::ランラン☆カンカンのアンダーカバー大作戦::

2007/07/23

【現地レポ4】敵か味方か?地鳴りスタンド…☆U20日本代表対U20チェコ代表(その2)

「ゴールのパフォーマンスは元気球。本当は違うのを考えていたんだけど、陽介が倒れたから(笑)」

キックオフ直後から「中盤でボールをつないで左右に振り、前線へ飛び込んでいく」日本と「中盤を省略気味に長いボールを放り込んで、ガタイの良さを活かして突破してくる」チェコ、というガチンコな応酬が始まった、U20ワールドカップ・ラウンド16。
負けてしまえば即チーム解散という現実は、決勝トーナメントに進んだ16カ国みんな同じです。

ゴールパフォーマンスで自分たちを盛り上げ、観客を盛り上げ、ヴィクトリアの街に包まれるようにその結束を固めてきたオレたちの日本代表。
そしてこの決戦に向け、全員が坊主アタマにすることで気持ちを一つにしてきたチェコ代表。

どちらも自信をもってプレーしている分、小さなミスがあっという間にピンチへとつながります。
そんな中、左サイドのペナルティボックス脇へと落ちていくチェコのロングボール…「ミチーーーーー!後ろーーーー!」
デカイな…マッキーの声(汗)
そして今度はCBの裏を突こうというロングボール…「マキーーーーー!!!!」
落ちてゆく夕日の中、響き渡るミチの怒号。君たち、仲良しですねホントに(笑)

チェコも日本も決定的チャンスを外しつづけ、そのあまりの「がっぷりよつ」具合に「やっぱり決勝トーナメントになると、気迫が全然ちがうぅぅぅ」と半ば感動し、半ば恐怖していた20分過ぎ。バックスタンドの端っこ、アウェー側コーナーの上方にいるラン☆カンたちの目の前に、ボールを持った王子@柏木が颯爽と登場☆
10分くらい前にはFKにアタマであわせようと飛び込んできたマッキーが勢い余ってゴールにダイブ。ネットに絡まってスタンドをおおいに沸かせたばかり。

いけるかもいけるかも…王子、左足CK!

真っ赤なアタマがまたしてもジャンプアップ!!…ぎゃーーーーゴーーーーール!!!!

ぶわっと盛り上がるバックスタンド。その時初めて、ラン☆カンたちの前に座るお姉さんが「チェコサポ」だと判明したのですが…(汗)
っつうかここはアウェー側なので、明らかに嬉しそうじゃないお客さんもそれなりに…(汗)

そんな空気も吹き飛ばす勢いで、コーナーで待ち構える王子の元へ駆け寄ってくる「おばかさんたち」(笑)
両手を突き出すマッキーに、弾かれるように倒れる「おばかさんたち」。
今度はバンザイのまま後ろに倒れるマッキーに、のしかかっていく「おばかさんたち」。

え〜と面白いけどなにそれ?(爆)帰国後マッキーのコメントでやっと判明。元気球でしたか、そうですか。←よくわかってない
でも目の前でホントに目の前で「先制点のパフォーマンス」が見られるなんて!!!

と、瞬間、天にも昇るほど浮かれる気持ちもありつつ、KANKANの「ちょっと長過ぎないかな、怒られないかな」という言葉に不安になる気持ちもありつつ…

そこから日本のペースにもちこめるかなと思ったのもつかの間、チェコも慌てず自分たちのスタイルを崩さずにロングパスで日本ゴールへ押し込んでいきます。派手な展開ではないけど、どちらかを応援しているサポにとっては気の休まる時間はありません。
でも…中立でゲームを楽しみにきている大多数のカナダ人にとっては見所が少なかったのか、チェコの中盤がボールを受けただけで「シューーーー!!(大音量)」
要するに、盛り上げるためにシュート打てよって無茶な声援です(汗)
そして日本がミチのシュートを阻まれ、王子のCKからデカモリシ!というヘディングを決め損ねた後…日本のペナルティエリア内でチェコの選手が倒れましたっ。

PK??なしなしなし!!全力で否定の念力を送る日本サポ。そしてノーファウルの判定!
よかった…あの長引いたゴールパフォーマンスでもコロンビア人の主審は、心証悪くしてなかったみたい…と安堵する間もなく、スタジアムは「ばかやろ〜!せっかく盛り上がってんだからチェコにPK与えてやれよ」と言わんばかりの大ブーイングです(泣)

ちょっとまってみなさん!オレたちの日本代表、1点取って盤石なほど大舞台には慣れてないんですよぅ?あんまりプレッシャーかけないでください…

先制はしたものの、この先の流れはさっぱり読めません。
そして、前半終了間際に雪崩をうって売店へと向かう、スタンドをびっしり埋めたカナダ人たちの盛り上がりっぷりも、どちらに味方するのかさっぱり読めません。

1-0。ちっとも浮かれた気分になれないままU20日本代表対U20チェコ代表、前半終了です。


070711_2ndko_764.jpg

夕日が海の向こう、山並みの裏へと沈んで空は青黒く染まり始めました。スタンドやスクリーン同様、仮設の照明は「国立西が丘サッカー場」ぐらいの薄暗さ。

Lサイズの1/6カットぐらいはありそうなピザを片手に、続々とスタンドを昇ってくるカナダ人たちに視界を遮られながら、日本ボールで後半45分のキックオフです!

そして小気味よくつながったパスの終点、GKのど真ん前でアトムが倒されました。
PK!
後半開始早々に、日本追加点のチャンス!
なんかあんまりにも話がうますぎて、信じられない気持ちでいっぱいです…(苦笑)
得点を期待してか、単に見逃さないようにか、続々と立ち上がり始めるスタンド。デカモリシ、ゴーール!!!

きゃーーーーーーーーーー!

先制点からは丁度対角線上になるコーナーで、デカモリシ「カ〜メ〜ハ〜メ〜 !」(笑)
いや、ラン☆カンには遠くてなにやってるのかはさっぱりだったんだけど…(汗)

2-0。負けたら全てが終わってしまう決勝トーナメントで、オレたちのU20日本代表2点のリードです。
でもたやすくひっくり返されやすいスコアが「魔の2-0」。なんとか追加点をと思うのは、サポだけじゃなく選手も同様だったはず。

ところがここから彼らの動きがおかしくなります。
後が無くなったチェコ怒濤の攻撃を、真正面から受けてしまってるカンジ…みんながそれぞれに「なんとかしなきゃ!」と思っているのは伝わってくるのですが、お互いの存在を忘れてしまってるかのようです。

あれだけ「つながっていた」はずの11人。気持ちが切れてしまったのではなく、お互いが手を伸ばすことを忘れ自分が独りぼっちになっていることにすら気がついていない状態。集中はできているのに、中へ中へとどんどん閉じこもっていくみたいに…

スタンドは、チェコの猛攻とそれをなんとか凌いでいる日本の数少ない反撃に無責任な盛り上がりを見せ始めました。面白くなればなんでもいいのね(泣)
そんな時、えなりに替わって投入され、守備に奔走し始めたアオコ@青木が目の前のペナルティボックスで相手ともつれて倒れました。

コロンビア人主審の指先は、ペナルティスポットを向いてます。

まさか!PK!???

だん!だん!だん!だん!だん!だん!だん!だん!だん!
突如ものすごい大歓声とともに沸き起こった地鳴り…スタンドのカナダ人が興奮して脆弱な鉄板を足で踏みならす音です。

チェコがPKを成功させた瞬間には、お前らなんの動物だよってくらいの叫び声にスタンドは蹂躙されました。どうしよう、絶対ピッチの選手たちにもこのお客さんの興奮は伝わっちゃってる…(泣)

その直後、今度はキャプテン@フクモトくんがエンドライン際で相手ともつれ、主審はこれ見よがしにペナルティスポットを指しています。
うそだーーーーー!(泣)

だん!だん!だん!だん!だん!だん!だん!だん!だん!
さらに興奮してスピードの上がる足踏み、吼えまくる観客!
大激震(泣)いや、烈震かも(恐)
絶対バックスタンド、崩れ落ちるよう!でも、このままぐらぐらとスタンドがつぶれていったら、大騒ぎになって主審はPK取り消してくれるかもしんない…っつーか、その前に自分が死んじゃう。もうばかばかばか!!!!せめて足踏みを止めろってば!!

地鳴りと烈震と雄叫びの中、チェコ、再びPK成功!

後半30分あたりで立て続けに取られたペナルティ、日本は約3分間で2-2の同点に追いつかれてしまいました…

「あの時間帯、周りは完全にアウエーの雰囲気になっていました。自分たちを見失ってしまいました。チームとして焦ってしまいましたね。」というのは試合後つかさのコメント。

カナダ人が日本を嫌いになったわけじゃなく、「劣勢のチームが奇跡的に同点に追いついた!さあ、面白くなるぞ!」ということだけですっかり興奮しきった観衆…残酷でした…

経験が足りないから、メンタルが弱いから。
つかさのそしてチームの動揺に理由はいくらでもつけられるけど、今まで温かく応援してくれていた人たちがいきなりエゴむき出しで牙を見せた状態に、オレたちの日本代表もサポーターも、ショックを受けてしまった事実に変わりはありません。

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結局同点のまま90分が終了して、延長の準備に入る両チームベンチを眺めるカナダ人たち。
試合の合間にかならず立ち上がるのは、エコノミー症候群対策?


2-2の内3点がPK、スタジアムを混沌へと叩き込んだ末に、後半終了近くにはチェコの選手がイエロー2枚目で退場…
せめてピッチ内の秩序を保ってくれるはずの審判という大人も、信用できない…少なくともラン☆カンはそう思いました。




でも、このチームを解散させないためには、お互いが信じあってつながること。
たとえ周りがどんなリアクションを起こそうとも「自分自身」を見失わないで、信じきること。
延長にそなえ、ベンチで待ち受けていた仲間たちがストレッチしてくれたり、声をかけてくれたりしています。
…たとえスタジアム中が敵に回っても、この仲間たちだけは絶対に裏切らないと、

070711_encho_780.jpg

確信できるように。


070711_enjin_794.jpg

7月11日、U20ワールドカップ・ラウンド16「U20日本代表対U20チェコ代表」、チームの存続を賭けた延長戦が始まります。

*****
申し訳ありません…まだつづきます(滝汗)
気が向かれたらまた、のぞいてみてくださいませ。
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