ランラン☆カンカンのアンダーカバー大作戦

2008/11/09

U19日本代表★0-3、終戦。★離してしまったその手

彼ら――俺たちのU19日本代表は、何と戦っていたのか…
この試合に勝てば「U20ワールドカップ出場決定」、負けてしまえば「チーム解散」。そんなすべてを賭けた「U19アジア最終予選・準々決勝」、グループリーグを首位で通過した日本の目の前には、韓国代表代表がいました。

0-3。
グループリーグでの躍動感も集中力も、そしてチームとしての連動すら彼らから奪い去っていった相手は、「自分自身」。

去年のU20ワールドカップ・カナダ大会準々決勝・対チェコ戦で、快進撃を続け先制の2点をあげたU20日本代表が目の前で崩れ去っていった…あの姿を思い出していました。

彼らを翻弄した相手は、焦りと緊張に苛まれる自分自身。あの時も、そして今日この時も。

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AFC U19選手権2008 サウジアラビア大会
2008年11月8日16:05 K.O.(日本との時差は6時間。日本では22時05分です)
Group A Match 25 Prince Mohammed Bin Fahad Stadium
U19日本代表 0-3 (0-1,0-2) U19韓国代表

[得点]
21分:YU JINO
84分:CHO YOUNGCHEOL
90+2分:CHOI JUNG HAN
[警告]日本のみ
88分:8水沼宏太(横浜マリノス)
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■スタメン■
         1権田修一
13岡本知剛 5村松大輔 4金井貢史 50吉田勇樹
      14山本康裕 6青木拓矢
   8水沼宏太        18鈴木 惇
     17宮澤裕樹 25永井謙佑

■交代■
46分:18鈴木 惇→15柿谷曜一朗
51分:113岡本知剛→2鎌田翔雅
75分:25永井謙佑→20河野広貴

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君が代斉唱でどことなく白く唇をかみしめている顔が、次々とアップになっていくのを見て、ずいぶん緊張しているんだな…とは思いました。

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前日の練習後「雰囲気的にはみんなちょっと緊張しているような感じ」とコメントしていたのは永井くん。でも、それは当日に向けていい方へ転がっていくのだと信じていたのですが、いざキックオフしてみるとそこにいたのは「がっちがちに固まった青いユニフォームたち」でした。

韓国の狙いははっきりしています。グループリーグですべて披露した日本の攻撃の芽を摘み、裏をつくこと。
イラン戦で2アシストを記録したGKごんちゃん@権田のパントキックの落下点を押さえ、ぶっちぎる永井くんを守備に引きずり出し、ミヤ@宮澤にポストをさせずボールを追わせます。
そして中盤のパスさらにミスのすべてを寸断し奪い取り、FWの2人と青木くん、コースケ@山本、じゅん@鈴木、コータ@水沼合計6人の間隔をすかすかに広げてしまいました。
残る4バックに対しては、対人に強くなくサイドを上がってコータと絡むことにプライオリティを持つ、本来はボランチのトモタカ@岡本の右サイド、ここを徹底して突くこと。
丹念にかさぶたを剥がすようにトモタカの裏に抜けてくる韓国の10番。どうしてもCB村松くんがサポートに引っ張られ、もう一人真ん中に入ってくる韓国FWをフリーにしてしまいます。

それに対して俺たちのU19日本代表は何ができたのか…何もできませんでした。

「韓国はデカイFWに合わせてくると思うので、そのセカンドボールをしっかり拾いたい。明日はその辺をしっかりしないと負けてしまうので意識したい」@青木くん
「ミヤと距離が離れたらやりづらいと思うのでなるべく近くにいるように意識しています」@永井くん
前日にそうコメントしていた2人。チーム全員がわかっていたはずの韓国のやり方、そして自分たちのやるべきこと。

でも、彼らは動けません。

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前半21分。幾度となくぶち破られてきた右サイド、数多こらえてきた相手のシュート、とうとう堪えきれなくなりました…。右からのクロス、真ん中からのシュート!
0-1。

もしかして、失点してしまえば逆に開き直って平常心が取り戻されるかもしれない…そんな望みはピッチの中に無いことを思い知らされることになる、前半残り24分間でした。
散発的にコータとトモタカが連動して相手ゴールへ迫ったりするシーンもあるのです。
でも、その2人の動きに合わせて全員が動き出すようなグループリーグで見せてくれた躍動感は立ち現れてきません。

気温26度・湿度50%、いつもより暑く蒸すピッチ。あきらかに韓国選手よりも汗をかき動きが重い彼らに、何が起こっているというのでしょう。
画面で見る限り、韓国があのイランより強いとは思えません。

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ここまでの3試合で彼らが作り上げてきたこの「チーム」は誰が出ても必ずお互いを信じて連動し合っていける、そんな一つの塊になりつつあったはずでした。
前半が終わって引き上げる時、意見を交わし合うトモタカ、村松くんそしてコータ。まだ望みはあります。

そして「自分たちのリズム」を取り戻そうと後半スタートから柿谷くんをピッチに送り込んだ日本、まずは結びつきが元々強固な「前U17組」で流れを引き寄せてから、全員を結合させる作戦です。

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でも結局「自分自身」と戦い続けピッチの中で孤立したままの彼らが「お互いの信頼」という手をつなぎ合わせ、もう一度チームになる…そんな瞬間は訪れませんでした。

一番大切なものの手を離してしまったU19日本代表。
通らないパス、拾えないセカンド、詰め切れない守備。
4日前には誰かがボールを持てば、すぐさま何人もが動き始めチャンスを作り出していたはずの「チーム」はすでにそこにはありません。

そしてついに84分に追加点を、ロスタイムに駄目押し弾を喰らってしまいました。

0-3。

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すべての終わりを告げるホイッスルが、日の暮れたピッチに響きます。

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そこには俺たちのU19日本代表のくずおれた姿がただ残されていました。

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なぜ、だめだったんだろう。
なぜ、こんなにもあっさりと残酷に彼らは「自分自身との戦い」に巻き込まれたんだろう。

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U19日本代表。終わってしまいました。

おつかれさまなんて、言ってやるもんか!
彼らがそれぞれにたてるのだろう次の目標に向けてまた上り始め、その高みに到達するまで見届けてやる!それができるまで、おつかれさまなんて言わない。
この記事へのコメント
こんな幕切れだけは見たくなかった。
何故これだけのタレント集団が(サウジに来なかった選手含め)、チームとしての形を見せることなく散ってしまったのか。
選手のみならず、協会は重く重く受け止めて欲しい。
伏線は既にU-18結成当初からあった。
協会の「結果?内容?そんなの関係なし。1度任せたら任せ切る」という馬鹿馬鹿しい方針を改めて欲しい。全ての人間が万能ではないのだよ。
Posted by tei at 2008年11月09日 09:52
こんな幕切れだけは見たくなかった。
何故これだけのタレント集団が(サウジに来なかった選手含め)、チームとしての形を見せることなく散ってしまったのか。
選手のみならず、協会は重く重く受け止めて欲しい。
伏線は既にU-18結成当初からあった。
協会の「結果?内容?そんなの関係なし。1度任せたら任せ切る」という馬鹿げた方針を改めて欲しい。
全ての人間が万能ではないのだよ。
Posted by tei at 2008年11月09日 10:35
ランカンさん、更新ありがとうございます。バカじゃないかって思われるかもしれませんが…今までサッカーを見てきた中で一番落ち込んでしまって、試合後から、立ち上がれない位絶望感とすごく大きな喪失感を払拭しきれずにいます。でもランカンさんが更新してくれたので書き込もうという気持ちになれました。

チームとしてどんなサッカーを目指して行きたいかったのかわからないままに試合が流れて行ったようでした。まるで違うチームが戦っているような90分間。
結局…牧内監督が頼ったのは17組?ミーティングを開いてここまでのギリギリの期間で導いてきたのは17組?
当初から作りあげてきたのは一体なんだったのでしょうか?

若い目をこれ以上潰して欲しくない。切実にそう思います。去年の夏、フランス戦。現地で見たコータ達の大粒の涙。だからこそまた世界にリベンジして欲しかったから…ただただ世界へのリベンジを果たして欲しかった。もうあんな涙を流させたくなかった…。

権田君が試合後…韓国の方が気持ちが勝っていたと言いました。それって違いませんか。気持ちは負けて居なかったと言って欲しかった。U16の伝説に残るようなイラン戦のPK戦。あの時本当にチームはまとまっていたんだなと強く強く感じさせられました。

強気な姿勢が少なかった。気持ちで負けているとか一番駄目だって事を知っているはずなのに…。

ランカンさん同様、私もお疲れ様なんて言いません。
まだ「次に向かって頑張ろうよ」なんて言えません。


またあの新・黄金世代に会いたいな…。

人とボールが動くサッカーが見たいですね…

とことん悔しがれ!そして這い上がれ。
Posted by さき at 2008年11月09日 12:18
やり切れない気持ちで一杯で…なかなか気持ちの整理がつきませんでした。
選手たち一人ひとりは、それぞれが凄くいいところを持った選手ばかりで、
本当に、歴代随一だと思うんです、選手個人は…。
そんな彼らが、今はチームになり切れていなかったとしても、
互いを理解して、個人の弱点はチームでカバーして、個々の強みを生かすチームになれたら、
どれだけ凄いチームになるのだろう…それを絶対見たいなって…
エジプトでそれを見せて欲しいなって、きっと見せてくれるはずって思っていました。

試合後の権ちゃんのインタビューは、
敗因を自分たちにもっていかないと次に進めないから、ああいう表現になったのかなって思います。
個人個人には、絶対勝ちたいって気持ちがあったはず。
個々の気持ちが、少しずつ手を繋いで信じ合っていって、チームの意志になっていく。
そういうのをもっと見たかったなあ…。

権ちゃんのゲキサカでのコメントが今は唯一の支えです。
ロンドンへの過程の中では、きっと、もっともっと「チーム」を意識した言葉が出てきて、行動が見られるはず!
彼らを信じて、これからも見続けていきたいです。

「僕らには幸いにもまだロンドン五輪があります。
正直エジプト(09年のU-20W杯)には行きたかったですけど、
こういう状況になったので、気持ちを切り替えて、
すぐには無理だと思いますが、僕らプロなので次を考えて戦いたい。
この先どういう形になるか分からないけど、
この悔しさを味わった選手はもっと強くなれると思う。」
(権田修一)
Posted by KANKAN at 2008年11月09日 15:00
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