::ランラン☆カンカンのアンダーカバー大作戦::

2007/07/25

【現地レポ5】1分でも1秒でも長く…☆U20日本代表対U20チェコ代表(その3)

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「カワさん(河原)が代わってから、自分も守備を頑張りました。コウタ(青木)も、PKを与えてしまって動揺していたのでフォローしました。」

負けたらそこで全てが終わり!という試合で、2点のリードを活かしきれなかったオレたちの日本代表。
でも、逆境なら何度もくぐり抜けてます(苦笑)

この「U20ワールドカップ」への出場権がかかった去年のアジアユース、対サウジアラビア戦。1点リードで迎えた後半にデカモリシがとられた「PK」。
読みは合っていたのに止めきれず同点にされたナシテ君が「PKを与えたシーンで、モリシは既に泣いていました。」とふり返ったあのピンチを救ったのが、後半44分56秒『アオコ@青木、日本をカナダへ導く決勝弾!!』でした。

デカモリシのアタマを、あのシーンがよぎっちゃったかもしれません…

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PKで失ってしまった2点。PKで失ってしまった「観衆からのサポート」。
でも、デカモリシがアオコちゃんを気遣うように、
「僕らが踏ん張れず、攻めの選手には申し訳ない気持ちでいっぱい…」と、あおじゅん@青山が悔やむように、
仲間のためになんとかしたい、という気持ちが途切れることはありません。

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ここまでの3試合、そしてこの試合前半のように、もう一度自分を信じきり、

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仲間を信じきって「自分たちのサッカー」をすること。

日本ボールで、延長前半キックオフです。

10番の退場で1人少ないチェコは、がっちり引いて強固な守備を敷いています。その頑固さはフィールドプレイヤーが9人とは思えないほど。
そのかわり日本にはスペースとリズムが甦り始めました。

でも、あと1歩、あと1呼吸のタイミングがずれてしまいます。
でも、あと一息、あともうちょっとで彼らの離してしまった手が、もう一度つながるはず!

そして王子@柏木、右からのFK。
直接!?
カーブを描いたボールは、高い音をたててクロスバーに弾かれてしまいました…

延長前半、終了。
15分は、短いです。カウンターを狙っているだけみたいなチェコ、PK戦に持ち込みたいのかも。
そして観衆は固唾をのんで「何かが起こらないか」待ち望んでます。
「何か」とは「2点差を追いついたのに10人で戦うハメになったチェコが勝つような」ドラマチックなこと。

普通ならすぐエンドを変えてキックオフされるだろう後半は、主審に急かされることなく両チームともベンチで準備を整えたのち、始まりました。

15分以内に日本が揺らすべきゴールネットは、幸いにもラン☆カンの目の前にあります。
そして、いきなり崖っぷちを全力疾走するみたいな焦燥感でなだれこんでくる青いユニフォームたち。
でもその「焦り」はゴールに結びつきません…「焦り」は不安からくるもの、その「不安」は恐怖からくるもの。
「恐怖」は、自分を見失ったことからくるもの…

残り3分。
王子が目の前のコーナーにゆっくりとやって来ました。
両手で抱えたボールに、祈るようなキス。
もしかしたら王子だけは冷静なのかも。本当に自分も仲間も見失っていないのかも。

そこから窒息しそうなくらいの波状攻撃が始まりました。
王子のコーナーキックにマッキーがヘディング!クリアボールを誰かひろって折り返して(ごめんよくわかんない(泣))あおじゅんシュート!でもぼてぼて気味!それをカガワくん@香川がシュート!!!チェコ、弾く!!!

うわああああああんんん!!!!!(泣)入らないーーーーー!!!

と、コロンビア人の主審に詰め寄るオレたちの日本代表。何が起こっていたのかスタンドからはわからなかったのですが…あおじゅんが必死に食い下がっている顔だけが、絶望的な流れの中で印象に残ってます…
よくわかんないけど、やっぱりお前かよコロンビア人!!よくわかんないけど、お前が悪い!コロンビア人!(怒)

その直後、再び訪れたCKチャンス。
王子はまた、ボールにキスしました。今度こそ、今度こそ…もう直接狙っちゃってもいいから!王子!
マッキー!ボレーーーー!!!
弾かれたあああああああぁぁぁ…(泣)

そして、ボールを奪い取った日本、うっちーのクロスからアオコ、ヘディングシューーーーーート!!
枠に飛ばないいぃぃぃぃぃぃぃぃ!!!!!!!(泣)

ホイッスル!PK戦突入!チェコの思うつぼ!
でも、アジアユース準決勝で韓国のPKを2本止めて決勝に導いたナシテ君、自信はあるはず。
決勝で北朝鮮とのPK戦、1本も止められずに負けたことは思い出さずに!←おい

というようなことをぐるぐる考えていたら、なんだかまたしても選手たちがコロンビア人に詰め寄ってます。
そしてレッド!???誰に?なぜに?

結局試合の翌日までことのあらましは分からなかったのですが…カガワくんのシュートは「チェコのハンドで」弾き出され、セーヤ@藤田は試合終了間際、相手の行為に腹を立て、アタマをぱしんっと叩いたことがばれて一発退場だった…とか。

救いなのは、そのことでチームが動揺したようには見えなかったこと。
騒然とするスタジアムで、オレたちのU20日本代表はチームの存続を賭けたPK戦への準備を進めています。

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ナシテ君の肩をつかむ慶越GKコーチ、たけしゃん@武田&キリ@桐畑…
バックスタンドの観客はみんな自分の席に上って総立ちです。写真がブレてるのは、暗いせいもあるけどスタンドが微妙に揺れてるからでもあります(泣)

ベンチ前で、チーム全員の円陣。
そしてピッチ上で10人の円陣。

日本、先攻。
こういう時、サポはどうしたらいいんでしょう?なんか、祈った方がいいのかな。ゴールが決まってるところをイメトレした方がいいのかな。念力でも送った方がいいのかな…どうしようもないんですけど、どうにかしたい。

ミチ。GK、弾く!前のチェコサポお姉さん、大絶叫!スタンド大盛り上がり。
チェコ。成功!前のチェコサポお姉さん、大絶叫!スタンド大盛り上がり。
アオコ。成功!スタンド大盛り上がり。お姉さん、沈黙。

ナシテ君は、ボールに触ったり動いてみたり、キッカーの邪魔をしようとしています…が、

チェコ。成功!完全に読んでたのに…ナシテ君(泣)

ふと、通路の向こうを見るとカナダ人の男の子が頬に日の丸をペイントして、指を組みあわせています。大人たちに交じってその姿は埋もれるよう。

マッキー。成功!
盛り上がるスタンドの中で、男の子は「胸をなでおろして」います。そして…チェコの選手が蹴る準備に入ると、なんと「怖くて見てられない」とばかりに祈りながらうつむいちゃいました。うう〜…気持ちはわかるよう…

チェコ。成功。
ああ〜…落胆する男の子。そんな小さな姿すら、ラン☆カンの心の拠り所みたいなことになってきました(泣)

そしてデカモリシ…GKセーブ!

アタマ真っ白です!!!ところが…

チェコ、なんとポスト!失敗!
まだいけるかもしれない。ヤツらに、そして日本人に、「運」は残されてるのかもしれない。

王子。成功!3-3。
次をナシテ君が止めれば、サドンデスに持ち込めます。

なにしていいか分からないサポですが、無意識に念力送りながら祈りました。ナシテ君が止めてる姿をイメージして!

…!ナシテ君、逆でした。

前のチェコサポお姉さん、野生動物も真っ青な雄叫びをあげ続けています。
バックスタンドは望み通りの「劣勢チームが大逆転という結末」を手に入れ、陽気な拍手をピッチに贈っています。

ピッチの上では、青いユニフォームを着たオレたちのU20日本代表が…泣き崩れているようでした。
立ち尽くしている姿も、見えます。
ミチが号泣しているようでした。
オレンジのビブスを付けたつかさが、そんな金髪アタマを抱きかかえています。

1試合でも、1分でも1秒でも、長く…と望んだ彼らの戦いが、ここで終わってしまいました。

監督に、スタッフに、仲間に助け起こされた彼らは、チェコと握手をかわし、バックスタンドの…どん欲な観客に横並びの挨拶を贈り、感謝の気持ちを捧げています。そして、車イス席へ、そしてもう一度ピッチの中ほどへ集まりながらメインスタンドへ。
その間チェコがなにをしていたのか、恐ろしいことにさっぱり記憶にありません。

一人、足早に帰ろうとしている選手がいました。アトムのようです。彼は、涙の止まらない仲間たちをうながすように、ふり返りつつ去っていきます。


結局、ピッチ上でこのチーム「2007年・U20日本代表」を見たのはこのアトムが消えていった瞬間が最後、ということになりました。


潮が引くようにスタンドから消えていく観客、落とされていく照明、はがされていくバナー…


ここから先は、この日ホテルに帰って書いた記事を読んでいただけると嬉しいです。


バスに乗り込む前、一生懸命笑顔をつくってファンに対応していた彼ら。

ただ一人笑うことができなかったのは、「もっと僕が強ければ……そして速ければ……。」と試合後にコメントした、キャプテン@フクモトくん@福元、でした。


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2005年、U18日本代表としてスタートした彼ら。その年アジア1次予選を戦い、2006年にアジア最終予選をインドで戦い準優勝し、2007年U20ワールドカップ2007カナダ大会に出場し、2勝1分1敗…FIFAの規約に従ってPK戦は引き分け扱いということなら2勝2分6得点3失点、ベスト16で負けなしのまま解散した「2007年・U20日本代表」。

「このチームには、団体スポーツの一番の原点である、結束力がある。みんなで笑って泣いて、友情の塊のようなチームだった」@あおじゅん@青山隼


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もう1回だけ、彼らのことを書いてみたいと思います。ラン☆カンのけじめとして。
気が向いたときにでものぞいていただけたら嬉しいです。
この記事へのコメント
はじめまして
ゆうと申します。

私がこの世代で感じたことが選手が一人一人
他のみんなと一緒に・・・という気持ちがすごく伝わるチームでした。
サッカーでの一番大切な23人の選手で戦うということを教えてくれました。

最後のアトムが先に帰っていくことが書かれていて、彼はきっとその時から前を向いていたのかもしれませんね。
彼だけは泣いてなかった気がします。多分・・・

ラン☆カンさんも現地での参戦お疲れ様でした。
彼らと共に戦ったからこそレポが
その光景を映し出していました。

このカナダの地が彼らのスタートライン、
飛躍を信じて・・・

それでは長々と失礼しました。
Posted by ゆう at 2007年07月27日 03:17
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Posted by 天気 at 2007年08月10日 19:08
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