ランラン☆カンカンのアンダーカバー大作戦

2010/01/31

U-17日本代表◇コパ・チーバス2010@決勝◇先制弾。そして準優勝

「Nipon...Nipon...Nipon...」
エスタディオ・ハリスコにオリエンタルなアクセントを持ったコールが響き渡ります。声の主は「imperio del sol naciente」日出ずる帝国のユニフォームを着込んだ人々。
彼らの声援を受け、「コパ・チーバス2010決勝戦」の幕が上がりました。

チームとして始動してから18日目の「U-17日本代表」が挑むのは、去年「U-17ワールドカップ@ナイジェリア2009」のグループリーグで日本を破り、決勝トーナメント進出への望みを打ち砕いた、まさにその相手「メキシコ代表」。

1つ年上のホームチームに臆することなく向かっていった「U-17日本代表」は、先制点を奪うのですが…

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70分後「銀メダル」を首にかけることになった彼ら。
それでもその「卓越した努力」にはメキシコの人々から、惜しみない喝采が贈られたのでした。

*****
Copa Internacional Chivas Bimbo 2010
Final[準決勝53]35分ハーフ
2010年1月30日(土)15:00K.O.@Estadio Jalisco(メキシコ)
U-17日本代表1-2(1-1,0-1)U-18メキシコ代表
[得点]
29分:久保裕也(日本)
35分:Victor Manon(メキシコ)
36分:Bryan Leyva(メキシコ)
*****

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身体能力と技術、そのどちらにも高いレベルを求められ続けた8試合が終わり、カップを掲げることになったのは「U-18メキシコ代表」でした。


土曜日の午後、エスタディオ・ハリスコのスタンドにやってきたのは、カップの行方を見届けるため、そして夜から行われる「チーバス対エストゥディアンテス」の試合を応援するための人々。
そんな中、最初にスコアを動かしたのは「U-17日本代表」だったのです。

好ゲームを予感させる立ち上がり。Victor Manonが中盤を慎重にコントロールするメキシコに対し、日本はその「スピードと規律ある戦術」でゲームを進め、チャンスを掴むのですが…中盤に入ったリョウタ@田鍋陵太に運がなく、ゴールを割ることができません。

やがてメキシコが機動性と攻撃力を発揮しボール支配率を高め、グループリーグ第4戦以来4試合ぶりのスタメンとなる日本GK田尻健を攻め立てるのですが、こちらも決められず。

ゲームが動いたのは前半29分。日本はそれまであまりボールに絡めずにいたユウヤ@久保裕也が、左からのFKを頭で押し込んで先制!!
1-0。日本、リードです。

ところが前半終了間際。今度は日本がFKをとられてしまいます。Erick Veraが左から蹴り込んだボールを、ケン@田尻健は一旦止めたのですが…こぼれたところに、得点王を突っ走るVictor Manonが現れ一蹴。
1-1。同点に追いつかれてしまいます。

自分たちのリズムを取り戻そうと、後半立ち上がりから「特徴的な規律と戦術」で勝ち越し弾を狙いにいく日本。でもすぐさまメキシコにFKのチャンスを与えてしまいました。
後半1分。Bryan Leyvaが力一杯蹴ったそのFKは、日本選手の虚をつくようにゴールマウスへと突き刺さり、1-2、メキシコ逆転。
「メキシコ代表は、個々のテクニックが高く身体も強い上に、巧みなポジション取りをしてきて苦しめられた。結果的にファールをしてセットプレーを与えてしまったのが悔しいし、大会を通じての反省点」と試合後、左SBのヒロタカ@為田大貴が振り返った、まさにそのシーンです。

それでも日本は諦めずボールを支配し、メキシコゴールを脅かそうと攻め込み、失点の7分後にはメキシコの右サイドから「爆発するような」シュートを、リョウタ@田鍋が放つのですが…
「ああいう勝負所で決めないと優勝はできないと、改めて感じた」そのボールは、クロスバー直撃。

「パスをつないで回す中で、個々の速さを活かし勝負所でスイッチを入れてきた。」
大会8試合中7試合にスタメンとなった右SBカイ@三鬼海が言うように、自分たちのペースに引き込むことに長けたメキシコは、緩急をつけたカウンター攻撃でリードを広げようとします。
集中した守備でそれを凌ぐものの、結果的に「自分たちの時間を作れず」体力を摩耗してしまった日本代表。終了間際にPKをもらおうと試みるのですが、主審の鳴らした笛は…「試合終了」を告げるものでした。

それはU-17日本代表が、参加4回目にして初めて手にした「準優勝」の瞬間でもあったのです。

決勝[U-17日本代表]スタメン
●…第1戦スタメン
○…第2戦スタメン
◆…第3戦スタメン
◇…第4戦スタメン
★…第5戦スタメン
☆…準々決勝スタメン
▲…準決勝スタメン
■GK■
18田尻 健●◇181/70/G大阪Y
■DF■
6三鬼 海●◆◇★☆▲170/61/名古屋U18
 →67分:13鈴木雄斗●◆◇176/60/マリノスY
2遠藤 航●○◆◇★☆▲175/69/湘南Y
3西野貴治●◆☆▲183/65/G大阪Y
16為田大貴○◆◇★▲173/61/大分U-18
■MF■
15田鍋陵太●◆▲176/64/三菱養和
 →50分:14端山 豪○◇★☆176/63/ヴェルディY
8熊谷アンドリュー●◆★☆▲181/67/マリノスY
10相馬大士(Cap.)●○◆◇★☆▲174/65/柏U-18
 →62分:11和田篤紀○◆◇176/62/神戸Y
20風間宏矢●◇★☆▲172/60/清水商
 →58分:4脇本晃成○★176/65/広島Y
■FW■
19柏瀬 暁○182/73/清水Y
 →35分:17高原 幹○◆☆▲166/54/名古屋U18
12久保裕也●◆◇★☆▲177/70/京都U-18

U-17日本代表チーム メキシコ遠征メンバーリスト→
****

「正直に言うと、大会前にはここまで勝ち進めるとは思っていなかった」
グループリーグ第5戦での2得点が、決勝トーナメント進出を決める決勝弾となり、この決勝戦では先制点をあげた、ユウヤ@久保裕也。
そんな彼が口にしたコメントは、こう続きます。
「短い期間だったけれど、チームのまとまりが日ごとに出て、厳しさの中で戦ったことに充実感はある。」

そして準決勝の終了間際、FKを決めて決勝進出へとチームを導いたコーヤ@風間宏矢は
「いろいろなチームと対戦して、海外チームの特長もしっかり見ることができたし、そのおかげで僕たちにもできるプレーが増えてきた。」
と語った後に、さらに言葉を継ぎます。
「この大会ではチームの雰囲気もよかった。試合に出られない選手もチームの為にサポートしてくれて、全員でここまできた、という実感はある。」

**
「攻守に受け身にならず、勝負のメンタリティを発揮できたことはよかったと思う。その『メンタリティ』とは単に『頑張る、走る』ということではない。効果的な走り、スペースを、彼ら自身が考え一戦ごとに学んでいった。でも、その『メンタリティ』だけでは勝てなかったことも事実。走力や特に技術面での差は隠せなかった」
大熊裕司監督は試合後チームに感謝しつつも、こうコメントしました。

選手の誰もが口にした、海外の経験で得た「手応えと課題」そして未来へとつながる「悔しさ」。
それでも今までの日本代表が指摘され続けた『メンタリティ』とは違うところに彼らの問題点がある、というのは、とても歓迎すべき結果のように思われます。

「気持ちでは負けていなかった」こと、そして「選手全員が短期間で意識を共有できるチームを作り出せる能力をもっていた」こと。
その結果が「5勝2敗1分」の準優勝。

彼らが引き寄せるだろう未来に、これからの努力に、期待を込めつつ感謝を捧げちゃいたいと思います。
おめでとう!ありがとう!そして、頑張れ!

***
グループリーグ全5試合を一気にふり返ってしまう怒濤のレポはこちら→

その『メンタリティ』が問われた準々決勝&準決勝のレポはこちら→

**

1月24日、頭部に銃撃を受け重態となっていたクラブ・アメリカのパラグアイ代表、サルバドール・カバニャス選手は、この決勝戦が行われた1月30日に意識を取り戻し、家族やマネージャーと会話をして、手足も動かすことができたそうです。
順調な回復を願っています。
posted by ラン☆カン at 22:12 | Comment(4) | TrackBack(0) | U17&それよりちびっ子な世代たち
この記事へのコメント
すいません,大分サポですが
為田大貴はダイキでなくヒロタカですW
(難読ですよねー)
まあ風の噂ですが
為田と今回は怪我で代表には呼ばれなかった
松原健は2種登録されるともっぱらの噂です
今期J2ですので出場機会もきっとあるかと
Posted by 大分サポ at 2010年02月02日 12:14
大分サポ さま☆

はうあうあうあ…(汗)
も、申し訳ありません!早速訂正させていただきました!!

ローマ字表記のメンバーリストもブログに載せてたくせに、とほほです…
この記事を書く前、為田くんの顔をチェックしようと、
大分の公式サイトを見たら、ユースっ子が「大貴」だらけでビックリ!(笑)
あ、でも読み方は違うんだな〜…と思ったくせに、この体たらく(泣)

松原くんは怪我なんですね。
U17ワールドカップの時、本当にいい選手だな〜と思ったので
今年、あの「ひょろ長い手足」でサイドを疾走する姿が
トップで見られたら、うれしいです!

「ヒロタカ」くん共々、期待してます。

コメントとご指摘、ありがとうございました。
Posted by ラン☆カン at 2010年02月02日 12:47
「オリエンタルなアクセント」って南米なのに発音が東洋風だったんですか?
Posted by at 2010年02月16日 22:59
Posted by at 2010年02月16日 22:59 さま☆

メキシコの公用語であるスペイン語では日本=JAPONは「ハポン」と発音されます。
スタジアムで日本の応援をしていた人たちは、記事の書き出しの通り
「ハポン」ではなく
「Nipon=ニポン」
とコールしていたので
日本風の発音という意味で「オリエンタルなアクセント」と
メキシコの記者さんは表現したのだと思います。

応援している人たちの写真を見ると、「ニポン」コールをしていたのは
日本から応援に駆け付けた方たちか、メキシコ在住の日系人の方たちのようです。

ラン☆カンの意訳がつたないのもあって、わかりにくい文章になってしまい
申し訳ありませんでした(汗)
Posted by ラン☆カン at 2010年02月16日 23:34
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