ランラン☆カンカンのアンダーカバー大作戦

2010/09/12

U19日本代表☆仙台カップ2010☆ブラジル戦0-1☆写真レポ

「おい!イヤな顔するな!」
…空耳かと思いました…
「おい!イヤな顔するな!声、かけてやれ!」
…大事なことだから、2度言ったんですね…(汗)

3週間後。
中国のズーボー(淄博)市でキックオフとなる「U19アジア最終予選」AFC U-19選手権。
2年に1度行われるこの大会は、「U20ワールドカップ」の出場権を手に入れるためのアジア最終予選なのですが、前回2008年は準々決勝で韓国に敗れ、アジアの4枠以内に入ることができず、結局その時のU19日本代表たちは「ロンドン五輪予選」までの時間、さまよえる年代となってしまったのでした。

同じ失敗をするわけにはいかない、今回2010年のU19日本代表。

ところが、去年のアジア1次予選(U18アジア選手権)を全勝で勝ち上がったチームは、それ以降、11か月の間、色とりどりの選手たちを矯めつ眇めつ、とっかえひっかえもみほぐし再構築しているうちに、「最終予選まであと3週間!」というギリギリの段階で参加している「仙台カップ国際ユースサッカー2010」でなんとも微妙な状況に陥っていました…

「おい!イヤな顔するな!」
11人の視線が、気持ちが、すれ違い続けるピッチ。
後半の途中まで立ち上がってもメモを取ることに終始していたU19日本代表・布監督が、ついに声を発しました。
「おい!イヤな顔するな!声、かけてやれ!」

仲間がボールをさばくたび、青いユニを纏う誰かの額にしわが寄ります。
試合の序盤、前線のスペースを見つけることができず、ボールを下げたSBに対してFWが怒鳴りました。
「前!見ろよ!!!」
そこからチームはお互いを見失っていったのです。

*****
仙台カップ 国際ユースサッカー2010 第2戦
2010年9月11日(土)13:30K.O.@ユアテックスタジアム
U19日本代表 0-1(0-0,0-1)U19ブラジル代表

[得点]
56分:17 HENRIQUE
*****

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2日前、9月9日(木)に行われた「開幕戦」の対フランス戦で、先制弾を左足で叩き込んだごーとく@酒井高徳が、ついにキャプテン!
そして日本代表は2-1で勝利した「U18」フランス代表戦から7人のメンバーを入れ替え、「U19」ブラジル代表に挑みます。

■GK■
18嘉味田隼 KAMITA Jun 1992.01.17/183/80/神戸/神戸Y
■DF■
2 田中優毅 TANAKA Masaki 1991.03.27/172/66/日体大/四中工
 →87分:7 岡本拓也 OKAMOTO Takuya/1992.06.18/175/73/浦和Y
8 遠藤 航 ENDO Wataru/1993.02.09/176/73/湘南Y
5 平出 涼 HIRAIDE Ryo 1991.07.18/176/72/FC東京/東京U18
3 酒井高徳 SAKAI Gotoku 1991.03.14/175/74/新潟/新潟Y
■MF■
15小林祐希 KOBAYASHI Yuki 1992.04.24/177/64/ヴェルディY
 →71分:11菊池大介 KIKUCHI Daisuke 1991.04.12/172/66/草津/湘南/湘南Y
12風間宏希 KAZAMA Koki 1991.06.19/175/64/ロウレターノ(POR)/清水商
 →62分:6 内田達也 UCHIDA Tatsuya/1992.02.08/177/70/G大阪/G大阪Y
10田口泰士 TAGUCHI Taishi 1991.03.16/174/65/名古屋/流経大柏
13宇佐美貴史 USAMI Takashi/1992.05.06/178/68/G大阪/G大阪Y
■FW■
17杉本健勇 SUGIMOTO Kenyu 1992.11.18/187/76/C大阪/C大阪U18
 →71分:16宮吉拓実 MIYAYOSHI Takumi 1992.08.07/170/63/京都/京都U18

14重松健太郎 SHIGEMATSU Kentaro 1991.04.15/173/68/FC東京/東京U18
 →77分:4 古林将太 KOBAYASHI Shota 1991.05.11/173/63/湘南/湘南Y

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2年前、2009年の U20W杯出場を目指していたチームに追加招集され、末っ子扱いでこの仙台カップに参加したごーとく@酒井。その後、新潟のトップチームでポジションをゲットして、2010年ワールドカップの日本代表「バックアップメンバー」として、南アフリカの地に降り立ってしまいました。
たった2年の間にU19を2チーム、U20(ロンドン五輪世代)、A代表、Jリーグと、ひっぱりだこ。

ということで、貫禄たっぷりにコイントスに挑んだごーとくキャプテンですが、女性の第四審判に愛想をふりまくブラジルキャプテンに腕をとられて、思わず片足浮いちゃいました(笑)まだまだだな。

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同じくU20ワールドカップの南アメリカ最終予選を控えて、新チームを組んできた「U19ブラジル代表」。真ん中のくるくるヘアーは、去年は「U17ブラジル代表」として仙台カップに参加したものの怪我でピッチに立てず、スタンドで人気者になった(笑)ドドー@DODO。
ブラジルも初戦の中国戦とはメンバーを入れ替えているようです。

20100911_enjin.jpg

チーム一ののっぽは17番FWのケンユウ@杉本健勇@187。
ところがちっこいちっこいと思っていた大学生・マサキ@田中優毅@2番が、172センチもあってびっくり!実はこのチーム、160センチ台が一人もいないんだよ!

5月のフローニンゲン国際ユースに参加しなかった以外、去年からこのチームの主軸としてピッチの真ん中に存在し続けたムサカ@六平光成が、今回はお休み。彼の後釜もしくはパートナーの座を巡って争っている、タイシ@田口泰士とコーキ@風間宏希がドイスボランチを組み、クラセン&天皇杯で破竹の勢いを魅せつけたヴェルディユースの10番ユウキ@小林祐希とご存知うさみん@宇佐美貴史がその両翼を、前線では長身のケンユウ@杉本健勇に変速ギア付きのケンタロウ@重松健太郎が、ぐーるぐると動き回る魅惑の攻撃陣!…になるはずだったのですが…
「前!見ろよ!!!」
欲しいところに出ないボール、いてほしいところに現れない仲間。全員の意図するところがお互いに不可視のまま、流れはどんどんブラジルの方へ傾いていきます。

連携がとれてるとは言い難いブラジルですが、個人技とスピードで結局中盤から前を蹂躙。本当は日本が使おうと思っていた「4バックが横一直線でラインを作って広げておいた、広大な中盤」で、あっさりこちらのミスにつけ込みボールを奪い、我も我もとシュートに持ち込んでくるのです。
対する日本は、左SBのごーとく@酒井が疲れもあるのかほぼ持ち場を離れず。逆に8月のSBSに参加せず、ライバルに続々名乗りをあげられた右SBマサキ@田中がコーナーからコーナーへと、ボールを追って走り続けます。ところが…たったの1回チームを離れ、中盤が入れ替わったところに戻ってきたマサキ@田中は、パスも、裏への走りも、守備も…悲しくなるほどチームにフィットしないのです。

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マサキ@田中、迷走。その前にいる右SHユウキ@小林も変態ボールキープを含め、狙ったパスはことごとく不発。
0-0で前半を終了したものの、このチームで何がしたいのか全員の意思をつなぎ直さないと…マサキ@田中と、このチーム初招集のコーキ@風間が想いをぶつけあいながら、引き上げてきます。

まったく同じメンバーでスタートした後半。

右SBのマサキ@田中が抑えめに、左SBのごーとく@酒井が前へと絡み、前半とは違う攻撃のリズムを作ろうとしていたところに、ブラジルのダイレクトプレーが襲いかかります。
後半11分、右へ左へそして真ん中とボールをあっという間につながれ、最後はノートラップでシュート!
GKカミタ@嘉味田が弾いたところに突っ込んできていたのは、前半からぶっちりのスピードでさんざん日本の裏を抜けてきた17番のエンリケ!迷いなくダイレクトシュート!
ゴール!0-1。

20100911_0-1.jpg20100911_kenyu_kentaro.jpg

畳み掛けるような一瞬の流れでした。
日本はその波に呑まれて「テンポ」の重要性を、それでも思い出したようでした。
「ダイレ!ダイレ!」仲間同士で声がかかり、思考の時間とトラップを圧縮することで攻撃のリズムを作り出し始めます。でも…ゴールに見放されている選手が陥りがちなのが「一定のリズムでシュートを打ってしまうこと」。ブラジルはタイミングを外して打ってくるのに対し、日本はここで打ってくるなというのが端からもわかっちゃうくらい。

結局不発となった2トップ、17番ケンユウ@杉本と14番ケンタロウ@重松を、そしてマサキ@田中と共に中盤でフィットしきれなかったユウキ@小林&コーキ@風間を下げ、日本は大規模なポジション変更の荒療治を施します。
最終型はこんなカンジ。
     うさみん
      宮吉
ごーとく ヒライデ 田口 菊池
  古林 内田 遠藤 岡本
      カミタ
この選手交代で、プロのピッチでプレーしたことがないのは、GKのカミタ@嘉味田@神戸とCBのタツヤ@内田達也@ガンバの2人だけという最強布陣!?しかも残り10分ということろでブラジル9番ルカス・ガウチョが2枚目イエローで退場という絶好のチャンス…だったはずなのに、リズムを完全に日本のものにするまでにはいかず。ロスタイムに入る前から突然強く降り始めた雨の中、ダイスケ@菊池が放ったシュートが枠を外れていったところで試合終了となってしまいました。

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ダイスケ@菊池のシュートを追ってつめていたゲームキャプテン@ごーとく@酒井が、ペナルティスポットの辺りでがっくりと膝をつき、うなだれたままなかなか立ち上がれません。
去年仙台カップでキャプテンマークを巻いたコーキ@清武功暉@福岡大も、敗戦に窶れ果ててたっけ

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途中出場したもののボールが出てこず、ゲームを引っ掻き回せなかったタクミ@宮吉と、親しげに肩を並べるのはドドー@DODO。タクミは去年の仙台カップに出てないんだけど、いったいこの二人にどんな接点が?っていうか、何語でしゃべってるの?
そしてヒーローインタビューは、この試合唯一の得点をあげたエンリケ。彼ともう一人は後半40分過ぎに交代を告げられた瞬間ピッチにばったりと倒れ込み、担架に乗せられ退場していくという役者ぶり。でも結局ロスタイムは5分(苦笑)

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仙台カップは歴代のU18/U19日本代表たちが、海外代表はおろか「東北選抜」にも勝てないという失態をさらしてきた大会。
今年は初戦でフランス代表に2-1で勝つなんてすごい!これならブラジルにだって…なんて、わくわくしながら仙台に来てみたけど、フランスは一つ年下のU18だったし日本のやりたいサッカーができていたわけじゃなかった…とか。
メンバーもまだ「お試し」な状態で、残りの時間をホントに間に合うのか不安な気持ちで過ごすのも毎年のこと。とはいえ、いつもなら本番まで1か月半の余裕があったのに今年はたったの3週間。
なによりチームがバラバラになってしまった2008年のU19たちの二の舞になっちゃったら、絶対にダメです。

「イヤな顔するな!声、かけてやれ!」


SBSのU18スペイン代表戦でもびっくりさせられた、ヒライデ@いでじぃ@平出の「縦へのディフェンス」。
元々ボランチだったのもあって、コントロールするまではいかないけれど時にはボランチを追い越して前から積極的に守備に飛び込んでいく、というスタイルが彼の強みになりつつあります。
たとえば、そんな物理的にチームをつなぎ合わせる新しい力に期待すること。
たとえば、プロやA代表での活動で拓かれたそれぞれの意識が、より高いレベルでチームを結びつけてくれるはずだと信じること。

大会最終日9月12日は、アジア最終予選の決勝トーナメントで当たるかもしれないU19中国代表と、今年4回目の対戦。
「勝ちたい。生き残りたい。」試合に。この代表に。
そのためには自分と仲間が作る「新しい力の発露」を、そしてなにより「チームであること」を、信じなくちゃ!

メンバー表はこちら→

******
うひょ〜。今プレミアリーグの「ウエストハム対チェルシー」戦を見ているところだったんだけど、チェルシーが選手交代で「ガエル・カクタ」を出してきたーーー!!!
1年前、U18フランス代表として「仙台カップ」に出てた「日系3世」の選手ーーー!
すごいなあ。「カクタからドログバへのスルーパス!」とか。
シュートでつるってすべってたけど(笑)
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