ランラン☆カンカンのアンダーカバー大作戦

2010/01/06

第88回高校選手権*開会式&1回戦[帝京vsルーテル学院]*写真レポ

今年の「小道具使い」日本一はだれだ!?

ということで2009年12月30日、華々しくも開幕した「第88回全国高校サッカー選手権大会」の開会式。いまさらながら出場全48校の入場行進の中から、小道具でスタンドを沸かせてくれたチームをピックアップしてみました☆

091230_aomoriyamada.jpg

青森県代表「青森山田」、手には名産品のリンゴ。
ただ掲げるだけでなく、リンゴを持った手をかざす、その腕の角度の美しさに、毎回「小道具使い」ウォッチャーとしてのテンションが上がります!
10番のガク@柴崎岳は、10月に行われた「U17ワールドカップ」に日本代表のボランチとして全3試合出場、中盤の底からゲームを作り、前線へ絡み続けました。

091230_morioka_shiritsu.jpg

17年ぶりに出場の岩手県代表「盛岡市立」。
一番スタンド寄り1列のみ、布製バナー(マフラーか手ぬぐい!?)を広げてみせる、省エネタイプのプレゼンです(笑)

091230_maebashi_ikuei.jpg

インターハイ王者、群馬県代表「前橋育英」は4年連続の出場。
去年と同じく、チームカラーに塗られた名産品のだるまを掲げての行進です。
14番のシュート@小島秀仁は、U17ワールドカップでガク@柴崎@青森山田とドイスボランチを組み、90分間走り続けた攻守の要。期待してます。

091230_seibudai.jpg

埼玉県代表は、県庁に挨拶に行ったら今年もコイツを授かってしまったようです(笑)去年の市立浦和同様、たった一羽の「コバトン@県のマスコット」を抱きしめての入場は「西武台」。いい味出てます(笑)

091230_maruoka.jpg

名産品・水仙の花を掲げて入場してくる、福井県の常連校「丸岡」。
男子的には照れがあるのか、毎回なんともいい笑顔を引き出してしまいます。

091230_yasu.jpg

う、うわああ!だらっとしてない!野洲が足並み揃ってる!!
ということで、滋賀県代表「野洲」。連続5回目の出場となれば、こなれてくるのか、なんと初めて小道具を持参してきました。
ユニを着たライオンのぬいぐるみ…?

091230_yasu2.jpg

貴賓席前を無事通過して、してやったりの笑顔(笑)
ちなみに右から2番目「7」と左奥「9」は、「絶対一緒にいることがない」と噂の徹&崇@梅村ツインズ。今日も離れてます。
っていうか、県予選の時とユニが違うじゃーーん。襟がない…ちょっとタイト…パンツがテカテカしてない…ゼッケンがゴールド…なんだか大人っぽくなりました。

091230_kandai_ichi.jpg

10年ぶりに出場の大阪府代表「関西大学第一」。
波のように、前列から次々と掲げられるチームカラーのタオマフ、インパクト大です。

091230_risshodai_shonan.jpg

まっまぶしい!!!太陽光をばんばんに弾き返す、蛍光イエローに染まった行進は、島根県代表「立正大淞南」。松田ツインズ陸&力の双子パワーはいかに。

091230_hiroshima_kannon.jpg

前回優勝の広島皆実をPK戦の末下して広島県代表となった「広島観音」。正しい発音は「かんおん」です。もみじのうちわをかざしての入場ですが、そのもみじが散りばめられたユニのデザインが、とりわけ目を惹きます。

091230_nakatsu_ko.jpg

3人ばかり、苗のような葉っぱを握りしめての入場は、初出場の大分代表「中津工・中津東」。工業と商業が統合されて「中津東」になったけれど、中津工の2,3年生が残っているので校名が並記されることに。中津工は過去に6回出場しています。部活のユニとしては珍しい半身の色違いは、それぞれのチームカラーだったのでしょうか?

091230_kunimi.jpg

小物はありません。でも彼らには「号令」があります。3年ぶりに、統制の行き届いた「オイッチニー!」のかけ声が国立に響きました。長崎県代表・県立「国見」。彼らの前後を行進するチームは、うっかりそのかけ声に歩調を合わせてしまいます(笑)

091230_haebaru.jpg

行進のトリを務めるのは、日本の最南端・沖縄代表「南風原(はえばる)」。今年のインターハイは彼らの故郷、沖縄で行われます。初出場のうちなーんちゅ、初戦の相手は北海道代表の「旭川実業」。南北対決は注目の一戦です。

091230_all.jpg

行進曲がドラミングから「うつむくなよ君は美しい」に切り替わります。
一斉に前進を始める全48代表校の選手たち。華やかな色の洪水と、ゆるやかな秩序に、これから13日間に渡って繰り広げられるだろう、高校部活最後のドラマを予感させられる瞬間です。

091230_hiroshima_minami.jpg091230_oath.jpg

昨年度王者による、優勝旗とカップの返還…広島皆実は広島県決勝で広島観音にPK戦の末敗れ、たった3人での開会式参加となりました。
そして、いよいよ選手宣誓。
新潟代表「北越」キャプテン@神田貢を中心に、47人のキャプテンが「部の旗」を掲げるその瞬間が、開会式最後の見せ場。大会に参加した全国3763校のうち、たった48人に与えられた栄誉です。ああ、かっこいい…

091230_yasu3.jpg

そして退場。ブロックの左右2校ずつが、マラソンゲート入場口&退場口に分かれピッチを後にしていくのですが、南北に伸びた日本の真ん中にある愛知「中京大中京」・岐阜「岐阜工」・三重「四日市中央工」・滋賀「野洲」の4校が、一番最後まで残されることになります。
来賓挨拶の間、1本、旗がふらふらと揺れてるので何事かと思ったら、落ち着きなく腰を回したりして体をほぐしていた(?)野洲のキャプテン@卯田堅悟@くるくる。唇を尖らせて、やっと退場です(笑)その後ろ、優勝旗を持って続く11番は、双子の兄弟が県立北大津にいるこーすけ@松田康佑。ロン毛のボランチだった去年から比べると、ぐっと大人にそして男前の「FW」に、なりました。

こうして今年も恙無く終了した「第88回全国高校サッカー選手権大会開会式」。
この行進には「スタメン外の4選手」しか参加できない代わりに、「聖地・国立」で戦うことを許された2チームは、東京都B代表「帝京」と熊本県代表「ルーテル学院」の2校。

いよいよ「開幕戦」、始まります。

*****
第88回全国高校サッカー選手権大会
開幕戦 マッチナンバー1(40分ハーフ)
2009年12月30日(水)13:10K.O.@国立競技場 12394人
帝京[東京B] 1-3(0-1,1-2)ルーテル学院[熊本]

[得点]
32分:9小牧成亘(ルーテル)
56分:10稲垣祥(帝京)
68分:11山本大貴(ルーテル)
79分:11山本大貴(ルーテル)
*****

091230_luther.jpg091230_teikyo.jpg

[ルーテル学院スタメン]
GK■1.市原拓巳3
DF■2.上杉健太郎3/3.野田佳祐2/4.内倉大輔3/5.村上裕亮2
MF■8.西田浩平3/10.藤原孝3/24.佐藤諒3
FW■9.小牧成亘2/11.山本大貴(Cap.)3/17.伊津野竜征3

[帝京スタメン]
GK■1.内田裕久(Cap.)3
DF■3.中井將貴3/5.徳武正之3/13.樫本健太2/15.桑島良汰2/20.新地寿史兆1
MF■8.井澤壮典3/9.廣瀬公紀3/14.青柳駿平2
FW■7.高木利弥2/18.小門勇太2

2年前、2007のU17ワールドカップ代表GK吉田智志(現・ロアッソ熊本※1/14追記:引退)を擁し、初出場したルーテル学院。2大会ぶりに「打倒・大津」の目標を達成し、選手権に戻ってきました。
対する帝京は、3年連続34度目の出場…とはいえ、前回は1回戦で優勝した広島皆実にPK戦で、前々回も広島皆実に2回戦で敗れる…というように、なかなか「古豪復活」とまではいかない状態。
でも、去年PK戦で失敗してしまった選手を、あえてキャプテンに据えることでチームを一つにし、優勝候補の成立学園を都大会決勝でPK戦の末下し、この国立の舞台へやってきたのです。

試合の鍵を握るのは「FC東京U-15むさし」出身、Jユースカップで優勝したFC東京U-18のケンタロウ@重松健太郎と当時チームメイトだった、その「帝京キャプテン」稲垣祥だと思っていたのですが…ピッチにいない!

都大会決勝3週間前に右足中指骨折というアクシデントに見舞われた稲垣祥を温存し、キックオフとなった開幕戦は、両校の「歴史の差」を感じさせない、拮抗した立ち上がりとなりました。

最終ラインから繋ぐことを意識し、サイドへと展開していくルーテル。真ん中のラインを使って、縦へ縦へと攻めていく帝京。

そんな、一本調子になりがちな帝京の攻撃にアクセントをつけているのは、179センチの18番・FW小門勇太のポストプレー。最初は彼が「アジアの大砲・高木琢也のジュニア」高木利弥なのかと思ったくらい、ガタイの良さと懐の深さは際立っていたのですが、ペナルティボックス横から送り込む彼のクロスが帝京に得点をもたらさないまま、時間は過ぎていきます。

そして、攻めあぐねる帝京がこぼすセカンドボールを拾いまくり、中盤で徐々に支配し始めたルーテルが、前半32分、帝京DFのクリアミスをかっさらい、ついに古豪から先制点を奪います。
ドリブルで攻め込み、そのまま帝京のゴールネットを揺らしたのは、9番・小牧成亘!0-1!

80分持つのかと思うくらい動き回り中盤のボールを拾っていたルーテルに対し、攻撃の変化を付けようと、後半立ち上がり帝京はついにキャプテン@稲垣祥を投入しました。
とたんに、前後左右へと躍動し始める帝京の攻撃。16分後には限りなくオウンゴールに見える状態で(笑)その稲垣祥がヘディングシュートを決め、同点に追いついてしまいます!帝京ゴール!1-1!

ところがその12分後。前々回、1年生ながらスタメン出場していたルーテル学院キャプテン@山本大貴が、左でボールを受けたところに、DFとGKが同時につられて出てしまい、痛恨の連携ミス!山本大貴がポンっと蹴り上げたボールは、GKの頭上を越えてゴールマウスへと吸い込まれます。
1-2!ルーテル再び勝ち越し!

ここからルーテルは、おそろしいほどの守備力を見せつけ始めました。
中盤でのボール奪取はもちろんのこと、最終ラインからの繋ぎも前半同様、意識を高くもって継続されているのですが、後半7本も浴びたCKや11本も与えた直接FKのピンチに、なんと11人がゴールマウスに収納されてしまうくらいの、鉄壁守備!
帝京は中盤からサイドへと、なんとか崩そうとするものの、肝心のパスが雑になってしまい、攻撃を繋げていくことができません。

「たまたま朝、ロベルト・バッジオのゴール集をホテルで見たので、それがゴールへのいいイメージにつながったのかも」
試合後そんなコメントを残したルーテルキャプテン@山本大貴に、帝京が駄目押しゴールを喰らったのは、後半終了間際。
走り回り、守りを堅め、それでもパスを繋いでポゼッションを高めようとしていたルーテル学院の前に、疲れの見えていた帝京が、左サイドでクリアミス。
そのボールを捕らえ、「適当に蹴ったら入った。コースは狙っていなかった」というキャプテン@山本の左足シュートは、前に出てしまった帝京GK内田裕久の頭上であざ笑うかの様なカーブを描き、右サイドネットへと突き刺さりました。
1-3!

それは、もしかすると帝京よりも多かったかもしれない――少なくとも歌声やブラバン演奏の大きさでは勝っていた――応援団の、賛美歌を含む大声援に後押しされ、出場2回目のルーテル学院が「1回戦突破」という目標を達成した瞬間でした。

091230_teikyo2.jpg

胸に輝く9つの星。2年連続で初戦敗退してしまった帝京ですが、選手権で見る名門のユニフォームにはやっぱりわくわくさせられます。頑張ってほしいぞ。

***
試合後ヒーローインタビューを受けていたため、一人応援団への挨拶が遅れたルーテルキャプテン@山本大貴が、バックスタンドで頭を下げた瞬間、夕暮れの国立に響き渡ったのは「きゃーーーー!!!!!」というハートマークいっぱいな女子の絶叫でした(笑)
ああ、同じ高校生の大会だと言うのにJユースカップでは絶対に聞くことができない黄色い歓声…
たぶん、山本大貴的に「俺、共学のサッカー部に入ってよかったぁぁぁ!」と、心でガッツポーズを繰り返した瞬間であろうかと思われます。やっぱり「女子力」は重要だよぅ(しみじみと)
***


こうして期待以上に面白い開幕となった「第88回全国高校サッカー選手権大会」。
ホイッスルの瞬間どんな結末を迎えていようとも、ゆるぎないのはそこに至るまで選手一人ひとりが積み上げてきた「時間」という存在。
時間は嘘をつきません。そして時間に嘘はつけません。
一瞬一瞬を、悔いのないものにするために、「今」を精一杯やりきってください!

***
第88回全国高校サッカー選手権大会☆見たものリスト
開幕戦[帝京vsルーテル学院]
1回戦[野洲vs山梨学院]→写真レポ
   [秋田商vs立命館宇治]
3回戦[作陽vs矢板中央][山梨学院vs香川西]
*追加
準決勝[矢板中央vs山梨学院][関西大一vs青森山田]
決勝戦[山梨学院vs青森山田]→写真レポ
大会優秀選手発表→写真レポ?
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:


コメント:


 

この記事へのTrackBack URL

×

この広告は1年以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。