ランラン☆カンカンのアンダーカバー大作戦

2009/10/25

U-17W杯2009☆日本vsブラジル☆おしぃぃぃ(泣)後半ロスタイムの失点…☆

2対3。
2回追いついて、逆転できるかも!というチャンスもさんざん訪れたのに…。

2009年10月24日(現地時間)。ナイジェリアで開幕した「U17ワールドカップ」。
ブラジル、メキシコ、スイスという強豪ひしめくグループBに入った日本代表の初戦は、先月の「仙台カップ」で「U18」日本代表を0-2で破った「U17ブラジル代表」です。

でも「俺たちのU17日本代表」は、終了の寸前まで少なくとも「勝ち点1」を握りしめていた、はずだったのに…
後半ロスタイム、FKから本当に本当にほんとーーーーに、悔しい失点。

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終了のホイッスル直後、薄暗いピッチのあちらこちらで、呆然とそして顔をゆがめ悔しがる選手たち。
GKの嘉味田隼は、主審のイギリス人ハワード・ウェッブさんに慰められていました。

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左SB、今日はイエローをもらっちゃった3番ユウマ@廣木雄磨(東京U18)と、高いラインを保ち続けたCB2番タクヤ@岡本拓也(浦和Y)。

個人能力での突破をメインにして、カウンターを狙ってくるブラジル相手に、「組織力と個人の力」を融合させた「俺たちのU17日本代表」は、互角の戦いっぷりを、存分に魅せつけてくれました。

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ピッチがギラギラしているのは、「人工芝」のせいです。


*****
FIFA U-17 Worald Cup Nogeria 2009[Match3]
グループB 1回戦
2009年10月24日(土)19:00K.O.@Lagos
U17日本代表 2-3(1-1,1-2)U17ブラジル代表

[得点]
26分:11GUILHERME(ブラジル)
35分:11高木善朗
67分:NEYMAR(ブラジル)
84分:9杉本健勇
90分+4:OG(ブラジル)

 最後FKをほぼ直接決められた日本…GK嘉味田隼がパンチングしたボールが後ろへと逸れていき…記録はオウンゴールとなってしまいました。

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*****

観衆は15254人!!
日本代表ユニを着たサポーターも1ブロック占領していたのですが、なんとなく地元の人のコスプレなような気も…。

それにしても、やたらめったら盛り上がっているスタジアムは、前半45分の間、お前ら息つぎいつしてんだ?ってくらい、チアホーン吹きっぱなし!そして両チームのチャンスや好プレーには、等しく歓声を贈ってくれるという、「ノれる」空気で満たされていました。

*****
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[U17日本代表]スタメン

☆は去年の「ACF U16選手権2008ウズベキスタン大会(アジア選手権)」メンバー
○は1月の「コパ・チーバス2009」メンバー
●は6月の「ブルキナファソ遠征」メンバー
★は8月の「スペイン遠征」メンバー

■GK■
1 嘉味田隼○●★KAMITA Jun 1992.01.17/183/80/神戸Y
■DF■
2 岡本拓也○●★OKAMOTO Takuya 1992.06.18/173/67/浦和Y
3 廣木雄磨☆○●★HIROKI Yuma 1992.07.23/167/63/東京U-18
4 松原 健★MATSUBARA Ken 1993.02.16/177/66/大分U-18
5 内田達也☆○●★UCHIDA Tatsuya 1992.02.08/177/70/G大阪Y(C)
■MF■
7 宇佐美貴史☆○●★USAMI Takashi 1992.05.06/178/68/G大阪
10 柴崎 岳☆○●★SHIBASAKI Gaku 1992.05.28/173/62/青森山田
11 高木善朗☆○●★TAKAGI Yoshiaki 1992.12.09/170/63/ヴェルディY
13 堀米勇輝☆○●★HORIGOME Yuki 1992.12.13/168/62/甲府Y
 →76分:16 小川慶治朗○OGAWA Keijiro 1992.07.14/168/62/神戸Y
14 小島秀仁○●★KOJIMA Shuto 1992.07.30/178/65/前橋育英
■FW■
9 杉本健勇☆○●★SUGIMOTO Kenyu 1992.11.18/187/76/C大阪U-18

*****

「君が代」斉唱、そして整列写真。どちらにも緊張と気合いが入り交じり、ちょっぴり泣きそうにも見える表情を見せていたケンユウ@杉本健勇が、U-17ワールドカップ初戦の最前線を任されました。
その後ろを縦横無尽に支配する予定なのは、ヨシアキ@高木善朗・うさみん@宇佐美貴史・ユウキ@堀米勇輝。
ドイスボランチはガク@柴崎岳とシュート@小島秀仁の高体連コンビ。
両サイドが積極的に飛び出す4バックの右サイドには、8月のスペイン遠征に召集されてポジションを掴んだケン@松原健、左にはユウマ@廣木雄磨。そしてCBはタツヤ@内田達也@キャプテンとタクヤ@岡本拓也。
ケン@松原健とシュート@小島秀仁は、1年前のアジア最終予選ではメンバー入りしていなかった選手たちです。

対するブラジルは、ほとんどが9月の「仙台カップ」で来日していたメンバー。ただその時はチーム事情で召集できなかった「ヨーロッパのクラブと契約済」という攻撃の要になる3人を、投入してきました。

どちらのチームにも等しく拍手をしてくれる地元の観衆が吹き鳴らす、絶え間ないチアホーンの大合唱で満たされたナイジェリアの薄暗い人工芝スタジアムで、「俺たちのU17日本代表」世界デビュー戦、キックオフです。

お互い軽く様子見から入るかと思った3分後、左サイドでヨシアキ@高木とユウマ@廣木が絡んでボールを繋ぎ、初シュートを放ったのは、10番ガク@柴崎岳。
ところがここからブラジルが徐々に押し込み始め、3分後にはFKからクロスバー直撃のヘディングシュートを打たれてしまいました。

ブラジル攻撃の要、秘密兵器(?)の3人は、ユウマ@廣木が積極的に前へ出て行く、左サイドのその裏を狙っている模様。必死で戻り体を寄せても、何度か振り切られたユウマがとうとうイエローをもらった2分後の前半26分。
いきなり打たれたミドルシュートが、一直線に日本のゴールネットへと突き刺さってしまいます。
0-1。
…ああやっぱりブラジルなのかあ…

ところが「俺たちのU17日本代表」は焦る様子も見せず、先制点を決めてふぅっとペースを落としたブラジルに対し、「きっちり組織で守備」と「個人のひらめきと技術まかせの攻撃」を組み合わせ、一瞬のほころびを一気に切り裂くような反撃を始めたのです。それはリズミカルに、若干の強引さをまき散らしながら…ケンユウ@杉本がトップスピードでペナルティエリア脇へと突っ込み、粘り、ヨシアキ@高木からユウマ@廣木へと渡り、ガク@柴崎が惜しいミドルへと繋げて行きます。

そして失点から9分後の前半35分。
うさみん@宇佐美貴史が中央の深くから右サイドへ「走り込んで来んかーーーい!」とばかりにロングパス。それに追い付いたケン@松原が粘ってキープしたボールは強引にクリアされたけれど、こぼれたところに突っ込んで来たのはヨシアキ@高木!
ボレー!
ゴール!!日本1-1!
迷いなく振り抜かれた足は、日本の初得点をブラジルゴールへと叩き込んでいました。

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ここからお互いボールを動かし、人を走らせるものの、スコアは動かず、キャプテン@内田が「相手の前からの圧力に追い込まれることが多かった」とふり返った前半が終わるのですが、ブラジルはほころびができても「じゃあお互い連携を保って守備しましょう」なんてことをやらないので、意外にパスコースはあるのです。
このまま自分たちのサッカーを続ければ、逆転もできる…そんな期待と共に、チアホーン合唱団の奏でる騒音の中、後半45分がキックオフされました。

17歳以下だろうと、やっかいな事には変わりないブラジルを相手にしても、日本代表から前向きで積極的なエネルギーが出ているのように見えるのは「うさみん@宇佐美貴史が楽しそうにプレーしている」から(爆)!
ガンバのジュニアユースから、飛び級でユースへ昇格して以来3年間「体いっぱいに喜びを表し、笑顔でプレーするうさみん」をいつか見てみたいなんて、無謀な願いを抱いてたのですが…なあんだ、できるんじゃん!
かつてはボールがないと、奪いに行くことはもちろん自分で呼び込むことすらせず、つまんなそうにゲームから消えているので「都市伝説」とまで囁かれた(嘘)天才くん。
ところがトップへ上がり、試合に出られなくなってしまったせいで、自分から動き回る意識に目覚めたのでしょうか…。やってみたらけっこう自分の思うがままに、流れやリズムを作り出せることに気がついたのかも。
ブラジルを相手に、一人かわし二人に囲まれてもさらにボールを失わず、三人目が来たところで味方へパスを出せる…なんて、やっぱりうさみんの真骨頂です。

こうして、断続的にブラジルの個人技と一瞬のスピードでカウンターを喰らいながらも、日本もピッチを縫うようなパスとドリブルで試合を動かしていたはずの後半12分。
右サイドから日本守備陣の裏へ送られたパスめがけて、ネイマールがラインを抜け出します。オフサイド?
セルフジャッジをした日本の足が、一瞬戸惑ったのですが…
ネイマールはそのままGKをかわしシュート!
ゴール!1-2。
主審のジャッジが全て。
自分たちのペースに持ち込もうと、常に「個人技からカウンター」を狙い続けていたブラジルに、再びリードされてしまいました。

「日本の選手は高い技術を持っているのに、試合ではそれを出せない」という海外の評価に対し、選手たちの技術と才能と素直さを信じ「チームとしての決めごとは必要最低限に。あとは自分たちで考えなさい」と、ある意味放任することで答えを出そうとした池谷監督に率いられたU17日本代表たちは、「自分の技術を最大限に生かす組み立て」を常にプレゼンテーションしながらプレーしています。
試合中のツケは、自分たちで「考えて」返すしかありません。

残り6分。
ここまで何度も日本のピンチを招いてきたブラジルのFKを、GKカミタ@嘉味田隼が胸に当てて前にこぼしたところへ、仙台カップでMVPをゲットしたキャプテン@ジェルソンに詰め寄られ、ペナルティエリア内はクリアに次ぐクリア!という大混乱に陥ります。
ブラジル、スローイン。ところが過ぎ去りつつあるピンチに動揺している風でもなく、日本はすぐさまプレスをかけガク@柴崎がボールを奪い取ったのです。
そしてボールは放物線を描きながら、上がったままのブラジルディフェンスの裏へ…
3人の追いすがるDFをぶっちぎりながらボールに追いついたケンユウ@杉本、GKと1対1に!
ゴール!!
日本、2-2!!!
ブラジルのお株を奪う、高速カウンターが決まりました!

祝福しようと、その長身にぶら下がるように駆け寄る仲間たちの中から、キャプテン@内田を見つけ「まかせとけ」みたいな言葉をかけるケンユウ…男前過ぎです。

このままいけば、同点、勝ち点1。
でも流れとしては逆転もできそうな勢いです。

残り2分、ヨシアキ@高木がどフリーでループシュート!GKパンチング!
残り0分、ウエリントン・シウバに個人技でシュートを打たれるーーー!枠外!
直後、ガク@柴崎、シュート!こぼれをうさみん@宇佐美が押し込…めない!惜しすぎるーーー(泣)

そしてロスタイム2分経過。ケン@松原が背後から喰らいついたチェックがファウルをとられ、FKに。
右サイドにボールをセットするのは、ウエリントン…

「17歳以下の選手でパーフェクトな選手など存在しない。どの選手も試合中に何度かミスを犯す。そのミスから学ぶ姿勢を持っていれば、それは次の勝利へと繋がる失敗だと思っている」
試合後、池内監督はそのプレーについて、こうコメントしました。

カミタ@嘉味田のパンチングをかすめていってしまった、「勝ち点1」。

「前半は相手の前からの圧力に追い込まれることが多かったが、後半はうまくそれをかわして攻撃することもできた。結果は伴わなかったが十分に戦える自信はついた。次の試合に向けて気持ちを切り替えていきたい」
ブラジルの突破に対し日本の守備を統率し続けたキャプテン@内田達也は、こう答えています。

ミスはするもの。ミスを怖がるのではなく、ミスによる損失をどう取りかえすのか。
そして仲間はそれを、どうフォローしていけるのか。

3日後のスイス戦で、彼らが出してくれるだろう答えを、楽しみに待ちたいと思います。


*****
[U17ブラジル代表]スタメン

9月の仙台カップ代表メンバー
[1]ALISSON (GK)★
[2]CRYSTIAN★
[3]GERSON (C)★
[4]ROMARIO LEIRIA★
[5]ELIVELTON★
[7]JOAO PEDRO★
[8]WELLINGTON★
[9]ZEZINHO (-81')
 →81分:[16]CASIMIRO
[10]COUTINHO
 →87分:[20]WELLINGTON SILVA
[11]NEYMAR
[14]GUILHERME★

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2-2で迎えた、後半ロスタイム。最後の最後。
FKを蹴ったのは、先月「仙台カップ」の「対U18日本代表」戦で、2枚目レッドを喰らって退場したウェリントン!
GK嘉味田隼の手をかすめて行った決勝ゴールに感極まる彼を、祝福しに駆け寄っている20番は同じく仙台カップメンバーだった、16歳のウェリントン・シウバ。
…ふう(涙目)

*****
■U-17ワールドカップ ナイジェリア2009 日本代表■メンバーリスト&顔写真はこちら→

FIFA U-17ワールドカップ ナイジェリア2009

■グループB■
10/27(火)16:00 vsスイス Teslim Balogun Stadium@ラゴス
10/30(金)19:00 vsメキシコ Teslim Balogun Stadium@ラゴス
※各グループ上位2チーム(計12チーム)と、3位のうち成績上位の4チームがラウンド16に進出。

メキシコ対スイスは、初出場のスイスが0-2でメキシコを破っています。
posted by ラン☆カン at 06:06 | Comment(2) | TrackBack(0) | U17&それよりちびっ子な世代たち
この記事へのコメント
はじめまして、大変詳しい解説ありがとうございました。
最後の最後に決められ残念な試合でしたね。
U17の選手たち、本当に良いサッカーができていただけに強く思いました。

気になった点はロスタイム時に同点で終わることを考えて、
監督は選手交代をして時間を進められなかったか。と私は思いました。

2点目は1ヶ月ほど前に新聞で読んだのですが、
国際的ジャッジの方針で手を使うプレーに厳しくされるということが現場選手に伝わっているかということです。
これは、先日のAFC名古屋のゲームでも感じました。

本日はスイス戦、何とか、決勝トーナメントにいけるように頑張って欲しいものですね。
又、レポートお願いします。

Posted by ラルフ at 2009年10月27日 10:16
ラルフ さま☆

はじめまして。コメントありがとうございます。

>監督は選手交代をして時間を進められなかったか。

うわあああ…言われるまで、この手があったことを忘れていました!(汗)
そうですよね…勝負にこだわれば、それもできたんですよね…

このチームは「アンダー世代は結果を問わない」という協会の方針に対して
「勝つことにこだわりながらも、選手たちの自主性と育成を優先する」一つの方法を
模索しているのではないかと思います。
勝負にこだわるだけなら、時間稼ぎの交代はアリだけれど、
あの時ピッチに立っていた11人が「試合を終わらせるにはどうしたらいいのか」
「勝つために攻め続けるのか、勝ち点1を死守するのか」
自分たちで選び、経験してみるということをしたかったのかな…と。

去年まで名古屋U-18を率いていた監督さんが、2006年と去年の高円宮決勝で、
滝川第二と浦和ユースを相手にしてあきれるくらい
やり方を変えなかったのを思い出します。
相手のペースにはまらないため最初は中盤を省略するとか、
相手のキーマンをつぶすとか、勝つためにやるべき方法はたくさんあったはずなのに、
「自分たちのサッカー」を貫いて完敗してしまう…

育成年代でどこまで「勝つことにこだわる」のか、難しい線引きです。

どちらにしろ選手自身が「過程」に納得できて、
「結果」に対して最後に責任をとるのは「大人」、という
あたりまえの図式が一番いいような気がします。

去年のU19日本代表のような「いろんなものを失ったのは、
選手ばかり」という結末にならないためにも…

あともう少しで、スイス戦キックオフ。
今日の結果にトーナメント進出の可否が大きく左右されちゃいますね。
「あきらめない日本」、魅せてほしいです!
Posted by ラン☆カン at 2009年10月27日 23:43
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