ランラン☆カンカンのアンダーカバー大作戦

2009/07/24

U20日本代表★2009年、夏。韓国で戦います。

大人たちが綱引きをしています。
現状をもっとより良いものにするために…それが誰のためなのかは、わかりません。

日本サッカー界のヒエラルキー上部にいる大人たちも、ずっと綱引きを続けています。
たぶん日本のサッカーを強く、より愛されるものにするために…でもそれが「誰」のためなのか。

去年2008年11月8日。サウジアラビア。U19アジア選手権準々決勝。
この試合、韓国に0-3で敗れてしまった「U19日本代表選手」そして「日本」は、「2009 U20ワールドカップ」という戦いの場を失ってしまいました。

「帰りの飛行機で寝たら、切り替えられた。」なんてコメントしていた選手たちでしたが、その後予想以上の精神的ダメージに、空回りを続けることになります。実際「彼はまだ、ショックをひきずっている」と、ベンチ入りのチャンスから外されてしまった選手も。

A代表、そして所属チームも絡む三つ巴の引っ張り合いになった末、グループリーグ終了後、サウジアラビアから日本に連れ戻されたカガワくん@香川真司も「アジアユースはすごく残念な結果になったので、まだ引きずっている。やっぱりU20ワールドカップに出たかった。」と11月13日の「A代表対シリア戦@キリンチャレンジ」前に語っていました。

香川くんのように「A代表で生き残る」という目標が、現実に見えている選手はまだよかったはず。でも、A代表どころか所属チームでのポジション奪取に成功していない他の多くの選手たちは、目の前の壁についた取っ掛かり…「ロンドン五輪代表入り」というホールドにまず指をかけ、縋り付いていたのでした。

「僕らには幸いまだロンドン五輪があるので、正直エジプトには行きたかったですけど、こういう状況になったので、気持ちを切り替えて、すぐには無理だと思いますが、僕らプロなので次を考えて戦いたい。この先どういう形になるか分からないけど、この悔しさを味わった選手はもっと強くなれると思う」と当時、目を赤くしながら語っていた、GKのゴンちゃん@権田修一@キャプテン。

そして日本サッカー協会の大人たちも「この結果は残念だけれど、ユース年代は過程が大事。結果は問わない。ユース年代で本気になるべきものは五輪だけ」と、どちらかと言えば「このチームに関わった大人たち」の責任を不問に伏す発言をしていたのですが…
2009年3月20日状況が一変します。
それはFIFAの「ロンドン五輪から、男子サッカーの年齢制限を21歳以下にする」という理事会での方針採択。
これは「自分たちで全ての大会の主導権を握りたい」FIFAと、「五輪の中でも儲けの見込める競技である、男子サッカーを逃したくない」IOC(国際オリンピック委員会)との、長年に渡る「大人たちの綱引き」の結果…犠牲になったのは「大人」ではなく1989/1990年生まれの選手たちでした。

ところが6月、FIFAの理事会で確実に決定されるだとろうと思われていた「五輪のU21化」について、ブラッターFIFA会長の口から「要再検討。決定は来年の6月まで保留」と180°方向転換発言が!よかった!でも…来年6月のFIFA理事会で「やっぱりU21に決定」となる可能性もあるのです。選手たちの指は「ロンドン五輪」というホールドにかろうじて引っ掛かっている状態…。

そんな中、組織を再編した日本サッカー協会の新しい「強化部技術委員」たちが、「宙ぶらりん世代になる予定が、またしても五輪候補に奉り上げられた」年代の強化のため、8月、韓国とスペインで行われる「U20」の大会を見つけてきました。
「五輪代表候補」を率いるのはA代表監督である岡田武史。選手にとっては来年の「2010W杯・南アフリカ大会」出場のチャンスにも直結するかもしれない、そんなモチベーションも加わります。


U20日本代表 水原国際ユース(U-20)フットボールトーナメント
7/31〜8/7@韓国・水原 2009/07/23
※7/29変更あり

2008 U19アジア選手権代表メンバー
2009カタール国際出場メンバー

■GK■
1大谷幸輝★OTANI Koki 1989.04.08/185/80/浦和/浦和Y
18増田卓也 MASUDA Takuya 1989.06.29/183/77/流経大/広島皆実
■DF■
4薗田 淳★SONODA Jun 1989.01.23/181/73/川崎/常葉橘
2鎌田翔雅★○KAMATA Shoma 1989.06.15/172/66kg/湘南/湘南Y
大野和成★○OHNO Kazunari 1989.08.04/180/71/新潟/新潟Y※7/29怪我のため辞退
6山村和也○YAMAMURA Kazuya 1989.12.02/184/75/流経大/国見
8佐藤将也○SATO Masaya 1990.02.10/178/74/名古屋/浜名高
5菅沼駿哉 SUGANUMA Shunya 1990.05.17/182/80/G大阪/G大阪Y
7永田拓也 NAGATA Takuya 1990.09.08/169/58/浦和/浦和Y
3當間建文○TOMA Takefumi 1989.03.21/178/72/鹿島/東海大五※7/29追加召集
■MF■
10鈴木 惇★SUZUKI Jun 1989.04.22/168/69/福岡/福岡U18
木暮郁哉★○KOGURE Fumiya 1989.06.28/177/60/新潟/三菱養和※7/29怪我のため辞退
15河井陽介 KAWAI Yosuke 1989.08.04/165/56/慶應大/藤枝東
9青木拓矢★AOKI Takuya 1989.09.16/179/73kg/大宮/前橋育英
※山本康裕★YAMAMOTO Kosuke 1989.10.29/177/76/磐田/磐田Y※7/29怪我のため辞退
※13水沼宏太★MIZUNUMA Kota 1990.02.22/175/66/マリノス/マリノスY
※12横竹 翔 YOKOTAKE Tsubasa 1989.08.30/177/78/広島/広島Y
14渡部大輔 WATABE Daisuke 1989.4.19/170/67/大宮/大宮Y※7/29追加召集
安田晃大 YASUDA Kodai 1989.8.8/165/60/G大阪/G大阪Y※7/29追加召集※8/3怪我のため帰国
■FW■
20白谷建人○SHIRATANI Kento 1989.06.10/177/72/C大阪/国見
16齋藤 学○SAITO Manabu 1990.04.04/165/54/マリノス/マリノスY
※19大迫勇也 OSAKO Yuya 1990.05.18/182/70/鹿島/鹿児島城西
17登里享平 NOBORIZATO Kyohei 1990.11.13/168/60/川崎/香川西

※の選手は、J1リーグ戦第20節終了後8/2に合流。
++++

去年キャプテンとしてU19日本代表を引っ張ってきたゴンちゃん@権田修一は、今シーズンFC東京の1st.GKというポジションを掴んだため、選ばれませんでした。
その他、湘南のDF村松大輔、札幌のFW宮澤裕樹、水戸でハットトリックもやらかしたFW遠藤敬佑、セレッソから徳島にレンタル中のFW柿谷曜一朗など、「今、抜けられると困る!」とチームが断っただろう選手たちも含まれていません。そのわりに福岡でがっつりスタメンのじゅん@鈴木惇は呼ばれちゃってますが…

U19でゴンちゃんに次ぐ2nd.GKだった松本拓也@順天大は、3月のデンソーチャレンジ関東B選抜候補だったのですが結局選ばれず。今年は関東2部にいる順天堂でスタメン出場しているものの、基本的に「大学にGKコーチはいない」ようなので色々難しいのかも。同じ大学生で関東A選抜にも選ばれた増田卓也@流経大は、チームの先輩にナシテ君@林彰洋という文字通り「デカい」ライバルが。こんなところに、今回「選ばれた&選ばれなかった」2人の差はあるのかもしれません。

増田くんと同じく関東大学リーグからはムラサキ王子、登場!去年の入学早々から、慶應Aチームのスタメンに納まった河井陽介が、選ばれました。ちなみに「ムラサキ王子」というのは、紫色のユニフォームでおなじみな藤枝東出身である河井選手本人の「自己申告」です(笑)

さらに関東大学リーグと言えば、以前から「いいな〜」と岡ちゃん@岡田監督がつぶやいていた、カタール国際MVP@流経大の「山村和也」も選ばれています。山村くんはこの間のユニバーシアードでも、日本大学選抜のCBとして6試合中5試合出場。関東大学リーグでは得点もしているこのDF曰く「攻撃的なポジションをやってみたい」。カタール国際ではボランチ起用だったので、「ポリバレント」かつ、かなりポテンシャルの高い選手なのは間違いないようです。
この山村くんと「大迫勇也」は今回のメンバーで、たぶん一番マスコミ受けのいい名前なんじゃないでしょうか(笑)

久々の年代別代表召集となった広島のツバサ@横竹翔は、広島ユース時代FWだったはずなのに、いつの間にかSBでサテ戦に出ていたり、中盤だったりと、チーム内でやっぱり「ポリバレント」仕込まれ中な感じです。そんなところが技術委員会のアンテナにひっかかったのかな…

岡ちゃん@岡田監督、そして全国を飛び回りつつうっかり海外にまで見に行っちゃったりしてるヒロミ@原博実の、「今、会ってみたいU20」たち。彼らが韓国で対戦するのは「U20W杯開催国・エジプト」「2010W杯開催国・南アフリカ」そして「今年のU20W杯出場のため代表選手を選考中の韓国」。
去年、「様々な要素」が全て悪い結果へと流れて落ちてしまった「2008 U19日本代表」…その解散したチームを構成していた選手たちにとって、この3試合が「不確定な五輪代表」ではなく、さらにさらに未来へ進むための「ホールド(崖のでっぱり)」になるといいなと思います。

※7/29追記
怪我のため、3人の選手が入れ替わってしまいました。奇しくもみんな、去年サウジアラビアで戦った選手たちです…。
新潟の公式発表ではカズ@大野和成が「右ひざ内側側副じん帯損傷」で4週間、フミヤ@木暮郁哉が「右足大腿四頭筋肉離れ」で3週間、どちらも26日の練習中での負傷だとか(泣)カズ@大野和成は、去年も怪我とリハビリに泣き、やっと復帰した公式戦がU19アジア選手権だったのでした。
コースケ@山本康裕の怪我については公式発表がないのですが、彼もまた最近怪我から復帰したばかり。
残念だけれど次のチャンスを逃さないためにも、しっかり治してください…。


■スケジュール■
8/2(日)20:00 vs U-20エジプト代表
8/4(火)17:30 vs U-20南アフリカ代表
8/6(木)19:00 vs U-20韓国代表
すべて、水原ワールドカップスタジアム


■団長■原 博実/JFA技術委員長
■監督■岡田武史/JFAナショナルコーチングスタッフ
■コーチ■
大木 武/JFAナショナルコーチングスタッフ
大熊 清/JFAナショナルコーチングスタッフ
小倉 勉/JFAナショナルコーチングスタッフ
■GKコーチ■加藤好男/JFAナショナルコーチングスタッフ

++++

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「U17で経験したことは今でも自分の自信になっていて、今回アジアの予選に臨んだんですけども…そこで力を発揮できなかったんで、その自信と今回の悔しさを忘れずに、次のオリンピックの代表に入ることを目指して、ひたすら頑張るだけかなっていう風には思います。」
U20ワールドカップ出場を7大会ぶりに逃し、サウジアラビアから帰国した選手たち。2008年11月の成田空港で、コータ@水沼宏太はこう言葉を絞り出していました。

日本サッカー協会内部での人事、思惑、そしてFIFAとIOCがにらみ合う権力とお金の事情。からみ合う大人たちの綱引きの行方に、振り回され犠牲になるのは、「サッカーが好き」という情熱で未来を掴もうとするユース年代の選手たち。
結果が問われない大会なんてないはず。
過程だけでは得られない経験が、世界にはあるはず。
失敗した大人には、何度でもリベンジのチャンスがあるかもしれないけれど、「ユース年代」の選手たちに「ユース年代」としてのリベンジのチャンスは、ないかもしれないのに…

大人は判ってくれない。

ユース年代で世界の舞台をめざすこと、その結果に「意味」と「責任」を持つことができるのは、結局、選手自分自身。
それは素晴らしいことなはず。
そう信じ這い上がっていってほしいです。
この記事へのコメント
サイト運営し始めた者なんですが、相互リンクしていただきたくて、コメントさせていただきました。
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こちらより、相互リンクしていただけると嬉しいです。
まだまだ、未熟なサイトですが、少しずつコンテンツを充実させていきたいと思ってます。
突然、失礼しました。
LWLc0x6h
Posted by hikaku at 2009年07月24日 23:40
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