ランラン☆カンカンのアンダーカバー大作戦

2007/01/09

高校選手権3回戦★野洲vs八千代★里程標★写真レポ

この試合に勝てたら、準々決勝のためにこーへい@山田晃平のゲーフラを作ろう!
「盛り上げて気分をのせたら、県予選の時みたいに点を取ってくれるよ☆」
「笑顔がステキ♪イケメン山田♪とか?」←発言者:ラン☆カン(本気と書いてマジ)
この時点でラン☆カンのこーへいに対する認識は「お調子者」という、大変に失礼かつ期待と愛に満ちあふれたものになっていたわけですが…
「それはウソくさいと思う。」←が〜ん(泣)
なんてことで盛り上がっていた1月2日、野洲が真岡に1-0で選手権初勝利をおさめた日の夜。

平成18年度の野洲高校サッカー部が迎えた「第85回高校選手権」の2試合目は、初戦2回戦の翌日1月3日。とてもじゃないけどそんなもの作ってる時間はありません。だからこそ…

八千代戦。ここを乗り越えてくれたら。

真岡戦では思う通りに動けずイライラしていた県予選得点王のこーへいが、イケイケになってくれたら…
きっと八千代もたかし@乾貴士をきっちりマークしてくるはず。その分、こーへいが動いて状況を打破してくれたら…
八千代に勝てたらその次の試合までにはゲーフラ作れる!だから…!
…それは願掛けみたいなものだったのかもしれません。

優勝候補の一翼を担う八千代。J1入りする選手が2人もいる八千代。
スタメン平均身長が168.6センチの野洲に対して、174.1センチもある八千代。あうう(泣)

そして「会場がホームと化してしまうであろう」八千代…

前日の柏の葉が開門前から長蛇の列、結局10,500人もの人が集まってしまったので、地元千葉県代表が出場するこの市原臨海はもっと大変な事になる!!とキックオフ2時間前に到着してみたら…すでにゲートは開きメインスタンドの前段中央部分は人でいっぱいです(汗)

期待と好奇心、そしてちょっぴりの不安がどんどん膨らみ始める試合前の客席に囲まれ、強い日差しの中ひっそりと広がるピッチ…そこにふらっとたかし@乾貴士たちが現れました。

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おどけてメインスタンドに手をふってみたり、のんびり歩き回ってみたり…昨日よりはリラックスした表情。
でも、こうして見るとやっぱりちょっとぎこちない?

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「連覇や注目度、っていうプレッシャーは全然なかったですけど、責任をずっと感じていました。」
しばらくこうやってピッチを見つめてた、たかし…

あ!ピステの背中にも「We will rock you」が入ってる!

いろんなスポーツの大会で使われるイギリスのバンド・Queenのこの曲。歌詞のニュアンスは「あっと言わせてやるぜ!」らしいんですが、戦いの場では「ぶちのめしたるぜ」ってカンジ?
でも観戦者としてのラン☆カンはあえて「お前らを虜にしちゃうぜ!」って意訳する(笑)

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やっと立ち上がったたかし、ベンチ裏のスタンドにマネージャーさんたちやお弁当を持った仲間の姿を見つけてなぜだかベロ出し(笑)
こうやって切り取ると穏やかで和やかな時間に思えるんだけど、スタンドはどんどん膨れ上がり、好奇心に満ちた容赦ない視線が彼らに降り注いでいるわけです。

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選手たちがひっこんだあと、代々木公園でお散歩〜ぐらいな余裕を風にはらませ登場した山本圭司監督。
でも、試合前にピッチに出てくる山本監督って初めて見ました。やっぱりこの試合、いつもとは違う雰囲気がチームから漂ってる気がします…

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そして選手入場の直前、ベンチの裏にはスタベンたちの作る小さな円陣が。


にこやかなキャプテン@ゆーだい。みんな昨日よりも落ち着いた表情です。
どうか思いっきり楽しんで「野洲のサッカー」をみせてほしいぞ☆

[滋賀県代表 野洲スタメン]
GK1 瀧本尚之[3]173/65 エルフ
DF2 青木亮都[2]175/73 葉山中
 6 芝 俊明[3]175/70 立花ジュニオール
 3 田中雄大(C)[3]168/65 野洲クラブU15
MF4 荒堀謙次[3]167/60 野洲クラブU15
 15 奥田健斗[3]167/61 甲南中
 8 村田和哉[3]169/55 淡海
 7 廣瀬直弥[3]161/54 淡海 →後半21分:MF12岩崎竜也[3]170/60 野洲クラブU15
 10 乾 貴士[3]168/59 セゾンFC
FW14 中武真哉[3]164/56 野洲クラブU15 →後半28分:FW18坂本一輝[1]174/66 石部中
 9 山田晃平[3]168/60 セレッソ大阪 →後半28分:FW16長谷川敬亮[3]178/85 野洲クラブU15

[野洲スタベン]
GK17 横江 諒[1]177/75 セゾンFC
DF5 竹中島直[3]177/70 甲賀中
 13 志水克行[3]168/60 アズー滋賀
MF19 木村竜也[2]168/60 彦根南中
 22 上田大輔[1]171/62 セゾンFC
FW11 池田卓也[2]170/66 京都Sレジョーネ


なんでこんなばらけた瞬間なのかって言うとですね、たっきー!!お前のせいだ!(笑)
GKたっきー@瀧本くんが整列してからキーパーグローブをはめ始めて…よし!ってポーズつけた次の瞬間これですよ(泣)んもお。
でも、こーへい@山田はいい笑顔♪っつーか、大胸筋の反らしっぷりがいいんだよね、いつも(笑)

たっきー待ちをしてたおかげで八千代の集合写真は間に合わず…(汗)

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散らばってすぐに靴ひもを結びなおすこーへい。なぜだかちょうちょ結びが上手くできなかったらしく、前半何度も気にして直してました(汗)ど〜したのよ?

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円陣ダッシュ!!この日、あまりに観客が増えたためトラックの周りに立てられた柵にも人が鈴なり。ゴール裏ではトラック上に座り込むお客さんも(汗)
でも、そんな状況のおかげでベンチ入りできなかった仲間たちも、ピッチレベルで一緒に戦えます!

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そして組み直される円陣。いつも通りに…胸いっぱいに時間を吸い込み、ゆっくり吐き出し…共時性をつむぎ出します。つながること、信じること。そして「ピッチに散っても気持ちはつながっている」という確認の小さなジャンプ。

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[千葉県代表 八千代スタメン]
GK17 植田峻佑[3]179/77 →後半35分GK1白井優大[3]181/70 FC千葉なのはな
DF3 南 茂幸[2]173/71
 4 宮川涼輔[3]180/69
 21 佐々木拓也[2]172/60
 25 江澤賢介[2]170/63
MF6 前田大地[3]175/65
 7 松田圭右[3]168/65
 8 新里彰平[3]177/68
 10 米倉恒貴[3](C)176/70 FC千葉なのはな
 12 内田 渉[3]172/67 FC千葉なのはな →後半13分FW20高橋佑輔[2]172/68
FW11 山崎亮平[3]173/68 FC千葉なのはな →後半30分FW9下田健輔[3]176/70
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キックオフ。ゲームはお互いがそれぞれの長所を見せ合う面白い立ち上がりになりました。
どちらも個人技とパスワークでがんがんと攻め込み、めまぐるしく攻守が入れ替わります。タッチライン際、2人に挟まれたたかしが、ぽんぽんとリフティングを繰り返し相手を抜こうとするプレーにスタンドが沸くシーンも。

これはもしかして、去年の準決勝「野洲対多々良学園」みたいな好ゲームになっちゃうかも!と思った矢先のこと…
磐田に入団内定している八千代の山崎亮平からパスを受けた千葉入団内定のキャプテン@米倉恒貴が、DFをあっという間にかわしてシュート!速っ!
前半9分。ボールは野洲のゴールネットを揺らしていました…

0-1。ここから試合の状況が一変します。
野洲は昨日とうってかわって、ボランチのぼり@荒堀がかなり自由にボールをコントロールできているのですが…どうも「持たされてる」感が。理由はすぐに判明しました。八千代の最終ラインが5人になってるーーー!(汗)先制点を決めて、存在感が増すはずのキャプテン@米倉くんの姿が見えないと思ったら、左サイドへとどん引きしてるんです…
ピッチの中はいわば「八千代が大きな口を開けている」状態。そのぽっかりあいた真ん中で、ぼりを中心とした攻撃陣がポゼッションしながら移動しているだけで、結局がっちり構えたオレンジの壁を突破することができません(泣)

「八千代のディフェンスは、それほど怖いと思わなかったけどシュートを打てませんでした。サイドや裏を狙いたかったけどスペースがなくて。もっとワンツーができれば…」

こーへいは昨日以上に弾き返されていました…そしてスピードを誇る村田くん&廣瀬くんの両サイドも華麗に突っ込んでいってはつぶされ、裏を狙われ…
ぼりからパスを受けるトップ下のたかしは、そこから展開しようにもオレンジの壁の前でとまどう仲間の姿を発見するばかりで困惑しています。

守り過ぎだーーー八千代!(泣)

そして昨日より動き出しがにぶいたかしに「もしかして真岡戦でぶつけた鼻、痛いのでは!?」疑惑が…
「コンディションは良かった。トレーナーもケアしてくれました。」
でも、前半終わって引き上げる時にちょっと鼻押さえてたよね…心配。

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「ミーティングで中盤の入れ替わりを捕らえようとしたんですが、予想通り10番(キャプテン@米倉くん)は巧かったです。失点のシーンは、しっかりとシュートコースにいけませんでした」

後半に向けて、キャプテン@ゆーだい@田中雄大がピッチへ戻ってきました。キャプテンマークには「YASU」のロゴが。重たく、そして誇らしいもの。
去年の3月、日本平でピースしてたあの時の顔とはホント別人です。この3番の背中を見てこんなにたくましいなと思える日がくるとは思わなかったよぅ!

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ぴょっこり頭を下げるこーへい@山田。
たとえば去年の多々良学園は曹洞宗の学校ということもあって、みんな合掌一礼してピッチに入ってきていました。でも、俺様@楠神順平はその脇でぴょこたかスキップしてたりしたわけで(笑)野洲っ子に決まりはないようですが、キャプテン@ゆーだいは左手でピッチに触れてからタッチラインをまたぎ、こーへいは一礼してから。
なんかね…好きだよ、こーへい!!
そして後半への円陣。手をつなぎ、信じ合う気持ちをたしかめて…。そんな彼らを、ラン☆カンも信じる!

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始まった後半。事態は好転していないようでした。ポゼッションを高めて攻め込む野洲、ミスを逃さず奪ったら個人技とパスワークであっという間になだれ込んでくる八千代。
うまく攻撃につなげずミスを重ねる自分たちに、だんだん苛立った表情をみせはじめるたかし…

14分。八千代のロングスローをクリアしたところをミドルで打たれ、山崎亮平@磐田内定が頭でコースを変え…ボールはたっきー@瀧本の逆を突く右隅へと吸い込まれていきます。
0-2。
一瞬、野洲イレブンの中を「あ。」っていう空気が突き抜けていったように見えました。

彼らが戦わなければいけない相手が「八千代」から別のものにすり替わった瞬間。

「真ん中のときは迷いがあったかもしれない…思い通りにいかなかった。でも左サイドに回ったらようやくつなげるようになって去年みたいに楽しかった。」
去年のメンバーが「味方でも思いもよらないような所からパスが出る。やっていて本当に楽しかった」とコメントしていたように「楽しむこと」それはイコール「見ている人にとっても楽しいプレーであること」。
そしてそれがイコール「野洲のサッカー」。

トップ下で動けなくなっていたたかしを左サイドに、去年あれだけ輝いたあのポジションに動かすため後半21分、左サイドの廣瀬くんがFWの岩崎くんと交代します。

「僕が一番チームに迷惑をかけたから、ちょっとでも貢献して一つでも上に連れて行ってあげたかった…」
そう言うたかし。
そしてたかしの笑顔のライバル(?(笑))こーへい@山田は、自分が打てるかもしれないチャンスに、たかしへのパスを選択しました。
それは手詰まりだったのでも逃げたのでもなく、彼のチームを思う気持ちにこーへいなりの「信頼を寄せた」そんな場面だったように思うのですが…。

後半28分。ついに山本監督は最後の賭けにでます。FW2枚、同時交代。ところがその直前野洲は、ちょっとした油断で反転ボレーを喰らい致命的な失点をしてしまいました。
0-3。

直後、中武くんに代わって1年生の坂本くんが、そしてスタメン+スタベンの中で最高峰の178センチという身長に野洲っ子らしからぬガタイのよさを誇る16番の3年生・長谷川くんと交代するのは「9」。

…こーへいは握手もかわさず髪をかきむしりながらタッチラインを出て…ベンチ横につっぷして号泣し始めてしまいました…。
やまだああああ…泣くなあ〜!
でもでも、試合中にもかかわらず辛そうに悔しそうに大泣きするこーへいに同情する気持ちはわいても、けっして攻める気持ちにはなれません。

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3点目が決まった2分後、八千代は怪我をおして出場していた山崎くん交代です。

前線をすべて入れ替えた野洲、たかしは3トップ?という高さにまで上がりなんとか八千代のDFをかき回そうとします。そして「あまり野洲っぽくない体格」のFW長谷川くんは、細かいステップとフェイントでかわそうとチャレンジ。
ああ!ちゃんと「野洲のサッカー」やってる!そう思いました。
交代でゲームに入った選手たちも体中で「野洲らしくあること」を表現してるんです。

ある意味「奇跡のチーム」だった去年。個人の能力の高さに加え、彼らが試合をこなしながら練り上げたチームが「野洲サッカーそのもの」でした。
そして「奇跡のチーム」が解散した後、新しいメンバーに課せられたのは「あの野洲サッカーを自分たちなりに表現すること」。
ただプレーしているだけで「野洲」だった去年とは違い「これもまた野洲の一つのフェーズである」という可能性を提示すること…それは「普通の少年たちの挑戦」が「また次の奇跡を生む過程」だという希望。

33分。野洲の攻撃が前掛かりになりリズムをつかみかけた頃…八千代の4点目が決まってしまいました。
0-4。
でもそれは「奇跡を生む」ための副産物みたいなもの。あきらめではなく仕方のないものだと思えたのです。

その2分後、35分。八千代はGKを交代してきました(後々になって八千代のGK植田くんが病気を抱えていることが判明)。余裕の交代をされて、ラン☆カンそうとう悔しかったのですが…

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そこで生まれた八千代の「隙」。
ロスタイム1分。ディフェンダーの波をドリブルで振り切ったたかしに、GKがたまらずつられて出てきます。一旦弾かれたシュートを、もう一度冷静に豪快にふり抜くたかし…
3枚の壁をすり抜け、GK不在のゴールマウス右隅にボールが突き刺さりました!
ゴール!1-4。

「普通の少年たち」が必死でチャレンジした「野洲らしくあること」。
「奇跡のチーム」の一員だったたかし@乾貴士がロスタイムに押し込んだゴールは、「野洲のサッカーがここまで到達した」という里程標だったのだと思うのです。それは3回戦で敗退したというマイナスの記憶ではなくて、「奇跡のチームを継承した普通の少年たちが、野洲サッカーでここまで戦い抜いた」という希望に満ちた記録。

そして終了のホイッスルが鳴りました。

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ばたばたと倒れてしまった選手たちも、最後の挨拶をこなすため立ち上がります。

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寒風にコートを孕ませ、足取り重くバックスタンドへと向かうチームメイトに、気丈にも声をかけ引き寄せるのはたかし。


フェンスに鈴なりとなった野洲応援団の中には、去年の3年生たちの心配そうな顔もあちらこちらに混じっていました。

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対戦相手の応援団へ、涙を流しながらの深々とした挨拶…選手権で優勝した去年のチーム、そして今年の滋賀県予選、選手権2回戦…当たり前のことながら、ラン☆カンとしては「勝った姿」しか見たことがなかった野洲の、「敗者が勝者へ感謝を捧げる」儀式。
清々しくも悲しい後ろ姿です。こんなにも辛い後ろ姿です。


「応援、ありがとうございました。」
キャプテン@ゆーだい、最後の務め。
優勝した次の年。主力メンバーが入れ替わり、個性的な選手たちはなかなか気持ちを合わせられない…。難しいチームが、ここまで来られたのは、やっぱりゆーだいの力があってこそ。
こちらこそ、本当にありがとうです。キャプテン。

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「第85回全国高校サッカー選手権・3回戦」
1月3日(水)12:10 K.O.@市原臨海競技場 観衆11,000人
野洲(滋賀) 1-4 八千代(千葉)

得点者:前半 9分 米倉恒貴(八千代)
    後半14分 山崎亮平(八千代)
    後半28分 前田大地(八千代)
    後半33分 高橋佑輔(八千代)
    後半39分 乾 貴士(野洲)
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「野洲であり続けること」
もちろん同じチームを作ることは不可能です。
それでも、観客にワクワクを与えてくれるサッカーを継承していってくれる、そんな希望を、その道筋を、このチームはしっかりと魅せてくれました。

ありがとう。
そして、これからも、きっとありがとう。
また近い未来に、君たちへ感謝を捧げられる日がきっとくる。

そう願っています。
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