を叩き出し、チームにさらなるアクセントを付けているのです。

そして彼らへ全幅の信頼をおいてパスを供給し、つぶれてくれる仲間たち。
11人のままの広島と戦って、彼ら東京――全寮制でもなく、町ぐるみで応援に駆け付けてくれるアットホームな後押しもない――がどうやってチームとしての絆を昇華させるのか、見たかったのですが…

10人となった広島を相手に、攻勢に出た東京が、それでも追加点を奪えないまま迎えた後半。

状況は変化を迎えていました。

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「消極的にならずに、強気で。今のリズムのまま、切替を早くして相手を圧倒しよう。今までやってきたサッカーを続けよう。」と倉又監督に言われ、後半の、そして「このチーム最後の」円陣を組む東京。
あ、真ん中で指示出してるのは監督ではなく、トップ昇格&U18日本代表のリョウ@平出涼です。

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「面白ぇ、やってやろうじゃないか!最高の仲間たちと、45分間暴れ回ろうぜ。」
ゴリさん@森山監督に、こう発破をかけられた広島の円陣。
一人分、輪が小さくなってしまったけれど、2人選手を交代し、残り45分間を走り切る力を得たはずです。

3分後には、左サイドで粘っこくボールをキープしたケンタロウ@重松健太郎がシュートを放ち、田村昇大が横っ飛びでセーブするという、後半も一人多い東京が圧倒するのかと思うシーンが飛び出したのですが、幾度とないチャンスを東京がものにできずにいた後半19分、ケンタロウ@重松がイエローをもらってしまいました。

そして、後半の立ち上がりからピッチに潜んでいた広島の「強い気持ち」が、ここから引力を持ち始めることになるのです。

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「広島はどんなにプレスをかけられても(ロングボールを)蹴らないチーム」と、東京の倉又監督が分析した通り、広島のフィールドプレイヤー9人は、まるで糸で結ばれたようにパスを繋ぎ始めます。
それは東京の疲れを知らないプレスを巧みにかいくぐり、ジグザグを描いて東京陣内へと侵入していくのです。
スタンドからは感嘆の声が漏れ始めました。
たとえ一人少なくても、強い気持ちを持ってパスを出せば、「最高の仲間」の足元へと届く。
広島ユースが10人でチャレンジするショートパスからのカウンターは、何度も東京のゴールを脅かすのですが…

「惜しい場面はあったけれど、いい形にならなくて…言い訳になるけど足もつってしまって…」

後半30分、連続してCKのチャンスを得た東京に、ゴールを割らせなかった広島のGK田村昇大が交錯して腕を痛めてしまいました。
治療の間、両チーム水を飲んだり監督の指示を受けたりする中、ジュンヤ@大崎淳矢はベンチ前で足を伸ばしています。

1分後、右腕を不自由そうに動かす田村昇大が、拍手を受けなんとか立ち上がり、東京のカウンターをDFが防いだ直後、ジュンヤ@大崎淳矢がワンツーから左サイドを突破していきます。
クロス!U18日本代表のチームメイトでもあるタクミ@阿部巧が弾き、広島CK。
セナ@井波靖奈、ボレー!
…決定的でしたが、決まりません。

そして、後半35分。広島の「強い気持ち」に圧倒されていた11人の東京は、ボランチの底でチームを支えてきたキャプテン@年森勝哉の「強い気持ち」によって得た、相手ボールを引き寄せる引力――インターセプトで、「東京という仲間」を結びつけ直します。

キャプテン@年森は奪ったボールをケンタロウ@重松へ一旦預け、もらったリターンパスを、今度は右サイドを駆け上がってきたヒサオ@三田尚央へと送り…

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「1対1で時間があり、GKをゆっくり見ることができた。ゴールの空いているところが見えていた。」とふり返ったヒサオ。
ゴール!2-0!
10人の広島に圧されていた東京が、残り10分で追加点を奪いました。

80分間走り続けていると言うのに、またしてもベンチの仲間たちの元へ「全力疾走」で集まって来る奴ら(笑)どんだけノルアドレナリン出てるんだ。
「決められて、みんなと喜ぶことができたことが一番嬉しかったです。」

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88分に、ケンタロウ@重松と女房役のヤマジュン@山口潤が、そして89分にU18日本代表のナオ@山崎直之という3人の3年生が、交代でピッチを後にしました。
大学へ進学するヤマジュン@山口潤とナオ@山崎直之は、これが青赤のユニでプレーする最後の瞬間。彼らをねぎらう倉又監督の真剣なまなざしが、3年間という時間の重みを感じさせます。

残りはロスタイムを含め5分。広島はジュンヤ@大崎が2本のシュートを放つなど、東京のゴールへと向かう意欲を失わず、チャンスを作っていたのですが…
スコアは2-0のまま。

そしてついに、仲間のために走り続けた選手たちが全員、その動きを止めるホイッスルが、真冬の長居スタジアムに響き渡りました。

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くずおれる広島の選手たち。
拳を突き上げたり、逆に顔を覆い爆発しそうな歓喜を溜め込んだりと、様々な表情を見せる東京の選手たち。
試合開始前、固く握手をかわした8番同士…キャプテン@年森が、キャプテン@茶島を立ち上がらせます。

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リスペクトし合う、勝者と敗者。
東京はどんな試合でも、終了後には相手ベンチ・審判・メインスタンド、そして自陣ベンチへ整列しての挨拶を欠かさない、という躾がきっちりされているチームなのですが、この大会では全出場チームに「ピッチへの入場は横一列に並び、一礼してから」「試合後に相手ベンチへ挨拶に行く」という2つが徹底されていました。

東京ベンチへの挨拶の際、倉又監督と握手をかわすジュンヤ@大崎淳矢。チームメイトが涙を落とす中、気丈にも1人表情を崩しません。

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方や優勝を手にした瞬間から、涙がとまらないヒサオ@三田尚央。今日の追加点で、今大会合計21ゴール、13得点2位のケンタロウ@重松をその俊足通り遥か彼方へと置き去りにし、ぶっちぎりの得点王となりました。
1年生の時には復帰に8か月を要するほどの大怪我を、そして3年生の今年も怪我を負い「後半途中で流れを変えるスーパーサブ」としての出場にとどまっていたヒサオ。それでも2年生の時からベンチ入りをしていた実力の持ち主は、3年生最後の大会でスタメン&2トップ起用に始まり、決勝トーナメントでは右SHへのコンバートをきっかけに、今まで溜め込んできた努力の証を、華々しくも開花させることに。
ヒーローインタビューでは、声を詰まらせながら今日ここに至るまでの気持ちを語っていましたが、最後の「このチーム、最高!」という叫びは、その努力で乗り越えてきた全ての辛さ、そして痛みを思い出へと替え、未来への糧とする宣言となりました。

「この大会は倉又監督を胴上げすることが僕の目標だった。ケガでプレーできない時間が長かったから、最後の大会で結果を出し、倉又監督を胴上げできてよかった。」

そして東京U-18に拍手で迎えられながら、準優勝チームとしての表彰に臨む広島ユース。
この頃から、ずっと一人堪えていたジュンヤ@大崎淳矢は、その涙をとめることができなくなってしまいました。

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「10人になってからは(退場になった森保)翔平のために頑張ろうと思って団結した。逆転できると自信を持ってプレーしていた」
決勝トーナメントでは退場者が頻発した大会の準優勝カップ、朝日・日刊杯を受けるキャプテン@茶島雄介。

「絶対に気持ちの強い方にボールは転がってくると信じて、最後まで諦めないこと。後輩へ魂を伝えたいという想いでやってきました。」

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いよいよ優勝チームの表彰式です。
得点王ヒサオ@三田尚央は、今年スポンサーとなったサンスターから、初めて授けられる「サンスタートニックカップ」を受け取ります。
そして朝日・日刊杯を受けるのはケンタロウ@重松。相手ゴールを粉砕してきた二人です。

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クリスタル製…「落としたら割れる!」緊張のあまりヒサオ@三田、赤ちゃんだっこ状態になってます(笑)
さらにリーグチェアマン@鬼武健二から授けられるのは、「Jユース日本一」の証「優勝カップ」。
ちっちゃいながらもチームをまとめあげたキャプテン@年森勝哉が、その栄誉に與ります。
なぜだか、こんな風にカップを掲げなさいよと、チェアマンからジェスチャー付きで指導を受けていたキャプテンですが…

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爆発する選手の歓声に巻き込まれ、拍手をしながら退場していくチェアマン(笑)
予選リーグ8試合、決勝トーナメント4試合の末たどりついた、歓喜の瞬間!
FC東京U-18、おめでとうございますーーー!

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さあ、全員で記念撮影…という時、係の女性にカップの陳列方法を指導され、それじゃなくても壊さないよう緊張しているヒサオ@三田、思わずフリーズ(笑)

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↑PCで写真をクリックすると、大きな画像になります☆

きちんと正面に向け、均等に並べることができました!
1年から3年まで、チーム全員でカメラに向かって喜びをぶつけます。

「優勝すれば最高の景色が見えるし、最高の仲間がそばにいる。優勝した時の写真は今でも部屋に飾ってあります。最高の思い出です」
2年前、柏U-18を敗り優勝を果たしたチームのキャプテン、現トップチームの椋原健太のように、これでみんな「最高の仲間」と「最高の思い出」を封じ込めた写真を手に入れることがきました。

高校選手権のような歴史も、規模も、人気も、注目度も持たない「Jリーグ下部組織による高校選手権」。
部活動より環境に恵まれ、プロになれる最短のコースをプライド高く突き進むエリート…
根性やがむしゃらさとは違うベクトルでサッカーをしていると思われがちな、Jクラブのユースチームですが、「僕らは全然綺麗なタイプじゃない」と椋原健太がふり返る東京U-18は、徹底した走り込みで90分プレスを続ける体力と、精神力と、労苦を共にする仲間意識を育みます。
「もどしながら走るヤツもいる」
それはまた、整った環境で生活を共にする広島とは違ったアプローチで絆を生み、最高の仲間と呼べるチームを作り上げていきました。

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試合開始直後からベンチを飛び出し、コーチングボックス隅ぎりぎりから声を張り上げていた両チームの監督。どちらも試合中は、指示と言うより「切りかえーーー!」「逃げるなーー!」等々、気合いを入れるタイプで、スタンドからつい注目されてしまう存在です(笑)
熱く真摯に彼らを導く倉又監督、今年は最後の最後で「全国制覇」を成し遂げ、宙を舞うことになりました。

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その試合の功労者がサポーターからの指名を受け、拳を突き上げるFC東京恒例「シャー!」の儀式。
トップチーム同様、ユースチームでもサポーターやご父兄がスタンドから選手名をコールします。
まずはキャプテン@年森勝哉が、さらにトップでもその貪欲なストライカーっぷりが期待されるケンタロウ@重松健太郎が。
そして最後に指名を受けたのは、今日試合を決定づけるゴールを決めたヒサオ@三田尚央。
実はキャプテンご指名の時、自分だと勘違いして頭をかいていたのですが、彼には大トリが用意されていたんですね、よかった(笑)

キャプテン@年森と一緒に東洋大学への進学が決まったヒサオ同様、東京学芸大学へと進むナオ@山崎直之。U18日本代表ではムサカ@六平光成@中央大と共にボランチを組む選手です。
「『影ながら自分も頑張っているんだぞ』って思っています」と笑うナオ@山崎ですが、影どころか180センチの長身と相まって、中盤でボールを捌きまくる姿はかなり目立っています。
でも10月の高円宮までは、線の細さと「狙ったパスが致命的なミスとなる」危うさに、ちょっとハラハラさせられる存在でもありました。
でも彼がいないと、東京は攻撃が手詰まりになってしまったのも事実。
このナオとヒサオ、どちらもトップ昇格か否か、8月のぎりぎりまで結論が出なかった選手たちだという話を聞きました。
2人とも来シーズンは「関東リーグ2部」への進学。頑張って1年のうちからトップで活躍できるように、そしてさらに彼らが念い描いた夢に向かって、迷わず突き進んでいけるように願っています。

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「We・are・Tokyo! We are Tokyo!」
去年8月のクラセン(クラブユース選手権)以来となる、監督・コーチも加わった大きな円陣でぐるぐる回り続ける「勝ち名乗り」。
もう、バターになっちゃうくらい回りすぎていられるほどに、この幸せが続けばいいのに…と、思います(笑)

そう。この輪をほどいたら、再び同じメンバーがピッチの上に集うことはありません。
この輪をほどいた時、チームの引力から解き放たれた3年生は、新しいステージへと巣立っていくことになるのです。

****
FC東京U-18の「大円陣」を見届け、スタジアムの外に出ると、階段下には広島のゴリさん@森山監督、そして1,2年生たちを円弧に含め、広島のご父兄&サポータが大きな円陣が作っていました。
応援バスを仕立て、広島から大阪まで駆け付けてくれた応援団へ、ゴリさんが語りかけています。

「準優勝だったけれど、それよりも何か大きなものを掴んでくれたと思っている。
結果は、次の瞬間には歴史になってしまう。ここからみんなが、何をつかみ取ってくれるか、何を感じて次のステージに向かってくれるか。
今日の敗戦も含め、マイナスのものをすべてエネルギーにして、次のステージで暴れてほしい。
その資格のある子供たちだと思っています。」


結果は、次の瞬間には歴史になってしまう――
勝利も、敗北も。
歴史を生かすことができるのかどうかは、自分次第。

Jクラブユース、シーズン最後の大会は、彼らの3年間――プロを目指し突き進んできた時間――を「過去の歴史へと転換させる」スイッチでもありました。
これからも止まることなく流れ続ける時間の中で「努力の結果」と「最高の仲間たち」という歴史が、常に彼らをその先の未来へと前進させる力になるのだと、信じたいと思います。

最後にもう一度。
その強い気持ちを引力に、「最高の仲間」を手に入れたFC東京U-18、優勝おめでとうございます!

****
2009Jユースサンスタートニックカップ☆見たものリスト
◆1回戦[京都U-18vsアミーゴス鹿児島][鹿島ユースvs三菱養和]
◆2回戦=R16[東京U-18vs三菱養和]
◆準々決勝[磐田ユースvs柏U-18][東京U-18vs名古屋U-18]
◆決勝[東京U-18vs広島ユース]

2009/12/28

Jユースカップ決勝◆FC東京U-18vs広島ユース◆プラスマイナス0

一人退場。そしてGKが後半途中で傷む…
3年前のJユースカップ(当時のサハラカップ)決勝と、同じ組み合わせとなった今年の「Jユースサンスタートニックカップ」決勝。
時間帯は違うけれど、真逆のアクシデントが、一方のチームを襲いました。

GK権田修一(現トップ)、DF吉本一謙(現・岐阜レンタル)、MF森村昴太(現・水戸レンタル)を擁した2006年の東京は、MF岡本知剛・内田健太(現トップ)、保手濱直樹(現・関西大)、FW横竹翔・平繁龍一(現トップ)などなど、すでに名前の知れ渡った選手たちを揃えた広島に先制された際、ごんちゃん@権田が肩を負傷、さらに追加点を取られ、終了間際には吉本一謙がイエロー2枚目で退場という、悔いの残る内容で広島の前に敗れてしまったのでした。

そして今年2009年のJユースカップ。
U18日本代表入りをしているトップ昇格者を3人と、U18&U17日本代表を1人ずつ輩出した東京と、U18日本代表&トップ昇格1人を送り出す広島の決勝戦は、前半26分に、トップ昇格するFW重松健太郎のFKで東京が先制したその10分後、広島のDF森保翔平@森保一の息子さんが、2枚目イエローで退場!
さらに後半30分、広島のGK田村昇大が交錯して腕を痛め、その5分後に失点…
2-0、東京リード。

それでも「ハードワーク&パスワーク」を諦めなかった10人の広島が、最後の最後まで自分たちのサッカーを貫き、「今年最強」と言われていた東京と、90分間走り合い、潰し合い、シュートを打ち合い、10人対11人でも「プラスマイナスを0にする」本当に気持ちのこもった、いい決勝戦になりました。

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そして、最後に笑ったのは「FC東京U-18」。
得点王となったヒサオ@三田尚央が、涙ボロボロのヒーローインタビューで叫んだ「このチーム、最高!」
その言葉が彼らの3年間全ての辛さ、痛さ、そして努力を未来へと昇華させました。

FC東京U-18、Jユースサンスタートニックカップ優勝、おめでとうございます!

写真レポ、書いてみる予定です☆

****
2009Jユースサンスタートニックカップ☆見たものリスト
◆1回戦[京都U-18vsアミーゴス鹿児島][鹿島ユースvs三菱養和]
◆2回戦=R16[東京U-18vs三菱養和]
◆準々決勝[磐田ユースvs柏U-18][東京U-18vs名古屋U-18]
◆決勝[東京U-18vs広島ユース]→写真レポ

2009/12/22

平成21年度インカレ☆1回戦[関西大vs高知大][流経大vs北海道教育大]☆写真レポ

全国の大学生たちがプレーするところを、関東圏で見ることのできる唯一の大会「インカレ」。
去年から予選リーグがなくなり、16大学による一発勝負のトーナメント形式に変更されたため、1回戦が終わると次はもう準々決勝という、慌ただしい大会になってしまいました。

関東リーグ4位に終わり、この大会に出場できず、リーグ終了とともに引退してしまった慶應のキャプテン@中川靖章のような4年生たちより、1か月長くプレーする時間を与えられたインカレ出場大学の選手たちも、とうとう「負けたら終わり」という瞬間に挑むことになります。

そんな4年生たちを後ろに従え、酷寒の西が丘にキャプテンマークを巻いて登場したのは、関西大のゆーだい@田中雄大、3年生。並んで入場してきたのは、モンテディオ山形に入団が内定している、高知大学キャプテン@中野圭でした。

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野洲を卒業して以来、ゆーだい@田中雄大のプレーを見るのは初めて。
黄色いキャプテンマーク、そしてピッチに入る前、芝生に触れる儀式。
3年前の姿がそのままダブります。

*****
平成21年度 第58回全日本大学サッカー選手権大会
1回戦【1】
2009年12月19日(土)11:31K.O.@国立西が丘サッカー場
関西大学 4-2(1-1-,3-1)高知大学

[得点]
12分:オウンゴール(関西大)
25分:9布施祐典(高知大)
62分:5平野史明(関西大)
68分:17金園英学(関西大)
70分:8藤澤典隆(関西大)
77分:4中野圭(高知大)
*****

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■高知大学スタメン■
GK:1片山裕登[2]/DF:3實藤友紀[3],4中野圭(Cap.)[4],15赤木俊秀[1],22山部晃[1]/MF:5西山巧真[2],7香川大樹[3],14芝野創太[3],20竹内宏次朗[1]/FW:9布施祐典[3],10高木恭平[4]

福岡大に決勝で敗れはしたものの、夏の「総理大臣杯」で準優勝となったチームは、4番のキャプテン@中野圭と、その隣10番@高木恭平だけが4年生という、そのままの顔ぶれです。

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■関西大学スタメン■
GK:1児玉剛[4]/DF:2田中雄大(Cap.)[3],3宇佐美宏和[4],5平野史明[4],24桜内渚[2]/MF:8藤澤典隆[3],11中村祐哉[4],13西岡謙太[4],21田中裕人[1]/FW:7佐藤悠希[4],17金園英学[3]

GKの児玉剛が京都サンガに入団内定している関西大。後ろの左端で肩を組むのは、4年前の高校選手権決勝で2年生のゆーだい@田中を擁する野洲と延長戦を戦い、準優勝となった鹿児島実業のMFポンジュ@西岡謙太(※2010/1/14追記:水戸入団)と、1年3か月前にはこのピッチでガンバユースのユニを纏い、高円宮杯でうさみん@宇佐美貴史とゴールを喜び合っていた、田中裕人です。
それにしても、ゆーだい。もうレンズに向かってピースしないんだあ…大人になったなあ(笑)

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中野圭が一瞬戸惑うほど、がっちりその手を握りしめた、キャプテン@ゆーだい。ある意味、先制攻撃か!?

こうして始まった2009年のインカレ、マッチナンバー1。序盤の探り合いが終わると、高知大がペースを掴みかけます。
ところが前半12分。ゴール真横に近い場所で直接FKを得た関西大、11番@中村祐哉が左から蹴ったボールは、なんとそのまま高知大のゴールマウスへと、きれいなカーブを描いて吸い込まれて…と思ったら、高知大の選手が触れてしまったらしく、オウンゴールに。
メインスタンドの記録席からは「このFKをシュートと見なしますか?」「見なしません!」という確認の声が漏れてきます。

これで流れは一気に関西大へ。中盤を仕切る13番@西岡謙太のコントロールぶりと、その周りを動き回る21番@田中裕人が、相手の攻撃の芽を摘み、左SBゆーだい@田中は伝家の宝刀「サイドチェンジロングパス」こそ出ないものの、その前にいる11番@中村祐哉とのコンビで、チャンスを作り出します。
それでも一瞬の隙を見逃さなかった「総理大臣杯・準優勝チーム」。
前半25分、右サイドからぽーんと真ん中へ放り込まれたボールを、ワントラップで受けた高知大9番@布施祐典が、DFをかわしてシュート!ゴール!
そのまま1-1で前半を終了することになりました。

で、ハーフタイム。
前半途中、バックスタンドの関西大応援団が、ぞろぞろと消えていくのでどうしたんだろうと思っていたら、こんな形で疑問が解決することに!

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「関西大学サッカー部選手による、ダンスショー♪」えええーー!!!(爆)
1曲まるまる踊ってるし…微妙にかけ声が入るところは、アップの体操みたいでもあり…

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最後はラインダンス!普段練習で股割りやってるだけあって、GKはキレイに足が上がってます(笑)
照れ笑いだったり、若干やけくそだったり、無表情のままだったり。
一瞬「ああ、これが見られただけでも来た甲斐があった」と結論付けようと思ったのですが、やっぱりムリだった…(笑)
でもインカレを盛り上げようという、その心意気に大爆笑です!やるな、関西大。

そんな余韻を払拭するように、後半17分、FKのこぼれを押し込んだ関西大は、その6分後に左から崩してクロス、ヘディングシュート!さらに2分後には、真ん中から崩して4点目ゲット!4-1。
8分間で試合を決定づけるゴールが、3本も決まってしまいました。

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大鉈を振るう様な「サイドチェンジロングパス」は見られなかったけれど、ゴールへと繋がる「起点のパス」で、高知大の守備を翻弄していたゆーだい@田中雄大、スタンドをうならせること度々。左サイドからゲームを作れる男です。
3年生にしてキャプテンマークを巻いたその手、両方ともに、マジックで文字が書かれていました。
左手には、たぶん「笑顔」。

残り20分で3点差。ここでようやく高知大が「本当にやりたかったサッカー」の片鱗を見せてくれました。相手の守備の隙間にダイレクトでパスを通し、全員が連動して前へと攻め込んでいく…緻密でダイナミックなショートパス攻撃。
そして後半32分、関西大のペナルティエリアになだれ込み、クロスバーに弾かれたシュートを、キャプテン@中野圭がさらに頭で押し込んで、4-2!流れは若干、高知大へと傾いていたのですが…結局、その後の決定機を決めることができず、試合終了。
四国地区代表・高知大学が初戦で敗れ、関西地区第2代表・関西大学が準々決勝へ進出することになりました。

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インカレ恒例、メッセージボードに直筆で「I PLAY FOR…」の続きを書き込む企画、高知大学キャプテンの中野圭は「笑顔」と記しています。
元々1,3年の多いチームなので敗戦のあとでも重い涙は見られないのですが、ピッチを去っていく中野圭の顔には、確かに笑みがありました。
もちろん「笑顔」は、勝利によってもたらされるもの。でも結果によらず「やり切ったことに対して納得する」ことによってもたらされる「笑顔」もあります。

総理大臣杯・準優勝の高知大学、さわやかにインカレの舞台を後にしていきました。

*****
第2試合は、関東リーグ王者「流通経済大学」と、あんまり大学の名前っぽくない「北海道教育大学岩見沢校」の対戦です。

*****
平成21年度 第58回全日本大学サッカー選手権大会
1回戦【2】
2009年12月19日(土)13:50K.O.@国立西が丘サッカー場
流通経済大学 2-1(2-0-,0-1)北海道教育大学岩見沢校

[得点]
32分:13征矢智和(流経大)
37分:9船山貴之(流経大)
65分:30穴田大樹(北海道教育大)
*****

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■北海道教育大学岩見沢校スタメン■
GK:21岩田健太郎[2]/DF:6久松秀樹[3],13木村堯史(Cap.)[4],19熊原健吾[4],20船場俊介[2]/ MF:10上原宏太[4],15竹内清弥[1],34清水義勝[3]/FW:8東舘勇貴[3],9川村賢吾[4],30穴田大樹[3]

インカレ初出場。でもメンバー表見ると、コンサドーレ札幌U-18や、高校選手権でおなじみの北海高校に旭川実業という、有名どころの出身者がぞろぞろと。しかも8番@東舘勇貴は、3年前に優勝した盛岡商業スタメンFWの10番です!
っていうか、みんなやっぱり色、白くない!?日焼けの名残がないもん。

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■流通経済大学スタメン■
GK:1増田卓也[2]/DF:7細貝竜太[4],15比嘉祐介[2],17西井光[4],25古西祥[4]/MF:5中里崇宏[2],10(写真では8)金久保順[4],12柳明基[4],18ベロカル・フランク[3]/FW:9船山貴之(Cap.)[4],13征矢智和[2]

インカレ企画でちびっ子と一緒に入場&写真撮影という流れだったため、いつものパフォーマンスができないんじゃないかと思ったら、そんなことなかった流経大(笑)
10番@金久保順は、今日も怪我で出場できない8番@千明聖典のユニを着て写真に納まります。西田光がハートを作って胸の「8」を飾ってるのですが…惜しい、位置がずれてる!
そしてなぜか細貝竜太の頬に唇を寄せていくベロカル・フランク…ひやぁぁぁ

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で、オフィシャルバーション。と思ったら…

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「ぶ。」
仕返しされてるーーー(爆)

今日は、10番(集合写真では8)@金久保順以外のJリーグ入団内定者、ウガ@宇賀神友弥と石川大徳を怪我で欠いている流経大。さらに、CB山村和也がU-20日本代表の韓国遠征に召集されたため、メンバーが大分入れ替わりました。
それでも勝手知ったる流経大は、最初こそもたつきますが結局前半32分、そして37分と、立て続けにゴールを奪って2-0で前半を折り返します。

北海道教育大岩見沢校――ってこれはなんて略せばいいんでしょう――は、相手の重たい攻撃のリズムに押し切られ、いいところが全く出せないまま後半も15分を経過してしまいますが、流経大の攻撃リズムが単調になってきたこともあり、徐々に中盤で主導権を握り始めました。
そして、スピードに乗ったサイド攻撃に、流経大が手を焼き始めた、後半20分。北教大(って略でいい?)はついにCKから1点を返します。2-1!

試合はここから俄然面白くなりました。
関東リーグ最終戦で、やはり前半のうちに2点を取り勝負を決定づけてしまった、あの時の流経大ではありません。そしてこれは負けたら終わりのトーナメント戦。北教大にもプライドがあります。
相手の勢いにおされ、ずるずる下がっていく流経大の最終ライン。中盤には北教大が攻撃を組み立てるための広大なスペースが空いています。
そしてボールをどんどん動かしながら、流経大のDFを揺さぶり、スタンドを沸かせるシュートを何本も放つのですが…決められません。

試合は結局、後半攻めに攻められた流経大が守り切って、2-1で勝利をおさめ、準々決勝の関西大戦に臨むことになりました。
それでも北教大が、最後まで畳み掛けるように繰り出し続けた攻撃力に込められた「全国レベルの実力を持った大学という、意地と自信とチャレンジ」に、インカレの醍醐味みたいなものを見た気がします。

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試合後、ホーム側ゴール裏の電光掲示板をバックに、記念撮影をする北海道教育大岩見沢校。
撮影が終わりみんなが引き上げて行く中、その場でシューズの紐をほどいていたキャプテン…そのまましばらく立ち上がりませんでした。
周りでは4年生よりも、下級生たちの方が顔を真っ赤にして泣きじゃくっています。
やり切ったはずなのに届かなかったと思う、悔しさ。
そんな彼らのプライドが、他人の心を刺激したことは確かです。

いい試合でした。

****
平成21年度 第58回全日本大学サッカー選手権大会
12月23日(水・祝)準々決勝
11:30明治大vs鹿屋体育大@平塚
13:50流経大vs関西大@平塚
11:30広島修道大vs駒澤大@江戸川
13:50福岡大vs中央大@江戸川

12月26日(土)準決勝
11:30/13:50@平塚

2010年1月6日(水)決勝
14:00@国立競技場
posted by ラン☆カン at 12:16 | Comment(8) | TrackBack(0) | 大学生にも注目してみる

2009/12/21

2010年1月6日、イエメン戦。平均年齢20.9歳のA代表が、挑みます。

2010年、ワールドカップイヤー最初の戦いの場は、「2012年ロンドン五輪世代」を中心としたメンバーに委ねられました。

もちろんマッキー@槙野智章や王子@柏木陽介たち、「カナダ組」が久々の代表ユニを着てピッチに立ってくれるだろうという、ワクワク感もあります。
そして2007年、城福浩監督(現・東京)に率いられた「U-17組」が、ぴょこっと顔をのぞかせた…と思ったら、いきなりスタメン喰ってた、みたいなドキドキ感も。

でも一番気になるのは、U-20ワールドカップという最大の舞台を失ってから、与えられたチャンスに貧欲にしがみついて、「A代表代理」までよじ登ってきた今年のU-20代表たち。
彼らは先日、韓国の五輪代表(U-20代表)とアウェーでの戦いに挑み、逆転勝利という「気の強さ」を見せてくれました。

本来、得るもののない「敗北」から、「学び取る」という一番辛く先の見えない作業を繰返し、「未来」へと繋いだ彼ら。
頑張ってほしいです。

さて、今回のアジアカップ、AFCに登録された「候補も含めたA代表」選手たちの、背番号が大変なことになっています。
いつものメンバー以外に、「急に呼ぶかも。パスポートの用意はいつもさせておいて」とキープしている選手、つまり1度も呼ばれていない選手がたくさんいるのに、このイエメン戦でぴっちぴちの初招集メンバーが加わってしまったため、ついに背番号が3桁に!
そう、100番の選手がいるのです。
それは12月19日、U20日本代表として韓国戦に出場したカワノ@河野広貴。今回は呼ばれていませんが、A代表でも使うかも…と思ったオカちゃん@岡田監督が、リストに加えた100番目の選手ということになります。

ということでそのAFCに登録された背番号をおまけでつけてみました。
当然番号が若いほど、早いうちからオカちゃん@岡田監督に目をつけられていた選手と言うことになります。

*****
AFCアジアカップ2011カタール予選Aグループ(1/6vsイエメン代表@サヌア)
SAMURAI BLUE(日本代表)メンバー

●2005年オランダU-20ワールドカップ出場
☆2007年カナダU-20ワールドカップ出場
○2007年韓国U-17ワールドカップ出場
★2008年U-19アジア最終予選出場
△2009年U-20日本代表選出
※A代表初招集

■GK■
35西川周作●NISHIKAWA Shusaku 1986.06.18/183/79/大分/大分U-18
88権田修一★△※GONDA Shuichi 1989.03.03/187/82/東京/東京U-18
■DF■
87菊地直哉※KIKUCHI Naoya 1984.11.24/181/77/大分
69槙野智章☆MAKINO Tomoaki 1987.05.11/182/77/広島/広島ユース
78太田宏介☆※OTA Kosuke 1987.07.23/178/74/清水/横浜FC/麻布大淵野辺
48吉田麻也※YOSHIDA Maya 1988.08.24/187/81/名古屋/名古屋U-18
73村松大輔★※MURAMATSU Taisuke 1989.12.16/176/71/湘南/HONDA FC/藤枝東
86酒井高徳△※SAKAI Gotoku 1991.03.14/175/74/新潟/新潟ユース
■MF■
44柏木陽介☆KASHIWAGI Yosuke 1987.12.15/175/68/広島/広島ユース
55乾 貴士 INUI Takashi 1988.06.02/169/59/C大阪/マリノス/野洲
45金崎夢生 KANAZAKI Mu 1989.02.16/180/70/大分/滝川第二
96青木拓矢★△※AOKI Takuya 1989.09.16/179/73/大宮/前橋育英
75山村和也△※YAMAMURA Kazuya 1989.12.02/184/80/流経大/国見
61山田直輝○△YAMADA Naoki 1990.07.04/166/64/浦和/浦和ユース
65米本拓司○△※YONEMOTO Takuji 1990.12.03/176/63/東京/伊丹高
■FW■
81平山相太※HIRAYAMA Sota 1985.06.06/190/85/東京/国見
82渡邉千真※WATANABE Kazuma 1986.08.10/181/75/マリノス/早稲田/国見
83永井謙佑△※NAGAI Kensuke 1989.03.05/177/67/福岡大(福岡特別指定)/九国大付
99大迫勇也△※OSAKO Yuya 1990.05.18/182/70/鹿島/鹿児島城西
*****

彼らの目の前に拓けたのは、五輪代表候補どころか「今年のワールドカップへの出場」という、キラキラしい、でも届かなくはない未来。
ワールドカップイヤーの幕開けにふさわしい、気合いと希望を存分にちりばめた戦いができますように…☆

■団長■大仁邦彌【JFA副会長】
■監督■岡田武史【JFAナショナルコーチングスタッフ】
■コーチ■大木武/大熊清/小倉勉【JFAナショナルコーチングスタッフ】
■GKコーチ■加藤好男【JFAナショナルコーチングスタッフ】

2009/12/19

U20そして五輪代表候補★2-1で韓国に逆転勝利★日韓親善試合

後半12分に「ガーナ咲霧」選手と交代で出場したベイビーフェイス@山田直輝、同点!逆転!2得点!

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…韓国のニュースサイトを自動翻訳したら、とてつもなくロマンチックな名前のアフリカ系選手が、日本の中盤でボールをさばいていたようですが、「がーな・さき・む」ということでムウ@金崎夢生がその正体でした(苦笑)

1年と1か月前。このチームに敗れ、「2009年U20ワールドカップ」への道を閉ざされてしまった当時のU19日本代表。
今年1年、U20ワールドカップの穴埋めとなる大会を求めて、あちらこちらと彷徨った「U-20日本代表」ですが、1週間前、香港で行われた「東アジア競技大会」で銀メダルを獲得し、その活動にピリオドを打ちました。

その大会期間中に、FIFAとIOCが正式に「2012ロンドン五輪は、U23代表+オーバーエイジで参加すること」と発表し、「今年のU20日本代表」は「2012年五輪代表候補」というカテゴリーに生まれ変わることになったのです。

そして五輪のアジア予選で、戦うことになるだろう「2009年U20ワールドカップ・ベスト8チーム」U20韓国代表が、今回誘ってくれた日韓親善試合。
日本は、改めて選手を選びました。
今年U20日本代表として戦ってきた選手たちと、今年「Jリーグのトップチームでピッチに立っていた」選手たちの融合です。

しかも彼らには、さらなる可能性が拓けています。
それは来年2010年1月6日、イエメンで行われる「アジアカップ予選」に、この「五輪代表候補チーム」で参加するかもしれないということ。
そう、五輪代表どころかA代表へ食い込めるチャンスがあるのです。

選手たちそれぞれの、過去と未来が綯い交ぜになった「U20日本代表対U20韓国代表」戦、13277人の観衆に囲まれ、集合してから時間があまり経っていない日本代表は、相手の動きに付ききれず、前半36分、失点をしてしまうのですが…

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*****
国際親善試合 対 U-20韓国代表
2009年12月19日(土)15:00K.O.@韓国・昌原
U20日本代表 2-1(0-1-,2-0)U20韓国代表

[得点]
36分:チョ・ヨンチョル(韓国/新潟)
77分:山田直輝(日本)
88分:山田直輝(日本)
*****

後半、次々と選手交代したため体制が整わなかった韓国代表の隙をつき、後半32分、左サイドをオーバーラップしてきたシュンキ@高橋峻希のクロスに、ベイビーフェイス@山田直輝が体を投げ出しヘディング!
ゴール!日本、同点においつきました。

*****
[U-20日本代表スタメン]
★…2008年U19日本代表・アジア最終予選メンバー
△…2009年カタール国際メンバー
○…2009年8月韓国遠征メンバー
□…2009年8月スペイン遠征メンバー
●…2009年12月・第5回東アジア競技大会2009@香港

■GK■
18権田修一★GONDA Shuichi 1989.03.03/187/82/FC東京/FC東京U-18
■DF■
5村松大輔★△●MURAMATSU Taisuke 1989.12.16/176/71/湘南/HONDA FC/藤枝東
3鈴木大輔●SUZUKI Daisuke 1990.01.29/181/69/新潟/星稜
6高橋峻希★TAKAHASHI Shunki 1990.05.04/169/68/浦和/浦和Y※2009U19は怪我で辞退
 →78分:MF8山本康裕★○▲☆●YAMAMOTO Kosuke 1989.10.29/177/76/磐田/磐田Y
2酒井高徳△SAKAI Gotoku 1991.03.14/175/74/新潟/新潟Y※U-18日本代表※12/16追加召集
■MF■
7青木拓矢★○●AOKI Takuya 1989.09.16/179/73/大宮/前橋育英
12米本拓司 YONEMOTO Takuji 1990.12.03/176/63/FC東京/伊丹高
9清武弘嗣△KIYOTAKE Hiroshi 1989.11.12/172/63/大分/大分U-18
 →57分:FW14大塚翔平△●OTSUKA Shohei 1990.04.11/179/69/G大阪/G大阪Y※12/16追加召集
10金崎夢生 KANASAKI Mu 1989.02.16/180/70/大分/滝川第二
 →57分:MF11山田直輝 YAMADA Naoki 1990.07.04/166/64/浦和/浦和Y
15河野広貴★△●KAWANO Hiroki 1990.03.30/165/58/ヴェルディ/ヴェルディY
 →69分:MF13山村和也△○□●YAMAMURA Kazuya 1989.12.02/184/75/流経大/国見
■FW■
16大迫勇也○●OSAKO Yuya 1990.05.18/182/70/鹿島/鹿児島城西
*****

韓国のニュースサイトによれば、試合は韓国の一方的な内容だったにもかかわらず、逆転負けをした…というニュアンス。
五輪代表監督・洪明甫は、「組織力を優先するため」に、セルティック入団が決まっている「既成のドラゴン」(だ、誰?)をベンチに置いたまま試合をスタートさせます。

試合開始直後は、日本の速い攻撃が相手を揺さぶったけれど、すぐさま立て直してきた韓国に前半6分にして決定的なチャンスを作られてしまいます。そこからは韓国のパスワークの速さに翻弄され、連携の取れていない日本は防戦一方。

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それでも前半33分にFKのチャンスを得るのですが…東京でもやったことがないヨネ@米本拓司が、そのミドルシュートの破壊力を見込まれてか、まさかのキッカー!
決めることができなかった1分後、日本は逆に、右サイドを突破される大ピンチに(汗)

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そしてその2分後、前半36分。日本の中央からゴール正面にパスを出され、寄せていった2人のDFをものともせずにゴール右隅へとシュートを打たれます。
ゴール。韓国先制0-1…
前半終了間際には、たった一人にドリブルでがんがん突破され、オフサイドトラップもかからず、追加失点のピンチ!相手のミスで事なきをえますが、まさに「一方的」に攻め込まれた日本、後半に入っても後手後手状態は続きます。

韓国に打たれまくり、ドリブルで突破されまくりだった日本に、チャンスが芽生えたのは後半28分。韓国がチームに合流させたばかりの選手を投入したことで、若干混乱する隙をつき、左サイドをシュンキ@高橋峻希がオーバーラップしていき…
そのクロスに、体ごと飛び込んで頭で合わせたのは、その20分前に投入されたベイビーフェイス@山田直輝!ゴール!1-1!

焦る韓国は、俊足の選手を攻撃の軸に、どんどんと日本ゴールへ迫るのですが、決められず。逆に韓国の運動量が落ちてきたことで、日本の反撃が効き始めました。
後半42分、相手の攻撃をカットしてすぐさま攻め上がった日本、韓国ディフェンスの裏を突き、スペースに飛び出したベイビーフェイス@山田直輝が、GKと1対1!
ゴール!!2-1!日本代表、逆転!!

そこから4分間、「五輪代表チームが6年以上、日本五輪代表に勝っていない」という韓国が、全員攻撃に出たのですが…即席に近かった「日本五輪代表候補チーム」が守り切り、その初陣を自ら勝利で飾ることになったのでした。

「2012年ロンドン五輪代表候補」、初勝利おめでとうございます!

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「最後に韓国に勝てて本当にうれしい。この1年間、個人個人がJでやってきた成果が出た」
14本ものシュートを防いでみせた、キャプテン・ごんちゃん@権田修一。
代表ユニを身にまとうのは、「あの日」以来です。
U19日本代表としての未来を手放し、サウジアラビアのピッチで泣き崩れていた仲間たちを、気丈にも立ち上がらせ、最後の挨拶に挑ませたごんちゃん@権田が、自ら掴みなおした「代表としての未来」。
ごんちゃんを始めとする、あの時のU19日本代表たちが、どうやって過去と未来に折り合いをつけるのか、見守りつつ応援したいです。

****
U-20日本代表@日韓親善試合メンバー表はこちら→

■団長■原博実【JFA技術委員長(強化担当)】
■監督■西村昭宏【JFA技術委員】
■コーチ■小倉勉【JFAナショナルトレセンコーチ】
■コーチ■大熊裕司【JFAナショナルトレセンコーチ】
■GKコーチ■慶越雄二【JFAナショナルトレセンコーチ】

2009/12/13

U20日本代表★PK戦までもつれ…銀メダル★東アジア競技大会決勝

金メダルの懸かる決勝戦、相手は地元「香港代表」。

東アジアのオリンピックで、年上となるチームを相手に3戦全勝で勝ち上がった「U-20日本代表」、開始22分、コースケ@山本康裕のコーナーキックが、先制弾を呼び起こします!

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折り返しをDFタイスケ@村松大輔シュート!ゴーーール!!!
1-0。

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32000人近い香港の観客を前に、立ち上がりから落ち着かなかったゲームの中で、「自分の気持ちが勝った」という先制点を奪う大仕事をやってのけたのは、藤枝東卒業後、HONDA FCでバイクを組み立てながらサッカーを続けていた選手が、8か月後に追加召集でU19日本代表に選ばれ、そのままポジションを掴み、その2か月後にJ2の湘南へと移籍、スタメンとお嫁さんをゲットして来シーズンからはJ1リーガーという…ガラスの靴を履いたまま、脇目もふらず階段を駆け上っていくシンデレラボーイ、でした。

*****
第5回東アジア競技大会2009@香港
Final - Match No: 10
2009年12月12日(土)17:00K.O.@Hong Kong Stadium
U20日本代表 1-1,PK2-4(1-0-,0-1,0-0,0-0)香港代表

[得点]
22分:村松大輔(湘南)
47分:CHAN Siu Ki(香港)
*****

その後、流れが日本に傾けばよかったのですが、地元チームでなおかつ「20歳以下」が相手とあっては、香港代表のプライドがそれを許しません。
日本がそれから打てたシュートは、ケンスケ@永井謙佑の1本のみ。若干香港に気圧された状態で、前半が1-0のまま終了しました。

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さあ、気合いを入れなおすぞと思う間もなく…後半、アタマから交代出場して1分17秒目のCHAN Siu Kiに、いきなりゴールを奪われ、1-1となったU-20日本代表。ゲームは後半早々から振り出しに戻ってしまいました。
香港の激しいプレッシャーを受け、そこから日本は攻めあぐねてしまいます。でもそれは香港も同じこと。

「相手に引かれた時に、もっとシュートに持っていかないといけない。」と言うのは、77分に大塚翔平と交代した、ユーヤ@大迫勇也。
お互い攻めきれずファウルを繰り返し、それでも日本はなんとか7本のシュートを打つのですが…ゴールは割れず。

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89分、シュートを放ち、コーナーを蹴り、ファウルを犯す…という一人怒濤の暴れっぷりをみせたカワノ@河野広貴でしたが、決勝弾は奪えず。
両チーム、2試合続けての延長戦に突入してしまったのでした。

*****
[U20日本代表スタメン]
★…2008年U19日本代表・アジア最終予選メンバー
△…2009年カタール国際メンバー
○…2009年8月韓国遠征メンバー
□…2009年8月スペイン遠征メンバー
▲…今大会初戦「対北朝鮮」出場
●…今大会第2戦「対マカオ」出場
☆…今大会準決勝「対韓国」出場

■GK■
23松本拓也★□▲☆MATSUMOTO Takuya 1989.02.06/183/76/順天堂/磐田Y
■DF■
3鎌田翔雅★○□●KAMATA Shoma 1989.06.15/172/66/湘南/湘南Y
4鈴木大輔▲●☆SUZUKI Daisuke 1990.01.29/181/69/新潟/星稜
7村松大輔★△●☆MURAMATSU Taisuke 1989.12.16/176/71/湘南/HONDA FC/藤枝東
8比嘉祐介□HIGA▲☆ Yusuke 1989.05.15/168/67/流経大/流経大柏
■MF■
5山村和也△○□▲☆YAMAMURA Kazuya 1989.12.02/184/75/流経大/国見
10山本康裕★○▲☆YAMAMOTO Kosuke 1989.10.29/177/76/磐田/磐田Y
 →111分:FW17柿谷曜一朗★(▲?)●KAKITANI Yoichiro 1990.01.03/172/58/徳島(C大阪)/C大阪U-18
11青木拓矢★○▲●☆AOKI Takuya 1989.09.16/179/73/大宮/前橋育英
16河野広貴★△▲☆KAWANO Hiroki 1990.03.30/165/58/ヴェルディ/ヴェルディY
 →102分:MF14遠藤敬佑★□▲☆ENDO Keisuke 1989.03.20/180/70/水戸/千葉Y
■FW■
20永井謙佑★□▲☆NAGAI Kensuke 1989.03.05/177/67/福岡大/九国大付
21大迫勇也○●☆OSAKO Yuya 1990.05.18/182/70/鹿島/鹿児島城西
 →77分:FW22大塚翔平△▲☆OTSUKA Shohei 1990.04.11/179/69/G大阪/G大阪Y

****

準決勝からDF2枚を入れ替えただけで、あとは「西村昭宏監督的ベスト布陣」となったのだろうスタメン。
特に12月19日に韓国で行われる「U-20韓国代表との親善試合メンバー」にも選ばれた、DF鈴木大輔・村松大輔、MF山村和也・青木拓矢・山本康裕・河野広貴、FW大迫勇也には、かなり信頼と期待を寄せているんじゃないかな〜と思います。

091212_nagai.jpg091212_yamamura.jpg
19日の韓国遠征には選ばれなかったけれど、準決勝では韓国代表相手に、決勝弾を叩き込んだケンスケ@永井謙佑。すでにプロの間で争奪戦の気配です。ただしこの試合は120分でシュート3本、枠には1本。上手く相手の裏へと抜けられなかったみたいです。
そして枠には飛ばなかったけれど、やっぱり3本のシュートを放ったカズヤ@山村和也。この大会はすべてボランチ起用でした。

091212_higa.jpg
カズヤ@山村と同じく、マカオ戦以外スタメンフル出場のうちなーんちゅ@比嘉祐介。相手をすべて1失点以内に抑えた守備陣の一翼を担っています。

シュート数19対25、枠内シュート6対14。120分が経過して、香港代表が優勢ながらも、お互い決め手に欠いてスコアを動かすことができず、PK戦へとメダルの行方が委ねられることになりました。

091212_matsumoto.jpg

香港先制で、1人目をGKタクヤ@松本拓也、(たぶん)阻止!ケンスケ@永井謙佑、成功!
という願ってもないスタートを切ったPK戦でしたが…

香港× 0-1 20永井謙佑○
香港○ 1-1 22大塚翔平×
香港○ 2-1 4鈴木大輔×
香港○ 3-2 11青木拓矢○
香港○ 4-2

091212_pk.jpg

この大会、初戦にゴールを決めた大塚翔平とキャプテン@鈴木大輔の2人が、香港代表最年少・19歳のGKに止められてしまいました。
4人目、キャプテン@鈴木と共に全試合スタメン出場のタクヤ@青木拓矢が成功させるものの、香港の5人目は地元の期待を背負って、きっちりと日本のゴールマウスに金メダルへのペナルティキックを押し込み、試合終了。
PK戦2-4で、U-20日本代表は決勝に敗れてしまいました。

091212_sympathy.jpg

うなだれる大塚翔平を、控えGK大谷幸輝と、途中交代したコースケ@山本康裕、そしてショーマ@鎌田翔雅という、去年U-19日本代表としてU20ワールドカップ出場権を逃した、その喪失感を知っている3人がなぐさめています。
経験した痛みが大きいほど、乗り越えさらに進もうとするその人のエネルギーは、ただの同情じゃない、寛容と説得力をもつのかもしれません。

****

こうして「銀メダル」獲得となり、チームとしての活動を終えた「2009年のU-20日本代表」。
12月19日には「これまで召集することができなかった、Jのトップチームで活躍している選手たち」を含めた「最後のU-20日本代表」が、U-20韓国代表との親善試合に挑み、「彷徨える1年」に終止符を打つことになります。

来年からは「ロンドン五輪出場を目指す、U-21日本代表」いわゆる「五輪候補」というカテゴリーでの活動が始まります。
プロ、大学、そしてスタメン、ベンチ外…自分たちが今いるポジションで、這い上がるための戦いを続けながら、転戦する代表というチャンスに喰らいついてきた彼ら。その先にある「五輪」や「A代表」を確実にたぐり寄せるには、「U20ワールドカップ」に出場することよりも、大変な労力を要するのかもしれません。

でも、自分が自分を信じきれれば、周りが動き出す。
そのための努力は、きっと自分を裏切らない。

信じきれる力を、見せて下さい。

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U20日本代表メンバーリストはこちら→

2009/12/11

U20日本代表★韓国戦。121分目の決勝弾★東アジア競技大会準決勝

延長後半15分、15秒。ケンスケ@永井謙佑、決勝弾!!!

香港で行われている、東アジアのオリンピック「第5回東アジア競技大会」を戦っているU-20日本代表。
北朝鮮とマカオと、3カ国で争われたAグループリーグを2連勝で1位抜けし、準決勝で対戦したのは、香港・中国と入ったBグループを1勝1敗で2位抜けしてきた、韓国代表でした。

ワールドカップ予選や、予備登録のリストに載っているような名前は、見当たらないっぽいけれど、キャプテンが32歳、一番若くても23歳という中堅どころで構成された韓国代表を相手に、先制弾を喰らわせた「U-20日本代表」は、その後同点にされて延長までもつれこみ、最後の最後に決勝弾を叩き込むという、劇的な勝利をもぎ取っちゃったのです!

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スピードスター☆ケンスケ@永井謙佑@福岡大3年!よくぞやりやがりました!!

*****
第5回東アジア競技大会2009@香港
Semifinal - Match No: 7
2009年12月10日(木)17:00K.O.@Hong Kong Stadium
U20日本代表 2-1(1-1-,0-0,1-0)韓国代表

[得点]
9分:山本康裕(磐田)
20分:KIM Hoyou(韓国)
121+分:永井謙佑(福岡大)
*****

開始2分にして、枠内シュートを打たれるU20日本代表。初っぱなからきた韓国の押せ押せ状態を、ファウル連発でしのいでいた前半9分…初戦でレッドカードを喰らった、コースケ@山本康裕の一発が決まります!1-0。U20日本代表、先制!!

そこから日本は、タクヤ@青木拓矢やトーマ@當間建文がシュートを放つなど、流れを引き寄せたかに思えたのですが、11分後の前半20分、トーマがファウルを与えた直後、韓国にゴールを割られてしまいました。
1-1。

それはU20日本代表「長い準決勝」の始まりだったのです。

*****
[U20日本代表スタメン]
★…2008年U19日本代表・アジア最終予選メンバー
△…2009年カタール国際メンバー
○…2009年8月韓国遠征メンバー
□…2009年8月スペイン遠征メンバー
▲…今大会初戦「対北朝鮮」出場
●…今大会第2戦「対マカオ」出場

■GK■
23松本拓也★□▲MATSUMOTO Takuya 1989.02.06/183/76/順天堂/磐田Y
■DF■
2當間建文△○□▲TOMA Takefumi 1989.03.21/178/72/鹿島/東海第五
4鈴木大輔▲●SUZUKI Daisuke 1990.01.29/181/69/新潟/星稜
7村松大輔★△●MURAMATSU Taisuke 1989.12.16/176/71/湘南/HONDA FC/藤枝東
8比嘉祐介□HIGA▲ Yusuke 1989.05.15/168/67/流経大/流経大柏
■MF■
5山村和也△○□▲YAMAMURA Kazuya 1989.12.02/184/75/流経大/国見
10山本康裕★○▲YAMAMOTO Kosuke 1989.10.29/177/76/磐田/磐田Y
 →80分:FW19登里享平○□●NOBORIZATO Kyohei 1990.11.13/168/60/川崎/香川西
 →115分:MF14遠藤敬佑★□▲ENDO Keisuke 1989.03.20/180/70/水戸/千葉Y
11青木拓矢★○▲●AOKI Takuya 1989.09.16/179/73/大宮/前橋育英
16河野広貴★△▲KAWANO Hiroki 1990.03.30/165/58/ヴェルディ/ヴェルディY
■FW■
20永井謙佑★□▲NAGAI Kensuke 1989.03.05/177/67/福岡大/九国大付
21大迫勇也○●OSAKO Yuya 1990.05.18/182/70/鹿島/鹿児島城西
 →72分:FW22大塚翔平△▲OTSUKA Shohei 1990.04.11/179/69/G大阪/G大阪Y

*****
初戦、北朝鮮戦のスタメンをほぼ再現して挑んだ韓国戦。
後半に入り、コースケ@山本康裕が放つCK、というチャンスも立て続けにあったのですが、ものにできません。それでもU20日本代表は、自分たちのペースを掴み始めたのか、前半よりもゴールに攻め込まれる回数が減り、ケンスケ@永井謙佑や、この試合も中盤に入ったカズヤ@山村和也が、相手ゴールへと迫る場面も。
でも…決めきれず。
1-1のまま、準決勝は延長戦へと突入しました。

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今季まだJリーグでの出場はなし。でもU20日本代表では皆勤賞のトーマ@當間建文、守るだけでなく攻めにも絡めています。
虎視眈々と攻撃のチャンスをうかがうのは、同じくU20皆勤賞、CBとボランチどちらもこなすカズヤ@山村和也@流経大2年。今年は関東大学リーグで優勝ベストイレブン選出と、結果を積み上げた1年になりました。


月曜日のマカオ戦でゴールを決めたタクヤ@青木拓矢が放ったシュートで、幕を開けた15分ハーフの延長戦。開始直後に、ユーヤ@大迫勇也に替わって後半途中から登場した、ショーヘイ@大塚翔平もシュートを放つのですが、結局チャンスはそれだけ。
そして迎えた延長後半、日本はまたしてもタクヤ@青木のシュートで攻撃の口火を切り、DFのタイスケ@村松大輔やトーマ@當間建文もゴールを狙うという、猛攻を仕掛けたのですが、延長後半11分、形勢が大逆転します。
11分・12分・13分・14分…1分置きに、GKタクヤ@松本拓也に襲いかかる韓国のシュート…時計の針は、15分を経過してしまいました。

ところが。後半15分15秒。
ケンスケ@永井謙佑が、かれこれ10分ほど暇にしていた韓国ゴールへ、シュートを放ちます。
ゴール!!!!2-1!
そして試合終了。

「U-20日本代表」、最後の最後の最後、120分15秒で勝利をもぎ取りました。
東アジア競技大会、決勝進出です!

8月の韓国遠征では、ほぼ同じメンバーで「U-20韓国代表」と対戦し、1-2で負けてしまった彼ら。
「今回の韓国代表」のモチベーションや実力がどうあれ、U-20日本代表が試合に勝ち切った事を、素直に喜びたいです。

東アジア競技大会2009、決勝の相手は1-1で延長&PK戦に入り、トータルスコア5-3で北朝鮮を下した香港代表に決まりました。

U-20日本代表としての「優勝」。この二文字にこだわって、やり切って下さい!

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U20日本代表メンバーリストはこちら→

[スケジュール]
12月2日(水)vs朝鮮民主主義人民共和国
12月7日(月)vsマカオ
12月10日(木)準決勝 vs韓国
12月12日(土)決勝 17:00v s香港(Hong Kong Stadium)

2009/12/10

U20日本代表★「できるだけいいメンバー」です。★U20韓国代表との親善試合

U20ワールドカップでベスト8に入ったU-20韓国代表と、アウェーでの対戦。

先月、11月25日に韓国から「親善試合」のお誘いがあった際、「できるだけいいメンバーで行きたい」とコメントしていた強化担当技術委員長@ヒロミ@原博実。
今、「U-20日本代表」たちは香港で「東アジア競技大会=東アジアのオリンピック」を戦っている最中ですが、この「U-20韓国代表戦」は12月19日に韓国で行われる予定なので、そのままのメンバーで行くのかも…でも、もしかしたら…と思っていました。

そして今日、ヒロミが発表したリストには…「U19日本代表キャプテン」だった、ごんちゃん@権田修一の名前があったのです。

2008年11月8日、サウジアラビア。2009年のU20ワールドカップ出場権が懸かった「アジア最終予選・準々決勝」。
U19日本代表は、韓国代表に為す術無く0-3の完敗を喫し、2009年という1年間、あちらこちらの国際大会へ彷徨うように参加し続けることになってしまったのですが、12月2〜12日に行われる「東アジア競技大会」に至るまで、ごんちゃん@権田修一が「U-20日本代表」として活動することはありませんでした。

スタメン奪取が一番難しいGKというポジションながら、1stGKの病気というアクシデントをきっかけに、J1トップチームのゴールマウスを今シーズン守り続けたごんちゃん@権田。正式にU23の大会となる「ロンドン五輪」のスタメンGKに、今の時点では一番近づいただろう「前・U19日本代表キャプテン」が、2009年の最後に呼ばれた「あの時の対戦相手」との親善試合。

ヒロミはこうコメントしています。
「今回はJリーグでレギュラーポジションを獲得している選手を多く加えた。この中から一人でも多くオリンピックやフル代表に食い込めるようになることを期待したい。」

いよいよ来年からはU20のカテゴリが外れ、「五輪代表候補」の活動が始まるけれど、Jのトップで出場している選手たちはには、なかなか召集に応える機会はないかもしれません。
Jリーグとは違う、日の丸を背負って戦うことのプレッシャーと、喜び。それを思い出し、掻き立てる戦いができるといいな、と思います。

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U-20日本代表メンバー【国際親善試合 対 U-20韓国代表(12/19 15:00K.O.@韓国・昌原)】

★…2008年U19日本代表・アジア最終予選メンバー
△…2009年カタール国際メンバー
○…2009年8月韓国遠征メンバー
□…2009年8月スペイン遠征メンバー
●…2009年12月・第5回東アジア競技大会2009@香港

■GK■
権田修一★GONDA Shuichi 1989.03.03/187/82/FC東京/FC東京U-18
大久保択生△OKUBO Takuo 1989.09.18/190/90/横浜FC/帝京
■DF■
村松大輔★△●MURAMATSU Taisuke 1989.12.16/176/71/湘南/HONDA FC/藤枝東
鈴木大輔●SUZUKI Daisuke 1990.01.29/181/69/新潟/星稜
高橋峻希★TAKAHASHI Shunki 1990.05.04/169/68/浦和/浦和Y※2008U19は怪我で辞退

※12/16追加召集
菅沼駿哉○□●SUGANUMA Shunya 1990.05.17/182/80/G大阪/G大阪Y
酒井高徳△SAKAI Gotoku 1991.03.14/175/74/新潟/新潟Y※U-18日本代表

※12/16怪我で辞退
當間建文△○□●TOMA Takefumi 1989.03.21/178/72/鹿島/東海第五
鎌田翔雅★○□●KAMATA Shoma 1989.06.15/172/66/湘南/湘南Y

■MF■
金崎夢生 KANASAKI Mu 1989.02.16/180/70/大分/滝川第二
青木拓矢★○●AOKI Takuya 1989.09.16/179/73/大宮/前橋育英
山本康裕★○●YAMAMOTO Kosuke 1989.10.29/177/76/磐田/磐田Y
清武弘嗣△KIYOTAKE Hiroshi 1989.11.12/172/63/大分/大分U-18
山村和也△○□●YAMAMURA Kazuya 1989.12.02/184/75/流経大/国見
山田直輝 YAMADA Naoki 1990.07.04/166/64/浦和/浦和Y
米本拓司 YONEMOTO Takuji 1990.12.03/176/63/FC東京/伊丹高
■FW■
大津祐樹 OTSU Yuki 1990.03.24/180/73/柏/成立学園
河野広貴★△●KAWANO Hiroki 1990.03.30/165/58/ヴェルディ/ヴェルディY
大迫勇也○●OSAKO Yuya 1990.05.18/182/70/鹿島/鹿児島城西

※12/16追加召集
大塚翔平△●OTSUKA Shohei 1990.04.11/179/69/G大阪/G大阪Y
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U19日本代表に選ばれながら、怪我で辞退してしまったシュンキ@高橋峻希が、久々の代表ユニを身にまとうことになりました!
そしてシュンキと同じく、2007年のU17日本代表だったベイビーフェイス@山田直輝、ヨネ@米本拓司、カワノ@河野広貴と、Jのトップでルーキーイヤーに大活躍した選手たちも揃っています。
さらに、去年のU19選出を巡っては、カガワくん@香川真司と共に、クラブとサッカー協会の綱引きに巻き込まれたムウ@金崎夢生、久しぶりの代表選出です。
キヨタケくん@清武弘嗣は、1月のカタール国際以来の召集。今年は弟@コーキ@清武功暉もU18日本代表に選ばれています。

能力的には疑いのない選手たちが並びました。あとは「絶対に勝つんだという気持ちを、一つにできるか」。

この1年が「U20日本代表」たちにとって無駄ではなかったのだと、証明してみせることができますように…。

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15:00キックオフ@昌原サッカーセンター(韓国/昌原)

****
原博実技術委員長(強化担当)コメント「今回韓国から招待され、U-20ワールドカップベスト8のU-20韓国代表と対戦できることになり、非常に楽しみにしている。
この世代は今年、韓国やスペインの国際大会に参加して色んな選手に国際経験を積むチャンスを与えている。
今回はJリーグでレギュラーポジションを獲得している選手を多く加えた。この中から一人でも多くオリンピックやフル代表に食い込めるようになることを期待したい。」

■団長■原博実【JFA技術委員長(強化担当)】
■監督■西村昭宏【JFA技術委員】
■コーチ■小倉勉【JFAナショナルトレセンコーチ】
■コーチ■大熊裕司【JFAナショナルトレセンコーチ】
■GKコーチ■慶越雄二【JFAナショナルトレセンコーチ】

2009/12/08

U20日本代表★マカオ相手に5人がゴール★東アジア競技大会第2戦

とうとう彼らの視線の先に、「目標」がはっきりと姿を現しました。
ロンドン。2012年、オリンピックが開かれる地。
FIFAとIOC、大陸と大陸…いろいろな所で大人の綱引きが行われ、翻弄された「2012年に23歳以下となる男子」たちですが、12月3日、正式に「ロンドン五輪は今まで通りU23+オーバーエイジ3人」という参加規定に決定したのです。

あああ…よかったああああ…

去年「U19アジア最終予選」で「2009年のU20ワールドカップ」出場権を逃してしまった彼らが、涙を堪えながら「これからはロンドンオリンピックを目標にして頑張りたい」と、すがるように声を絞り出していた、その希望を打ち砕くように、今年3月に沸き起こった「五輪を21歳以下の大会にしよう」という議論。
今年のU18たちがその対象選手となり、「2011年U20ワールドカップ予選=ロンドン五輪予選」ということで決まりかけていたのですが、突然過ぎた決定は結局、再協議にかけられ…ロンドン五輪に関しては、12月3日に「否決」されました。

今年一年、日の丸を胸にカタール・韓国・スペインへと遠征し、「U20ワールドカップ」の空白を埋めるために戦ってきた「U-20日本代表」。
最後の召集となった香港の地が、「ロンドン五輪」へと続く、本当の出発点となったのです。

香港で開催されている「東アジアのオリンピック」初戦。「年上の北朝鮮との戦い」は一人退場者を出しながらも先制&勝ち越し弾で2-1の勝利をもぎとったU-20日本代表。
日本・北朝鮮・マカオの3カ国で争うグループリーグ、第2戦のマカオに勝利すれば、グループ1位抜けで準決勝に進むことになります。

そして12月7日。「J1優勝を果たした鹿島」の大迫勇也、「J1昇格を果たした湘南」の村松大輔と鎌田翔雅が合流。スタメンで起用されることになりました。

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J1昇格の瞬間を、ピッチで迎えたタイスケ@村松大輔。
優勝が決まった瞬間をベンチで見届けた、大迫勇也。

って、ユーヤ@大迫勇也、ゴールゲットしてますよぅ!

091207_shugo.jpg

*****
第5回東アジア競技大会2009@香港
Group A - Match No: 5
2009年12月7日(月)19:00K.O.@Siu Sai Wan Sports Ground
U20日本代表 5-2(2-0-,3-0)マカオ代表

[得点]
39分:押谷祐樹(岐阜/磐田)
47+分:青木拓矢(大宮)
53分:大迫勇也(鹿島)
60分:柿谷曜一朗(徳島/C大阪)
63分:河井陽介(慶應大)
*****

す、すっげー!5点全部、違う人が決めてる!

[U20日本代表スタメン]
★…2008年U19日本代表・アジア最終予選メンバー
△…2009年カタール国際メンバー
○…2009年8月韓国遠征メンバー
□…2009年8月スペイン遠征メンバー
▲…今大会の初戦出場

■GK■
1大谷幸輝★○OTANI Koki 1989.04.08/185/80/浦和/浦和Y
■DF■
3鎌田翔雅★○□KAMATA Shoma 1989.06.15/172/66/湘南/湘南Y
4鈴木大輔▲SUZUKI Daisuke 1990.01.29/181/69/新潟/星稜
 →77分:DF5山村和也△○□▲YAMAMURA Kazuya 1989.12.02/184/75/流経大/国見
7村松大輔★△MURAMATSU Taisuke 1989.12.16/176/71/湘南/HONDA FC/藤枝東
12中村太亮□(▲?)NAKAMURA Taisuke 1989.07.19/182/68/京都/金光大阪※11/27追加召集
■MF■
9河井陽介○□KAWAI Yosuke 1989.08.04/165/56/慶應大/藤枝東
11青木拓矢★○▲AOKI Takuya 1989.09.16/179/73/大宮/前橋育英
 →46分:FW19登里享平○□NOBORIZATO Kyohei 1990.11.13/168/60/川崎/香川西
13内田健太□UCHIDA Kenta 1989.10.02/177/63/愛媛(広島)/広島Y
15押谷祐樹□OSHITANI Yuki 1989.09.23/169cm/68/岐阜(磐田)/磐田Y
 →57分:MF14遠藤敬佑★□▲ENDO Keisuke 1989.03.20/180/70/水戸/千葉Y
■FW■
17柿谷曜一朗★(▲?)KAKITANI Yoichiro 1990.01.03/172/58/徳島(C大阪)/C大阪U-18
21大迫勇也○OSAKO Yuya 1990.05.18/182/70/鹿島/鹿児島城西

****
初戦のスタメンから、先制弾のダイスケ@鈴木大輔とタクヤ@青木拓矢だけを残し、入れ替えたメンバー。
公式記録には載っているのに、出場していなかったっぽいタイスケ@中村太亮と、出場していないはずがピッチにはいたらしいカッキー@柿谷曜一朗の2人は、今度こそ出場している…はず。※あとから追加した集合写真に、ちゃんと写ってました(笑)
これで、増田卓也@流経大優勝GK以外は全員ピッチに立ったことになります。

091207_shoma.jpg091207kawai.jpg
去年のU19日本代表だった、ショーマ@鎌田翔雅。来年は「J1リーガー☆」です。そしてこの試合、トリでゴールを決めたのは、慶應大2年のムラサキ王子@河井陽介。

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今年8月に愛媛へのレンタル移籍後、12試合に出場している仔熊(広島ユース)あがりの内田健太。8月のスペイン遠征に続いての選出です。

****
終わってみれば5-0の圧勝とはいえ、上は34歳・下は19歳「平均年齢26.9歳」、6人がドン引きで守るマカオゴールを、前半39分が経過するまで、割ることができなかったU-20日本代表。スペースのない中盤に突破口を開こうと、中からタクヤ@青木拓矢が右サイドを上がって行きます。そしてクロス!これに合わせた押谷祐樹のヘディングゴールが決まってからは、堰を切ったように中盤と前線が入れ替わり立ち替わり、マカオのゴールマウスを攻め立てることとなりました。

2007年のクラセン(クラブユース選手権)大会得点王・押谷祐樹。去年のU19日本代表ボランチ・青木拓矢。半端ない・大迫勇也。言わずと知れた・柿谷曜一朗。そして藤枝東の元ムラサキ王子・河井陽介。
いやもうなんつーか、打っててもまぶしいです、この文字列が!
取るべき人たちが点を取ってる…本当にそれだけでも心が躍っちゃいます。まあ、46分に登里享平と交代しているタクヤ@青木拓矢が、なんで47分に点取ってんだ、という疑問はつきまとうわけですが…(悩)
※単に、後半から登里くん登場!ということだったみたいです。キョウヘイ@登里享平も、J1最終節でベンチ入りしていたため、この試合からの合流でした。

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2試合スタメン出場。攻撃的な選手ばかりが揃った中盤を、底からがっつり支えたはず。…と思っていたら、引いた相手に最後は右サイドを駆け上がり、42分にイエローゲット、ロスタイムにゴールゲット。
タクヤ@青木拓矢、前半だけの出場でしたが、いろいろ忙しかったようです(笑)


とりあえずU-20日本代表は、これで2連勝。グループAの首位が確定したため、準決勝は香港・韓国・中国のいるグループBの2位と戦うことになります。
2試合終わって、このグループでダントツだろうと思った韓国が、2戦目の中国には3-0と勝利したものの、香港を相手に初戦を1-4で落としていて、明日の中国対香港の結果次第では2位抜けどころか敗退の可能性も。
ただ、どこが相手になろうとも、全ては「ロンドン五輪のための助走」。目標を見失うことなく、目の前の戦いを精一杯やりきってほしいな。


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U20日本代表メンバーリストはこちら→

[スケジュール]
12月2日(水)vs朝鮮民主主義人民共和国(Siu Sai Wan Sports Ground)
12月7日(月)vsマカオ(Siu Sai Wan Sports Ground)
12月10日(木)17:00 準決勝(Hong Kong Stadium)
12月12日(土)3/4位決定戦(Hong Kong Stadium)
       決勝(Hong Kong Stadium)

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五輪男子は23歳以下で 国際サッカー連盟
国際サッカー連盟(FIFA)は3日、南アフリカのケープタウン沖のロベン島で理事会を開き、2012年ロンドン夏季五輪のサッカー男子はこ れまでと同じ、原則23歳以下で実施することを決めた。3人のオーバーエージ(24歳以上)枠についても同様に認める。
 五輪のサッカー男子の年齢制限をめぐっては欧州と南米の連盟が21歳以下とすることを求めており、16年リオデジャネイロ五輪については、来年2月以降に協議を再開する。2009/12/03 23:58 【共同通信】
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追記:12月9日、IOCでも正式に決定されました!
五輪サッカーは従来通り23歳以下で実施
国際オリンピック委員会(IOC)は9日、スイスのローザンヌで理事会を開き、2012年ロンドン五輪のサッカー男子は従来通りに原則23歳以下で実施することを承認した。国際サッカー連盟(FIFA)が先に年齢制限を変更しないことを決めた。2009/12/09 22:06 【共同通信】

2009/12/07

U18日本代表@2009☆最後のトレーニングキャンプメンバー発表☆いよいよ奴らが融合し始めます

た、大変です!
2011年の「U20ワールドカップ」出場を目指し、先月アジア1次予選をグループ首位で通過した「U18日本代表」。
来年のアジア最終予選に向け、今年――U18日本代表としても――最後となる3日間の候補合宿が、始まっています。
そんな彼ら「来年のU19日本代表」から「1か月」という時間が、失われることになってしまいました!

12月4日。クアラルンプールで行われたAFCユース大会組織委員会は、毎大会11月に行われる「AFC U19選手権=アジア最終予選」の予定をU16選手権と入れ替えて、「10月2日〜17日に変更する」と決定を下したのです。
理由は11月12日から広州@中国で始まる「第16回アジア大会」の日程と被ってしまうから。多くの代表チームは19歳以下の選手をアジア大会に出場させるので、それより先に「U19アジア最終予選」をやっちゃいましょう、ということなのですが…

いつもなら「1月カタール国際」「4,5,6月に海外遠征」「8月のSBS@静岡でちょっともやもや」「9月の仙台カップで惨敗(なに?)」「9月の末にそれをふまえて、反省の候補合宿(ええっ)」「10月にいけるぞ!と自己暗示をかける最終合宿」「11月、最終予選へ!」…と、ここまでが1つのお約束なのですが、来年は9月の仙台カップで惨敗したあと(するなよ)本番を迎えるまでに3週間しかなくなっちゃうのです。
こ、これはヤバいかも(涙目)

来年、2010年10月2日。
「2011年U20ワールドカップ出場」を賭けて、最後の戦いが(中国・イラン・タイ・ヨルダン・ベトナム・オーストラリアのどこかで)キックオフとなります。
あと10か月、ありません。

「世界の舞台に立つ2011年」という自分の未来に向かって、迷いなく走り続けるヤツが生き残っていくはずの、戦いが始まります。

2009年「最後のU18日本代表候補合宿」。
今年ナイジェリアで、ブラジル・スイス・メキシコを相手に3連敗を喫し、次なる目標に餓えている奴ら…「U17日本代表」たちが、ついに名乗りを上げはじめました。
10か月後、仲間たちと笑って勝鬨をあげるために。
何より自分の未来のために。
無駄にできる時間なんてないはず。さあ、アピール!

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U-18日本代表候補 トレーニングキャンプ(12/8〜10@静岡)

【 】2009年U17日本代表
2月のトレーニングキャンプ参加(2/24〜27)
3月のトレーニングキャンプ参加(3/15〜19)
4月のUAE遠征参加(4/3〜14)
5月のトレーニングキャンプ参加(5/24〜28)
○6月のトレーニングキャンプ参加(6/15〜18@滋賀)(6/22〜25@茨城
7月のトレーニングキャンプ参加(7/6〜9@J-STEP)
8月のSBS国際ユース出場
9月の仙台カップ出場
9月の最終候補合宿メンバー

■GK■
大森圭悟▲□●△○◆★◇OMORI Keigo 1991.04.22/190/89/広島Y
川浪吾郎▲□●△★◇KAWANAMI Goro 1991.04.30/192/82/柏U-18※トップ昇格
荻野賢次郎○◆☆◇OGINO Kenjiro 1991.09.14/187/76/京都府立峰山※C大阪入団
中村 隼○◆☆◇NAKAMURA Hayato 1991.11.18/183/77/浦和Y※2010/1/14山形入団
【渡辺泰広】WATANABE Yasuhiro 1992.10.04/180/70/新潟Y

■DF■
田中優毅▲□●△○◆☆★◇TANAKA Masaki 1991.03.27/172/66/日体大/四中工
古林将太●△○◆☆★◇KOBAYASHI Shota 1991.05.11/173/63/湘南Y※トップ昇格
阿部 巧□●△○◆☆◇ABE Takumi 1991.05.26/165/62/東京U-18※トップ昇格※12/7チーム事情により辞退
宇都宮憲司 UTSUNOMIYA Kenji 1991.07.13/178/72/広島観音
平出 涼☆◇HIRAIDE Ryo 1991.07.18/176/72/東京U-18※9/29トップ昇格
岩田修平◆◇IWATA Shuhei 1991.10.14/174/65/名古屋U-18
高橋祥平○★◇TAKAHASHI Shohei 1991.10.27/180/74/ヴェルディ/ヴェルディY
刀根亮輔 TONE Ryosuke 1991.10.29/179/72/大分U-18※トップ昇格※12/7けがのため辞退
【内田達也】UCHIDA Tatsuya 1992.02.08/177/70/G大阪Y※10/12トップ昇格仮契約
【岡本拓也】OKAMOTO Takuya 1992.06.18/173/67/浦和Y
【廣木雄磨】HIROKI Yuma 1992.07.23/167/63/東京U-18
【高野光司】TAKANO Koji 1992.12.23/173/60/ヴェルディY
追加:藤原賢土 FUJIHARA Kento 1992.01.29/181//67/藤枝明誠※2010/1関西大進学

■MF■
六平光成▲□●○◆☆★◇MUSAKA Mitsunari 1991.01.16/174/64/中央大/前橋育英※12/8けがのため辞退
佐藤 穣 SATO Minori 1991.03.021/68/60/草津※12/25契約満了/前橋育英
田口泰士▲□●△○◆◇TAGUCHI Taishi 1991.03.16/174/65/名古屋/流経大柏
大崎淳矢▲□◆☆◇OSAKI Junya 1991.04.02/170/63/広島Y※トップ昇格
菊池大介▲△○◆☆★◇KIKUCHI Daisuke 1991.04.12/170/64/湘南/湘南Y※12/7体調不良のため辞退
山崎直之☆◇YAMAZAKI Naoyuki 1991.05.05/178/61/東京U-18
加藤 大▲□●△○◆◇KATO Masaru 1991.05.07/173/62/三菱養和※新潟入団
古田寛幸□△◆☆◇FURUTA Hiroyuki 1991.05.23/172/62/札幌ユースU-18※トップ二種登録
【柴崎 岳】SHIBASAKI Gaku 1992.05.28/173/62/青森山田※2010/1/21鹿島入団内定
【小島秀仁】KOJIMA Shuto 1992.07.30/178/65/前橋育英
田中輝希 TANAKA Teruki 1992.08.26/180/70/三菱養和
【堀米勇輝】HORIGOME Yuki 1992.12.13/168/62/甲府Y

■FW■
重松健太郎◆☆◇SHIGEMATSU Kentaro 1991.04.15/173/68/東京U-18※トップ昇格
永井 龍▲□△○◇☆NAGAI Ryo 1991.05.23/177/66/C大阪U-18※トップ昇格
【宇佐美貴史】USAMI Takashi 1992.05.06/178/68/G大阪/G大阪Y
加部未蘭 Kabe Miran 1992.06.17/186/76/山梨学院大付属※12/7けがのため辞退
【宮吉拓実】MIYAYOSHI Takumi 1992.08.07/170/63/京都/京都Y
【杉本健勇】SUGIMOTO Kenyu 1992.11.18/187/76/C大阪U-18※12/9けがのため離脱
【宮市 亮】MIYAICHI Ryo 1992.12.14/180/66/中京大中京
田鍋陵太 TANABE Ryota 1993.04.10/176/64/三菱養和
追加:竹内 翼 TAKEUCHI Tsubasa 199105.20/177//75/広島観音※岡山入団
追加:戸島 章○◆TOSHIMA Akira 1991.10.04/188//75/成立学園※千葉入団
追加:小野裕二 ONO Yuji 1992.12.22/169/58/マリノスY

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12月6日&12日にはJユースサンスタートニックカップの1回戦と2回戦が、12月19日からはインカレが始まるのですが、出場予定のある選手たちも日程が被らないので、みんな参加できたようです。
タクミ@阿部巧だけは、チーム事情で辞退となってしまいましたが…その他にも俊幸&善朗の高木ブラザース@ヴェルディや、CBの要・セレッソU18の扇原貴宏、ごーとく@酒井高徳@新潟、スミダ@住田貴彦@大分などなど、「見なくてももう知ってる」と判断されたと思しき名前が抜けています。

今回の合宿、目玉はなんと言っても「U17日本代表組」。どのポジションにも魅惑的な選手たちが名を連ねる彼らを、いかにU18というチームに融合させるか…前回、去年のU19日本代表は、その重要なポイントで大人たちが失敗してしまいました。チーム作り破綻の結果を選手たちに背負わせ泣かせる様なことは、今回絶対にしてほしくないです…

それにしても、U17が合流したので当たり前なのですが「高校部活組」が一気に増えました。藤原賢土@藤枝明誠は、今年8月のSBSに「静岡県選抜」として出場していた選手。高円宮で準々決勝まで勝ち上がり、高校選手権にも出場決定。さらに今回追加召集…チャンスを生かしてほしいです。
加えて、広島観音の竹内翼&宇都宮憲司、青森山田のガク@柴崎岳、前橋育英のシュート@小島秀仁、中京大中京のリョウ@宮市亮、彼ら全員、高校選手権のピッチで見ることができます!
さらに、今回初招集だったのに残念ながら怪我で辞退になっちゃった、加部未蘭@「サッカー・ライター加部究氏の息子さん」は、「FC東京U-15むさし」から山梨学院へと進学したうちの1人。この合宿に参加できないのは残念ですが、怪我をしっかり治して、初出場となった高校選手権1回戦にそなえてもらいたいな。そう、山梨学院、初戦の相手は「野洲」です。

クラブユース組からも、期待のニューカマー登場☆ もともと年代別代表に選ばれていた田中輝希@三菱養和は、今シーズン怪我に泣かされてしまいましたが、ピッチに立った時の存在感と迫力は抜きん出ています。12月6日Jユースサンスタートニックカップ1回戦では、途中出場で試合を決めるゴールをゲット!エンジンがかかり始めました。そしてチームメイトの田鍋陵太は、高円宮で大ブレイク。ラウンド16で対戦した前橋育英からゴールを奪ったはいいけれど、脱いだユニを振り回す喜びっぷりにイエロー&即交代という、いろんな意味で調子に乗せると怖い選手です(笑)
そして、高円宮優勝…高校年代の頂点に立ったマリノスユースから、2年生のFW小野裕二が初選出されています。決勝でハットトリックをかました日本一の高校生FW、追加召集のチャンスをものにできたらいいな。

で、ムサカ@六平光成@中央大…怪我で辞退(涙)せっかく久しぶりに前橋育英の同級生、ミノリ@佐藤穣@草津と同じチームでプレーできるチャンスだったのに…。ちなみにミノリの身長「68センチ」の表記は、JFA公式発表のままです(苦笑)いくらなんでも縮みすぎだ!
今回これで大学生は、マサキ@田中優毅@日体大、ひとりぼっち。がんばれ。

※12/9、ケンユウ@杉本健勇が怪我のために合宿を離れてしまいました…。大したことなければいいのですが…

****
この合宿が終われば、大学生はインカレや大掃除(え?)に、高校3年生は引退を賭けた大会へ、高校2年生は来年につながる結果を求め、そしてプロは「新人」を卒業し自分の生活を賭け、それぞれ突き進んでいくことになります。
次に彼らが呼び集められる時、一歩でもライバルを出し抜き、より望んだ未来へと近づいていられますように…


****
AFCユース大会組織委員会では、U19アジア最終予選の日程変更の他に、「U-16とU-19選手権(アジア最終予選)の上位8チームは、次回アジア1次予選(U15&U18)を免除することにしたらどうか」という日本の小倉純二委員長からの提案があげられています。
確かに毎回アジア1次予選は、U15韓国代表まさかの1次予選敗退という波乱が起きる場合もあるけれど、いつも同じ顔ぶれが勝ち上がり、大差で勝敗が決してしまう試合も多々。
どんな判断が下されるのでしょうか…

2009/12/05

関東大学リーグ2009最終戦☆[中央v慶應][流経v明治]☆写真レポ「約束。」

「何より最終戦。私から後輩達へ、どうしてもプレーで伝えたい事があります。
 可愛い後輩達!
 約束。
 消化試合にはしません。
 ただの引退試合にもしません。
 伝え忘れたこと
 それを最後に伝える試合。
 そんな試合にしましょう。」


2009年の関東大学リーグ最終節、最終戦。
閉会式を控え、関東24大学の選手たちがバックスタンドに集った西が丘のピッチに登場するのは、4大学。
そのうちのたった1校だけが、12月19日から始まる「インカレ」への出場権を得られず、勝っても負けても、この試合をもって今シーズンの公式戦を終了することになっていたのでした。

それは前日行われた早稲田対駒澤で、「関東リーグ4位の座=インカレ出場権」を勝ち点1の差で争っていた駒澤が勝利したため、勝ち点がもう及ばないことが決まった「慶応義塾大学ソッカー部」。
4年生・中川靖章@キャプテンは、ケータイサイト「ゲキサカ」で連載している自分のコラムに「後輩たちへの約束」を記しました。

対戦相手は、第2試合に登場する首位・流経大を勝ち点2の差で追っている中央大。この試合に勝利すれば暫定首位、流経大が明治大に負ければ「優勝」を手にすることができます。

約束と優勝と。モチベーションは違っても、両大学の選手たちが目指すものは、ただひたすらに、
「勝利」。

*****
第83回関東大学サッカーリーグ戦2009(JR東日本カップ2009)
1部 第22節
2009年11月22日(日)11:30K.O.@国立西が丘サッカー場
中央大学 2-1(0-1,2-0)慶應義塾大学

[得点]
20分:田中奏一(慶應)
59分:大岩一貴(中央)
89分:林 容平(中央)
*****

「この一年私を悩ませ続けた奏一は、素晴らしい最高のゴールをプレゼントしてくれた。
私達は、素敵な後輩を持ち、けっこう愛されていたんだろう。」


立ち上がりから壮絶な集中力をもってペースを掴み、前半20分、先制弾を相手ゴールに叩き込んだのは、慶應でした。

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[慶應義塾大学スタメン]
■GK■
21小島一輝 2/89.07.06/1765/72/私立愛知
■DF■
3黄 大城 2/89.12.20/186/65/桐生第一
5笠松亮太 2/89.06.24/177/69/ヴェルディY
4三上佳貴 3/88.07.09/170/70/藤枝東
2田中奏一 2/89.06.27/171/65/FC東京U-18
■MF■
6織茂 敦 4/87.10.13/175/68/國學院久我山
10中町公祐 4/85.09.01/174/68/高崎高/湘南※アビスパ福岡入団
28山浦公裕 1/90.10.29/175/65/FC東京U-18
 →61分:MF14三輪健太郎 4/87.11.04/173/65/藤枝東
8河井陽介 2/89.08.04/165/56/藤枝東
9中川靖章 4/87.06.09/171/66/静岡高
■FW■
11甲斐悠佑 4/87.06.24/183/74/慶應湘南藤沢高

半袖にしてはちょっと寒い…試合後、コラムにそう綴っていたキャプテン@中川(笑)
この日は最高気温9度。雨雲がたれ込め、冬の始まりを痛感させる冷え込みの中、中川靖章、一人気合いの半袖ユニです!

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[中央大学スタメン]
■GK■
1小野博信 4/87.07.07/185/72/韮崎※水戸ホーリーホック入団
■DF■
2大岩一貴 2/89.08.17/178/71/中京大中京
5佐藤秀行 3/88.06.02/170/62/塩釜FCY
12田中健作 4/88.01.19/178/74/高知高
16田港周平 2/89.05.23/172/70/桐光学園
■MF■
6永木亮太 3/88.06.04/175/68/川崎U-18
 →80分:FW23奥山 慎 1/90.04.07/169/63/帝京
8柴橋浩太 4/87.08.31/168/64/桐光学園
 →45分:MF17櫛引祐輔 4/87.05.17/171/66/青森山田
10村田 翔 4/87.04.02/179/68/FC東京U-18
18鈴木寛一 4/87.10.28/168/63/浦和東
■FW■
9林 容平 2/89.07.16/176/61/浦和Y
28安 柄俊 1/90.05.22/183/69/東京朝鮮
 →73分:FW11新田 圭 3/88.04.03/179/75/桐光学園

5日前の11月17日インドネシアで、U18日本代表キャプテンとして「U20ワールドカップ・アジア1次予選」を戦い、グループ首位通過をもぎ取ってきたムサカ@六平光成は、ベンチ入りのみでした。

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90分間、悔いなく戦い抜くために。全員の気持ちを合わせる円陣。
全員が一つの結果を目指し、空間と時間を共有する「チームスポーツ」だからこその特権です。

開始早々、慶應のエンジンがフルパワーで回り始めました。
7分にはショートパスカウンターがはまり、中町公祐@4年がシュート!
枠の上へと逸れていってしまったけれど、「優勝」の二文字に縛られたのか連携の悪い中央の出端を挫きます。

それでも、この時点で「得点ランキング1位」の鈴木寛一@4年と、後期リーグで大爆発中の林容平@「去年のU19日本代表候補」、という前線の核を起爆剤に、個人の力で慶應のゴールへと襲いかかる場面もあるのですが…慶應2年生GKの小島一輝とクロスバーの活躍に阻まれてしまい、流れを掴むことができません。

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前半15分。試合に入りきれていなかった中央大・攻撃の要キャプテン@10番・村田翔が、得意とする直接FKのチャンスを得ます。

んん!?このシーン「FC東京U-18出身者てんこ盛り」!
10番@村田翔、28番@山浦公裕、2番@田中奏一そして…
ボールボーイ岩渕良太@明治1年!あ、後ろの青い坊主頭です。
妹@リトル・マナ@岩渕真奈ちゃんは2年連続となる「AFC年間最優秀ユースプレーヤー」に選ばれ、FIFA女子年間最優秀プレーヤー候補にもノミネートされちゃいました。お兄ちゃんも、頑張れ!残り3年なんてあっという間だよ。

とか思っていたらキャプテン@村田、右足のキックは枠の右へと外れていってしまいました…

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そんな村田@中央キャプテンの2つ下、ブチ@岩渕良太@明治1年より1つ年上の、田中奏一@慶應2年が、前半20分に大きな仕事をやってのけます。
慶應の左CKが、ペナルティエリア外へ弾き返されたこぼれを、キャプテン@中川靖章が中へと送り込み、10番@中町公祐が打ち、弾かれ…敵味方入り乱れたピンボールの様な玉の行方に右往左往の末、それを蹴り込んだのは、「7年ぶりの勝利をおさめた第60回早慶サッカー定期戦」でも先制点を挙げた、田中奏一だったのです。

この一年私を悩ませ続けた…と、中川キャプテンに言わしめたそーいち@田中。
その理由はわかりませんが、今年3月の「関東オープニングフェス」で一発退場をやらかしたほどの、サッカーに対する熱意が暴走するやんちゃ者です。
「U20日本代表」として8月のスペイン遠征に参加したけれど、12月の東アジア競技会には選ばれず…でもこの先制弾は、それよりもきっと「大切なもの」を得ることができ、先輩たちへ贈ることができたゴールだったのではないでしょうか。

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相手が本来のスタメン2人を怪我や出場停止で欠いている状態とはいえ、先制点を奪い、優勝が懸かっているのはこちらの方なのではないか、と思わせるほどの集中力もって、慶應が中央を追いつめた45分。試合は慶應が1点リードしたままハーフタイムに入ります。

ピッチには第2試合を戦う、流経大と明治の選手たちが芝の感触を確かめに現れました。山田大記@明治は、千明聖典@流経大を見つけ、諸手を広げ満面の笑みで飛びかかっていったのですが…意外に薄い反応(泣)手術が必要だという脚の怪我について話を聞いてでもいるのか、ちょっと神妙な表情になっています。

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「お前ら、優勝する気あるのか!」
浮き足立つ中央の目を覚ましたのは、ハーフタイムにスタッフから投げかけられた一言。
後半立ち上がりから本来のペースを取り戻したのだろう中央が、どんどんと攻めの形を作り始めます。その中心にいるのは、やっぱりキャプテン@10番・村田翔。

後半14分、キャプテン@村田のFKに2番@大岩一貴が頭で合わせて、ゴール!
同点に追いつかれた慶應キャプテン@中川靖章は、味方に「落ち着け、落ち着け」とジェスチャーを繰り返します。

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流れは、キャプテン@村田翔が試合に絡み出した中央へと、このまま傾いてしまうかと思われたのに、慶応はここからさらに気迫を剥き出しにして、一歩も引きません。
後半27分に得たFKのチャンスでは、キャプテン@中川とムラサキ王子@河井陽介の壁が膝をついてキッカーの足元を隠し、10番@中町公祐が蹴ると見せかけて3番@黄大城が左足で蹴り込む、というトリックプレー。
中央GK1番@小野博信がなんとか弾き返しますが、その後も慶応のシュートは「中央優勝の可能性」を、脅かし続けます。

そして後半45分。決定的と思われる瞬間がきました。希望をつないだのは4年生たち。6番@織茂敦→10番@中町公祐→11番@甲斐悠佑とボールが繋がった…と、キャプテン@中川はふり返っています。
4年生が大切に繋いだその希望を、最後に中央大ゴールへと押し込んだのは、キャプテン@中川靖章!!
ゴール!慶應リード!
…ところが、ラインズマンが水平に掲げるフラッグが、無情にも風にはためいていました。オフサイド。

なんて展開なのだろうと、思いました。優勝と引退と、比べようのないものがモチベーションとなった2校なのですが、ピッチの上で繰り広げられているのは、そこからさらに研ぎすまされてしまった「悔いなき結果」を手に入れるための戦い。
もしかしたら「勝利の女神」は、勝敗をつけたくないのでは…そう思い始めたロスタイム2分後。

中央キャプテン@村田翔が、スローイン。それを受け右サイドから真ん中へとドリブルで切れ込んでいく、9番@林容平…あっというタイミングで、左足を振り抜きます。

ゴール!中央大、勝ち越し!2-1。

ピッチに充満する、バックスタンドに陣取った他校選手たちの感嘆の溜息。
ベンチ前で驚喜の肉団子を作り上げる選手たちを祝福する、半分だけが総立ちになったメインスタンド…

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そして、最高と最低の温度差を持ってピッチに22人が散った直後、笛が鳴りました。

「終わり」を告げる笛が。

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92分。まさに「奇跡」の逆転弾。
「優勝」を諦めなかった中央大が、暫定の首位を手に入れた瞬間です。

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キャプテン@村田翔の「脚」ではなく「手」から気持ちを受け取った、9番@林容平、2年。
去年は「U19日本代表候補」として合宿に帯同するものの、怪我のせいですっかりホペイロ見習い状態に。それでも今年の彼は、彼なりのスピードで着実に進歩してみせた、そんな大学リーグでした。



*****

応援のための同級生、OB、ご父兄の方々が入れ替わるざわめきと、第1試合の興奮、そして負ければ優勝が逃げていくところへ「追いつめられた」流経大への好奇心…様々なものが綯い交ぜになり、上ずって落ち着かないスタンドに囲まれたピッチに、深呼吸する間もなく第2試合のチームが入場してきました。

中央大との勝ち点差1。得失点差が開いているので、引き分けでも優勝できる流経大に対するのは、リーグ3位、天皇杯では史上初「J1チームを敗った大学」となった明治大。

母校が優勝する瞬間を見届けようとする、中央大OBのおじさま方も、まだスタンドに残っています。


*****
第83回関東大学サッカーリーグ戦2009(JR東日本カップ2009)
1部 第22節
2009年11月22日(日)13:50K.O.@国立西が丘サッカー場
流通経済大学 3-0(3-0,0-0)明治大学

[得点]
28分:船山貴之(流経)
34分:征矢智和(流経)
42分:船山貴之(流経)
*****

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[明治大学スタメン]
■GK■
21笠原昂史 3/88.11.21/市立船橋
■DF■
12奥田大二郎 2/89.04.23/167/63/ヴェルディY
3松岡祐介 1/90.05.08/176/68/広島皆実
31楠木啓介 2/89.04.17/178/73/鹿児島実業
13丸山祐市 2/89.06.16/181/66/國學院久我山
 →38分:DF24蛭田達也 4/87.06.03/175/68/滝川第二
■MF■
7小林裕紀 3/88.10.18/179/65/ヴェルディY
5宮阪政樹 2/89.07.15/170/65/FC東京U-18
8都丸昌弘 4/87.10.31/168/66/前橋商
 →45分:FW11久保裕一 3/88.09.26/181/74/名古屋U-18
10山田大記 3/88.12.27/173/66/藤枝東
27三田啓貴 1/90.09.14/173/62/FC東京U-18
 →66分:FW34阪野豊史 1/90.06.04/181/76/浦和Y
■FW■
9山本紘之 3/88.08.09/177/68/柏U-18

11月15日、天皇杯4回戦。アルビレックス新潟を相手に、2点を先制されるものの1点を返し、結局3-1と敗れた試合のスタメンから、DF2枚を入れ替えた明治。
4年生はキャプテンの都丸昌弘だけ、という若いチームです。

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[流通経済大学スタメン]
■GK■
1増田卓也 2/89.06.29/183/77/広島皆実
■DF■
2石川大徳 4/88.01.06/170/63/流経大柏※サンフレッチェ広島入団
 →32分:DF17西井 光 4/87.09.19/174/70/四日市中央工
3山村和也 2/89.12.02/184/75/国見
15比嘉祐介 2/89.05.15/168/62/流経大柏
6宇賀神友弥 4/88.03.23/171/68/浦和Y※浦和レッズ入団
 →81分:DF4及川 準 4/87.05.12/178/68/利府
■MF■
5中里崇宏 2/90.03.29/174/70/流経大柏
14関戸健二 2/90.01.07/174/63/神奈川県立旭
10金久保順 4/87.07.26/170/64/水戸短大付※大宮アルディージャ入団
33保戸田春彦 2/89.04.28/167/68/流経大柏
■FW■
9船山貴之 4/87.05.06/170/64/柏U18
34征矢智和 2/89.10.21/180/72/ヴェルディY
 →MF7細貝竜太 4/88.01.18/174/66/八千代

…毎回いろいろヴァリエーションがあるみたいですが(笑)リーグ最終戦、複雑華麗なことになっています…。
左端の金久保順は、10番ユニの下に、怪我で出場できない千明聖典@8番の魂を着込んで、アピール!

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あ、ちゃんとオフィシャルなバージョンもあります、が

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「ぶ。」

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気負いなく、気迫に満ちた流経大。
天皇杯でグルージャ盛岡、湘南ベルマーレ@J2、モンテディオ山形@J1を下した明治大。
拮抗した試合になるかと思ったのですが…

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動きの重い、明治。ゲームを作るキーマンになるはずの10番@山田大記、7番@小林裕紀を、U20日本代表のDF山村和也や比嘉祐介が、どうやって抑えてくるのか見どころかも…なんて思っていたのに、ほぼ彼らが対峙する場面はありません。

流経は「負ければ優勝を逃す」なんてプレッシャーを微塵も感じさせないどころか、逆に「重圧上等」な勢い。なにしろ縦へのスピードが、半端なく速くて重いのです。
明治を散々翻弄した末、前半28分、ウガ@宇賀神友弥のパスを受けて切り込んでいった9番@船山貴之が、左足で明治ゴールを割りました!1-0。

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そしてその6分後の34分には、5番@中里崇宏のパスを起点に、9番@船山貴之がつなぎ、ソヤ弟@征矢智和がシュート!2-0。
さらに42分、倒されてゲットしたPKを9番@船山貴之自らが決めて3-0。

もう、その時点で明治の「勝ちたい」というエネルギーは、少しばかりぱらついた雨とともに流れ落ちてしまったようでした。スタンドから中央大OBの姿も消えていきます。
後半に入っても、流経大の勢いは止まらず、山村和也の守備力に注目しようと思ったら、がんがん攻撃に参加している姿を見るはめに。
リーグ戦で何度も「ゴールマウス内で相手シュートを阻止!」という活躍っぷりから、チーム内で「職人」の呼び名がついた12番@奥田大二郎が、ホントに1本防いで見せたところに、かなり感動しましたが…(苦笑)

明治も惜しいシーンを作った時間帯があったものの、90分ほぼ「流経大、優勝へのプレリュード」状態。リーグ終盤に調子を落としたという流れは、すべてこの最終戦を盛り上げるためだったんじゃないかと思うくらいの余裕を感じさせたまま、終了のホイッスル…「流経大の優勝を告げる笛」が、薄闇の中ライトに照らされたピッチに響き渡りました。

「第83回 関東大学サッカーリーグ戦」流通経済大学体育局サッカー部、優勝です。

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2連覇となった流経大。ゴール裏には関東サッカーリーグ(社会人リーグ)に参加している「クラブ・ドラゴンズ」登録選手たちの顔も見えます。天皇杯予選ではクラブ・ドラゴンズの選手として、流経大と対戦していたソヤ弟@征矢智和も、感慨深いものがあったんじゃないでしょうか。
10番のユニを着ているのは千明聖典。怪我がなければ彼がピッチで身にまとっただろう8番のユニは、2枚重ねでプレーしていた金久保順が着たまま、記念写真に収まることになりました。

全員で勝ち取った「優勝」。おめでとうございます!


「勝者」は、「敗者」があるからこそ生まれるもの。
チーム内でも。チーム同士でも。
リスペクトし合うことが、勝利の価値をより高めてくれるのだと、本当に思います。

*****

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やり切ったと思うと同時に、襲いかかる悔しさ。

「頑張った先についてくる『結果』を後輩には、提示できなかった。どこか努力が足りなかったんだと思う。何か至らなかった部分があったのだと思う。」
「ただ今回は、自分の無力さを取り戻す世界は、サッカーにはない。(…)
 この悔しさを取り返すチャンスがある後輩達には、来年、再来年と上を目指してほしい。」


**

こんな言葉があります。

『足ることを知る者は富めり。強(つと)めて行う者は志有り』(老子)

今持っているだけのもので満足することを知る者は幸せを得る。そして常に目標に向かい行動し続ける者は、その志すところを得る。…

「足ることを知る」
というのは、老子以外にアリストテレスもお釈迦様も言っていた教え。
自分が持っている幸せ、自分が得ることのできる幸せ、それが「何なのか」知っている人こそが幸せになれるということ。
無い物ねだりをして不幸な気持ちになるのではなく、自分がすでに「持っているもの」に気付き、満足をすること、それができる人こそが、幸せなのだということなのです。

そう、中川靖章キャプテンたち4年生は、すでに気付いています。
「私達は、素敵な後輩を持ち、けっこう愛されていたんだろう」と。
そしてその後輩たちへ提示することのできなかったという『勝利』よりも、「頑張った先についてくる」ものがあるはずだということも。

老子はさらに続けます。
「強めて行う者は志有り」
自分を励ましてさらに行動し続ける志ある者は、それを得る…
あの90分間を振り返っても、『どこか』足りず『何か』至らなかった、と、逆に言えば具体的な欠落を見出せないほどに、やり遂げた戦い。それを糧に、これからも生きていくのだということ。
それは後輩たちへ、勝敗の結果にかかわらず「伝えられるべき最後の想い」だったのだと思うのです。


「伝え忘れたこと
 それを最後に伝える試合。
 そんな試合にしましょう。」


「約束。」は、確かに、果たされました。
そう信じています。


「長い一日が、長い4年間が、そして長い17年間のサッカー人生が終わろうとする。」

「サッカーが好き。

 そして精一杯楽しめた。

 ゆっくり休もう。」





****
慶応義塾大学体育会ソッカー部主将、中川靖章選手のコラムは、ケータイサイト「ゲキサカ」の「慶応大学ソッカー部主将戦記」から、勝手に引用させていただきました。申し訳ありません。

**
このあと行われた「閉会式」の写真レポは、こちら→
posted by ラン☆カン at 23:12 | Comment(0) | TrackBack(0) | 大学生にも注目してみる

2009/12/03

U20日本代表★U22?な北朝鮮代表に勝ち越し弾!★東アジア競技大会初戦

東アジアのオリンピック…今年1年、「U20ワールドカップ」という確固たる目標を失ったまま、召集と離散を繰り返した「U20日本代表」というカテゴリーが、最後に挑む国際大会となる「東アジア競技大会」。

自分から積極的に、どん欲に、「未来への糧」となるものを奪いにいかなければならない、そんな選手たちが迎えた大会初戦、対戦相手は「年上の北朝鮮代表」でした。

091202_KAWANO.jpg091202_GOAL.jpg

*****
第5回東アジア競技大会2009@香港
Group A - Match No: 1
2009年12月2日(水)19:00K.O.@Siu Sai Wan Sports Ground
U20日本代表 2-1(1-0,1-1)北朝鮮代表

[得点]
30分:大塚翔平(G大阪)
52分:CHOE Chol Man(北朝鮮)
59分:鈴木大輔(新潟)
*****

前回、2007年のU17日本代表、大塚翔平が先制点をゲット!そしてプロ入り後怪我に見舞われ、トップチームになかなか絡めなかったダイスケ@鈴木大輔が、DFながら同点弾を喰らった7分後に勝ち越しゴールをヘディングで決める!という活躍っぷりで、日本代表は初戦を勝利で飾りました☆


[U20日本代表スタメン]
★…2008年U19日本代表・アジア最終予選メンバー
△…2009年カタール国際メンバー
○…2009年8月韓国遠征メンバー
□…2009年8月スペイン遠征メンバー

■GK■
23松本拓也★□MATSUMOTO Takuya 1989.02.06/183/76/順天堂/磐田Y
■DF■
2當間建文△○□TOMA Takefumi 1989.03.21/178/72/鹿島/東海第五
4鈴木大輔 SUZUKI Daisuke 1990.01.29/181/69/新潟/星稜
6菅沼駿哉(C)○□SUGANUMA Shunya 1990.05.17/182/80/G大阪/G大阪Y
8比嘉祐介□HIGA Yusuke 1989.05.15/168/67/流経大/流経大柏
■MF■
5山村和也△○□YAMAMURA Kazuya 1989.12.02/184/75/流経大/国見
10山本康裕★○YAMAMOTO Kosuke 1989.10.29/177/76/磐田/磐田Y
11青木拓矢★○AOKI Takuya 1989.09.16/179/73/大宮/前橋育英
16河野広貴★△KAWANO Hiroki 1990.03.30/165/58/ヴェルディ/ヴェルディY
 →91分:MF12中村太亮□NAKAMURA Taisuke 1989.07.19/182/68/京都/金光大阪※11/27追加召集
■FW■
20永井謙佑★□NAGAI Kensuke 1989.03.05/177/67/福岡大/九国大付
22大塚翔平△OTSUKA Shohei 1990.04.11/179/69/G大阪/G大阪Y
 →66分:MF14遠藤敬佑★□ENDO Keisuke 1989.03.20/180/70/水戸/千葉Y

…っていうかですね、47分にコースケ@山本康裕@キャプテンが「Expulsions=退場」してるようなのですがっ!!(汗)
退場のコースケからキャプテンマークを引き継いだのは鈴木大輔。本当にきっちりと仕事を成し遂げてくれました。
そして公式記録に名前はないのに、17番カッキー@柿谷曜一朗がピッチに立っていた模様。
さらに中村太亮は出ていなかったっぽいとも…う〜ん、この2人の記録が入れ替わっちゃったんでしょうか。
*****

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北朝鮮がこの大会に送り込んできたのは、最年長1978年生まれのA代表SIN Yong Namをキャプテンに、下は1990年生まれのGK・JU Kwang Min、中心となっているのは1987〜88年生まれの21〜22歳という選手たち。

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香港の新聞では逆に「北朝鮮の相手は日本の10代:日本は訓練のためだからって言って、20歳以下の選手を送り込んできたよ!北朝鮮や韓国は、来年のワールドカップのために新戦力を見つけようと、最強チームを作ってくるっていうのに!」と言われているので、U20日本代表にとっては、願ってもない舞台かもしれません。

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そして4100人もの観衆を集めたピッチで、「U22+オーバーエイジ」みたいな北朝鮮代表を相手に、初っぱなから「先制」そして「退場」、「同点にされ」た7分後に勝ち越し弾を決めて「勝つ」、という結果を出した「U20日本代表」。

次の試合は5日後、12月7日のマカオ戦。
12月5日にJリーグ最終節があるため、合流が遅れている湘南のタイスケ@村松大輔とショーマ@鎌田翔雅、そして鹿島の大迫勇也がスタメン奪取の戦列に加わることになります。

自分のために、チームのために。
頑張れ、U20日本代表。

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****
U20日本代表メンバーリストはこちら→

[スケジュール]
12月2日(水)vs朝鮮民主主義人民共和国(Siu Sai Wan Sports Ground)
12月7日(月)vsマカオ(Siu Sai Wan Sports Ground)
12月10日(木)準決勝(Hong Kong Stadium)
12月12日(土)3/4位決定戦(Hong Kong Stadium)
       決勝(Hong Kong Stadium)

ところで公式記録では監督の名前が、本来はコーチの大熊裕司@A代表コーチ「熊」の弟になっています。西村昭宏はどこへ…?
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