ランラン☆カンカンのアンダーカバー大作戦

2009/12/05

関東大学リーグ2009最終戦☆[中央v慶應][流経v明治]☆写真レポ「約束。」

「何より最終戦。私から後輩達へ、どうしてもプレーで伝えたい事があります。
 可愛い後輩達!
 約束。
 消化試合にはしません。
 ただの引退試合にもしません。
 伝え忘れたこと
 それを最後に伝える試合。
 そんな試合にしましょう。」


2009年の関東大学リーグ最終節、最終戦。
閉会式を控え、関東24大学の選手たちがバックスタンドに集った西が丘のピッチに登場するのは、4大学。
そのうちのたった1校だけが、12月19日から始まる「インカレ」への出場権を得られず、勝っても負けても、この試合をもって今シーズンの公式戦を終了することになっていたのでした。

それは前日行われた早稲田対駒澤で、「関東リーグ4位の座=インカレ出場権」を勝ち点1の差で争っていた駒澤が勝利したため、勝ち点がもう及ばないことが決まった「慶応義塾大学ソッカー部」。
4年生・中川靖章@キャプテンは、ケータイサイト「ゲキサカ」で連載している自分のコラムに「後輩たちへの約束」を記しました。

対戦相手は、第2試合に登場する首位・流経大を勝ち点2の差で追っている中央大。この試合に勝利すれば暫定首位、流経大が明治大に負ければ「優勝」を手にすることができます。

約束と優勝と。モチベーションは違っても、両大学の選手たちが目指すものは、ただひたすらに、
「勝利」。

*****
第83回関東大学サッカーリーグ戦2009(JR東日本カップ2009)
1部 第22節
2009年11月22日(日)11:30K.O.@国立西が丘サッカー場
中央大学 2-1(0-1,2-0)慶應義塾大学

[得点]
20分:田中奏一(慶應)
59分:大岩一貴(中央)
89分:林 容平(中央)
*****

「この一年私を悩ませ続けた奏一は、素晴らしい最高のゴールをプレゼントしてくれた。
私達は、素敵な後輩を持ち、けっこう愛されていたんだろう。」


立ち上がりから壮絶な集中力をもってペースを掴み、前半20分、先制弾を相手ゴールに叩き込んだのは、慶應でした。

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[慶應義塾大学スタメン]
■GK■
21小島一輝 2/89.07.06/1765/72/私立愛知
■DF■
3黄 大城 2/89.12.20/186/65/桐生第一
5笠松亮太 2/89.06.24/177/69/ヴェルディY
4三上佳貴 3/88.07.09/170/70/藤枝東
2田中奏一 2/89.06.27/171/65/FC東京U-18
■MF■
6織茂 敦 4/87.10.13/175/68/國學院久我山
10中町公祐 4/85.09.01/174/68/高崎高/湘南※アビスパ福岡入団
28山浦公裕 1/90.10.29/175/65/FC東京U-18
 →61分:MF14三輪健太郎 4/87.11.04/173/65/藤枝東
8河井陽介 2/89.08.04/165/56/藤枝東
9中川靖章 4/87.06.09/171/66/静岡高
■FW■
11甲斐悠佑 4/87.06.24/183/74/慶應湘南藤沢高

半袖にしてはちょっと寒い…試合後、コラムにそう綴っていたキャプテン@中川(笑)
この日は最高気温9度。雨雲がたれ込め、冬の始まりを痛感させる冷え込みの中、中川靖章、一人気合いの半袖ユニです!

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[中央大学スタメン]
■GK■
1小野博信 4/87.07.07/185/72/韮崎※水戸ホーリーホック入団
■DF■
2大岩一貴 2/89.08.17/178/71/中京大中京
5佐藤秀行 3/88.06.02/170/62/塩釜FCY
12田中健作 4/88.01.19/178/74/高知高
16田港周平 2/89.05.23/172/70/桐光学園
■MF■
6永木亮太 3/88.06.04/175/68/川崎U-18
 →80分:FW23奥山 慎 1/90.04.07/169/63/帝京
8柴橋浩太 4/87.08.31/168/64/桐光学園
 →45分:MF17櫛引祐輔 4/87.05.17/171/66/青森山田
10村田 翔 4/87.04.02/179/68/FC東京U-18
18鈴木寛一 4/87.10.28/168/63/浦和東
■FW■
9林 容平 2/89.07.16/176/61/浦和Y
28安 柄俊 1/90.05.22/183/69/東京朝鮮
 →73分:FW11新田 圭 3/88.04.03/179/75/桐光学園

5日前の11月17日インドネシアで、U18日本代表キャプテンとして「U20ワールドカップ・アジア1次予選」を戦い、グループ首位通過をもぎ取ってきたムサカ@六平光成は、ベンチ入りのみでした。

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90分間、悔いなく戦い抜くために。全員の気持ちを合わせる円陣。
全員が一つの結果を目指し、空間と時間を共有する「チームスポーツ」だからこその特権です。

開始早々、慶應のエンジンがフルパワーで回り始めました。
7分にはショートパスカウンターがはまり、中町公祐@4年がシュート!
枠の上へと逸れていってしまったけれど、「優勝」の二文字に縛られたのか連携の悪い中央の出端を挫きます。

それでも、この時点で「得点ランキング1位」の鈴木寛一@4年と、後期リーグで大爆発中の林容平@「去年のU19日本代表候補」、という前線の核を起爆剤に、個人の力で慶應のゴールへと襲いかかる場面もあるのですが…慶應2年生GKの小島一輝とクロスバーの活躍に阻まれてしまい、流れを掴むことができません。

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前半15分。試合に入りきれていなかった中央大・攻撃の要キャプテン@10番・村田翔が、得意とする直接FKのチャンスを得ます。

んん!?このシーン「FC東京U-18出身者てんこ盛り」!
10番@村田翔、28番@山浦公裕、2番@田中奏一そして…
ボールボーイ岩渕良太@明治1年!あ、後ろの青い坊主頭です。
妹@リトル・マナ@岩渕真奈ちゃんは2年連続となる「AFC年間最優秀ユースプレーヤー」に選ばれ、FIFA女子年間最優秀プレーヤー候補にもノミネートされちゃいました。お兄ちゃんも、頑張れ!残り3年なんてあっという間だよ。

とか思っていたらキャプテン@村田、右足のキックは枠の右へと外れていってしまいました…

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そんな村田@中央キャプテンの2つ下、ブチ@岩渕良太@明治1年より1つ年上の、田中奏一@慶應2年が、前半20分に大きな仕事をやってのけます。
慶應の左CKが、ペナルティエリア外へ弾き返されたこぼれを、キャプテン@中川靖章が中へと送り込み、10番@中町公祐が打ち、弾かれ…敵味方入り乱れたピンボールの様な玉の行方に右往左往の末、それを蹴り込んだのは、「7年ぶりの勝利をおさめた第60回早慶サッカー定期戦」でも先制点を挙げた、田中奏一だったのです。

この一年私を悩ませ続けた…と、中川キャプテンに言わしめたそーいち@田中。
その理由はわかりませんが、今年3月の「関東オープニングフェス」で一発退場をやらかしたほどの、サッカーに対する熱意が暴走するやんちゃ者です。
「U20日本代表」として8月のスペイン遠征に参加したけれど、12月の東アジア競技会には選ばれず…でもこの先制弾は、それよりもきっと「大切なもの」を得ることができ、先輩たちへ贈ることができたゴールだったのではないでしょうか。

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相手が本来のスタメン2人を怪我や出場停止で欠いている状態とはいえ、先制点を奪い、優勝が懸かっているのはこちらの方なのではないか、と思わせるほどの集中力もって、慶應が中央を追いつめた45分。試合は慶應が1点リードしたままハーフタイムに入ります。

ピッチには第2試合を戦う、流経大と明治の選手たちが芝の感触を確かめに現れました。山田大記@明治は、千明聖典@流経大を見つけ、諸手を広げ満面の笑みで飛びかかっていったのですが…意外に薄い反応(泣)手術が必要だという脚の怪我について話を聞いてでもいるのか、ちょっと神妙な表情になっています。

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「お前ら、優勝する気あるのか!」
浮き足立つ中央の目を覚ましたのは、ハーフタイムにスタッフから投げかけられた一言。
後半立ち上がりから本来のペースを取り戻したのだろう中央が、どんどんと攻めの形を作り始めます。その中心にいるのは、やっぱりキャプテン@10番・村田翔。

後半14分、キャプテン@村田のFKに2番@大岩一貴が頭で合わせて、ゴール!
同点に追いつかれた慶應キャプテン@中川靖章は、味方に「落ち着け、落ち着け」とジェスチャーを繰り返します。

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流れは、キャプテン@村田翔が試合に絡み出した中央へと、このまま傾いてしまうかと思われたのに、慶応はここからさらに気迫を剥き出しにして、一歩も引きません。
後半27分に得たFKのチャンスでは、キャプテン@中川とムラサキ王子@河井陽介の壁が膝をついてキッカーの足元を隠し、10番@中町公祐が蹴ると見せかけて3番@黄大城が左足で蹴り込む、というトリックプレー。
中央GK1番@小野博信がなんとか弾き返しますが、その後も慶応のシュートは「中央優勝の可能性」を、脅かし続けます。

そして後半45分。決定的と思われる瞬間がきました。希望をつないだのは4年生たち。6番@織茂敦→10番@中町公祐→11番@甲斐悠佑とボールが繋がった…と、キャプテン@中川はふり返っています。
4年生が大切に繋いだその希望を、最後に中央大ゴールへと押し込んだのは、キャプテン@中川靖章!!
ゴール!慶應リード!
…ところが、ラインズマンが水平に掲げるフラッグが、無情にも風にはためいていました。オフサイド。

なんて展開なのだろうと、思いました。優勝と引退と、比べようのないものがモチベーションとなった2校なのですが、ピッチの上で繰り広げられているのは、そこからさらに研ぎすまされてしまった「悔いなき結果」を手に入れるための戦い。
もしかしたら「勝利の女神」は、勝敗をつけたくないのでは…そう思い始めたロスタイム2分後。

中央キャプテン@村田翔が、スローイン。それを受け右サイドから真ん中へとドリブルで切れ込んでいく、9番@林容平…あっというタイミングで、左足を振り抜きます。

ゴール!中央大、勝ち越し!2-1。

ピッチに充満する、バックスタンドに陣取った他校選手たちの感嘆の溜息。
ベンチ前で驚喜の肉団子を作り上げる選手たちを祝福する、半分だけが総立ちになったメインスタンド…

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そして、最高と最低の温度差を持ってピッチに22人が散った直後、笛が鳴りました。

「終わり」を告げる笛が。

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92分。まさに「奇跡」の逆転弾。
「優勝」を諦めなかった中央大が、暫定の首位を手に入れた瞬間です。

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キャプテン@村田翔の「脚」ではなく「手」から気持ちを受け取った、9番@林容平、2年。
去年は「U19日本代表候補」として合宿に帯同するものの、怪我のせいですっかりホペイロ見習い状態に。それでも今年の彼は、彼なりのスピードで着実に進歩してみせた、そんな大学リーグでした。



*****

応援のための同級生、OB、ご父兄の方々が入れ替わるざわめきと、第1試合の興奮、そして負ければ優勝が逃げていくところへ「追いつめられた」流経大への好奇心…様々なものが綯い交ぜになり、上ずって落ち着かないスタンドに囲まれたピッチに、深呼吸する間もなく第2試合のチームが入場してきました。

中央大との勝ち点差1。得失点差が開いているので、引き分けでも優勝できる流経大に対するのは、リーグ3位、天皇杯では史上初「J1チームを敗った大学」となった明治大。

母校が優勝する瞬間を見届けようとする、中央大OBのおじさま方も、まだスタンドに残っています。


*****
第83回関東大学サッカーリーグ戦2009(JR東日本カップ2009)
1部 第22節
2009年11月22日(日)13:50K.O.@国立西が丘サッカー場
流通経済大学 3-0(3-0,0-0)明治大学

[得点]
28分:船山貴之(流経)
34分:征矢智和(流経)
42分:船山貴之(流経)
*****

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[明治大学スタメン]
■GK■
21笠原昂史 3/88.11.21/市立船橋
■DF■
12奥田大二郎 2/89.04.23/167/63/ヴェルディY
3松岡祐介 1/90.05.08/176/68/広島皆実
31楠木啓介 2/89.04.17/178/73/鹿児島実業
13丸山祐市 2/89.06.16/181/66/國學院久我山
 →38分:DF24蛭田達也 4/87.06.03/175/68/滝川第二
■MF■
7小林裕紀 3/88.10.18/179/65/ヴェルディY
5宮阪政樹 2/89.07.15/170/65/FC東京U-18
8都丸昌弘 4/87.10.31/168/66/前橋商
 →45分:FW11久保裕一 3/88.09.26/181/74/名古屋U-18
10山田大記 3/88.12.27/173/66/藤枝東
27三田啓貴 1/90.09.14/173/62/FC東京U-18
 →66分:FW34阪野豊史 1/90.06.04/181/76/浦和Y
■FW■
9山本紘之 3/88.08.09/177/68/柏U-18

11月15日、天皇杯4回戦。アルビレックス新潟を相手に、2点を先制されるものの1点を返し、結局3-1と敗れた試合のスタメンから、DF2枚を入れ替えた明治。
4年生はキャプテンの都丸昌弘だけ、という若いチームです。

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[流通経済大学スタメン]
■GK■
1増田卓也 2/89.06.29/183/77/広島皆実
■DF■
2石川大徳 4/88.01.06/170/63/流経大柏※サンフレッチェ広島入団
 →32分:DF17西井 光 4/87.09.19/174/70/四日市中央工
3山村和也 2/89.12.02/184/75/国見
15比嘉祐介 2/89.05.15/168/62/流経大柏
6宇賀神友弥 4/88.03.23/171/68/浦和Y※浦和レッズ入団
 →81分:DF4及川 準 4/87.05.12/178/68/利府
■MF■
5中里崇宏 2/90.03.29/174/70/流経大柏
14関戸健二 2/90.01.07/174/63/神奈川県立旭
10金久保順 4/87.07.26/170/64/水戸短大付※大宮アルディージャ入団
33保戸田春彦 2/89.04.28/167/68/流経大柏
■FW■
9船山貴之 4/87.05.06/170/64/柏U18
34征矢智和 2/89.10.21/180/72/ヴェルディY
 →MF7細貝竜太 4/88.01.18/174/66/八千代

…毎回いろいろヴァリエーションがあるみたいですが(笑)リーグ最終戦、複雑華麗なことになっています…。
左端の金久保順は、10番ユニの下に、怪我で出場できない千明聖典@8番の魂を着込んで、アピール!

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あ、ちゃんとオフィシャルなバージョンもあります、が

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「ぶ。」

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気負いなく、気迫に満ちた流経大。
天皇杯でグルージャ盛岡、湘南ベルマーレ@J2、モンテディオ山形@J1を下した明治大。
拮抗した試合になるかと思ったのですが…

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動きの重い、明治。ゲームを作るキーマンになるはずの10番@山田大記、7番@小林裕紀を、U20日本代表のDF山村和也や比嘉祐介が、どうやって抑えてくるのか見どころかも…なんて思っていたのに、ほぼ彼らが対峙する場面はありません。

流経は「負ければ優勝を逃す」なんてプレッシャーを微塵も感じさせないどころか、逆に「重圧上等」な勢い。なにしろ縦へのスピードが、半端なく速くて重いのです。
明治を散々翻弄した末、前半28分、ウガ@宇賀神友弥のパスを受けて切り込んでいった9番@船山貴之が、左足で明治ゴールを割りました!1-0。

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そしてその6分後の34分には、5番@中里崇宏のパスを起点に、9番@船山貴之がつなぎ、ソヤ弟@征矢智和がシュート!2-0。
さらに42分、倒されてゲットしたPKを9番@船山貴之自らが決めて3-0。

もう、その時点で明治の「勝ちたい」というエネルギーは、少しばかりぱらついた雨とともに流れ落ちてしまったようでした。スタンドから中央大OBの姿も消えていきます。
後半に入っても、流経大の勢いは止まらず、山村和也の守備力に注目しようと思ったら、がんがん攻撃に参加している姿を見るはめに。
リーグ戦で何度も「ゴールマウス内で相手シュートを阻止!」という活躍っぷりから、チーム内で「職人」の呼び名がついた12番@奥田大二郎が、ホントに1本防いで見せたところに、かなり感動しましたが…(苦笑)

明治も惜しいシーンを作った時間帯があったものの、90分ほぼ「流経大、優勝へのプレリュード」状態。リーグ終盤に調子を落としたという流れは、すべてこの最終戦を盛り上げるためだったんじゃないかと思うくらいの余裕を感じさせたまま、終了のホイッスル…「流経大の優勝を告げる笛」が、薄闇の中ライトに照らされたピッチに響き渡りました。

「第83回 関東大学サッカーリーグ戦」流通経済大学体育局サッカー部、優勝です。

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2連覇となった流経大。ゴール裏には関東サッカーリーグ(社会人リーグ)に参加している「クラブ・ドラゴンズ」登録選手たちの顔も見えます。天皇杯予選ではクラブ・ドラゴンズの選手として、流経大と対戦していたソヤ弟@征矢智和も、感慨深いものがあったんじゃないでしょうか。
10番のユニを着ているのは千明聖典。怪我がなければ彼がピッチで身にまとっただろう8番のユニは、2枚重ねでプレーしていた金久保順が着たまま、記念写真に収まることになりました。

全員で勝ち取った「優勝」。おめでとうございます!


「勝者」は、「敗者」があるからこそ生まれるもの。
チーム内でも。チーム同士でも。
リスペクトし合うことが、勝利の価値をより高めてくれるのだと、本当に思います。

*****

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やり切ったと思うと同時に、襲いかかる悔しさ。

「頑張った先についてくる『結果』を後輩には、提示できなかった。どこか努力が足りなかったんだと思う。何か至らなかった部分があったのだと思う。」
「ただ今回は、自分の無力さを取り戻す世界は、サッカーにはない。(…)
 この悔しさを取り返すチャンスがある後輩達には、来年、再来年と上を目指してほしい。」


**

こんな言葉があります。

『足ることを知る者は富めり。強(つと)めて行う者は志有り』(老子)

今持っているだけのもので満足することを知る者は幸せを得る。そして常に目標に向かい行動し続ける者は、その志すところを得る。…

「足ることを知る」
というのは、老子以外にアリストテレスもお釈迦様も言っていた教え。
自分が持っている幸せ、自分が得ることのできる幸せ、それが「何なのか」知っている人こそが幸せになれるということ。
無い物ねだりをして不幸な気持ちになるのではなく、自分がすでに「持っているもの」に気付き、満足をすること、それができる人こそが、幸せなのだということなのです。

そう、中川靖章キャプテンたち4年生は、すでに気付いています。
「私達は、素敵な後輩を持ち、けっこう愛されていたんだろう」と。
そしてその後輩たちへ提示することのできなかったという『勝利』よりも、「頑張った先についてくる」ものがあるはずだということも。

老子はさらに続けます。
「強めて行う者は志有り」
自分を励ましてさらに行動し続ける志ある者は、それを得る…
あの90分間を振り返っても、『どこか』足りず『何か』至らなかった、と、逆に言えば具体的な欠落を見出せないほどに、やり遂げた戦い。それを糧に、これからも生きていくのだということ。
それは後輩たちへ、勝敗の結果にかかわらず「伝えられるべき最後の想い」だったのだと思うのです。


「伝え忘れたこと
 それを最後に伝える試合。
 そんな試合にしましょう。」


「約束。」は、確かに、果たされました。
そう信じています。


「長い一日が、長い4年間が、そして長い17年間のサッカー人生が終わろうとする。」

「サッカーが好き。

 そして精一杯楽しめた。

 ゆっくり休もう。」





****
慶応義塾大学体育会ソッカー部主将、中川靖章選手のコラムは、ケータイサイト「ゲキサカ」の「慶応大学ソッカー部主将戦記」から、勝手に引用させていただきました。申し訳ありません。

**
このあと行われた「閉会式」の写真レポは、こちら→
posted by ラン☆カン at 23:12 | Comment(0) | TrackBack(0) | 大学生にも注目してみる
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