新潟に呼び集められた19歳以下のサッカー選手…今、一番崖っぷちにいる「男子たち」と言っても過言じゃありません。
10月31日午後22時15分までに、彼らは「自分たちが生き残るための戦い」に耐えうるだけの「仲間を信じる力」を養わなくちゃいけないのです。
AFC U19選手権 サウジアラビア2008。
来年エジプトで開催されるU20ワールドカップ出場権をかけた戦い、10月31日・最初の相手はイエメン。
日本はこのイエメン、そしてサウジアラビア、イランと同じグループAに入りました。
AFC公式ニュースでは「日本にとっては厳しい組合せに」なんて見出しをつけられてしまった、ファイナルドローのこの結果。
「日本は6回も決勝までいって優勝経験ないけど、サウジは2回優勝した開催国、イランも4回の優勝経験あり。相当きついんじゃないの?」みたいな書かれっぷりです(泣)
そんなアジア最終予選の初戦まであと3週間と4日という10月6日、「U19日本代表候補」たちの最終合宿が新潟のクロアチアピッチで始まりました。
いつもいつもいつも、毎度毎度毎度、怪我体調不良チーム事情等々でメンバーが揃わないU19日本代表ですが、さすがに最後の候補合宿には「いてほしい選手」が顔を揃えて来てくれた♪…はずだったのに…
【残念なお知らせ、その1↓10月9日に離脱↓↓】
MF 原口元気 HARAGUCHI Genki 1991.5.9 177/63 浦和レッズユース ☆チーム事情
浦和ユースの誇る最終兵器(?)原口くん、10月11日の「高円宮準決勝」出場のため、あえなく浦和へ返却…
【残念なお知らせ、その2↓10月10日に離脱↓↓】
GK 吉田智志 YOSHIDA Satoshi 1990.02.10 182/75 ロアッソ熊本(ルーテル学院) ☆チーム事情
DF 村松大輔 MATSUMURA Taisuke 1989.12.16 175/73 Honda FC (藤枝東)☆チーム事情
DF 薗田 淳 SONODA Jun1989.01.23 181/73 川崎フロンターレ(常葉橘) ☆怪我の為
DF 岡本知剛 OKAMOTO Tomotaka1990.06.29 179/65 サンフレッチェ広島(広島ユース) ☆コンディション不良
吉田くんと村松くんは「天皇杯出場のため」、そして8月のSBS初戦で怪我をしてしまい仙台カップに出られず、今回やっと復帰してきた「貴重なDF」薗田くんは、どうやら9日の練習試合でまたしても負傷…。そしてそしてラン☆カンいちおしの一人、ともたか@岡本くんはSBS前にチーム練習で全治2ヶ月の怪我を負い、ぎりぎり間に合ったーー!っていうタイミングだったこの合宿で、やっぱり無理がたたっちゃったんでしょうか(号泣)9日の練習試合にすら出ることなく、広島へ帰ってしまいました…ふぅぅ…
10月9日、クロアチアピッチで行われた流経大との練習試合45分×3本では、「0-3、3-0、1-1」といういかにも「お試しチーム」な感じのスコアで引き分けたらしいU19日本代表候補たち。(詳しくは
「やりかけの未来」さんのブログをご参照ください)
そして10月12日。アルビレックス新潟のトップチームと「アルビレッジのピッチA」で対戦した練習試合、これがアジア最終予選前「最後の」戦いとなりました。

新潟ユースのクラブハウスに間借りしたU19日本代表。試合に向けてせっせと荷物を運び出します。流経大戦ではなぜだかFWをやっていたらしい、むう@金崎。正直、大分が参加させてくれるとは思いませんでした(汗)

クラブハウス側に新潟、土手側に日本代表のベンチ。すでにウォームアップを始めた新潟の選手の中に、前回のU20日本代表・カナダ組のえなり@河原の笑顔が♪ピッチに入る前には、U19のGKごんちゃん@権田と談笑する姿も。
そしてU19日本代表候補たちは牧内監督の示す作戦に目と耳を集中させて…

いるのかと思ったら、新潟が練習してんの見ちゃってるし!
とくに新潟から選ばれてる木暮くんと大野くん、ガン見しすぎ…(笑)

1本目スタメン組がアップを始めました。仙台カップの初戦っぽい人選です。これが牧内監督の考える「最終メンバー」に近いのかな…。ただし薗田くんと村松くんが抜けてしまった最終ラインには、去年のSBS以来の参加になる吉田勇樹(4番ビブス)と、去年の1次予選に出場したものの今年2月に左足を手術、やっと代表リストに復帰して来た新潟っ子@大野和成が入ります。
それにしても右端の下田くん、東京に入団したときには秋田商業出身らしく「坊主頭」だったのに、すっかり長髪が様になってきちゃいました。東京のチームメイトからは「目指してるものがわからない」とか言われてるみたいだけど(苦笑)

で、大野くん。歩いて帰れるところ…このアルビレッジの敷地内に自分が暮らす寮があるからなのか、終始にこやか余裕の表情☆舌を出すのはクセですか?

ちょっと出遅れたむうを迎え入れて、いよいよ最後の試合に挑むその前に、コーチやスタッフも含めた全員で円陣を組みます。
離脱者が続出しようとも、今ここにいるメンバーがU19日本代表最終候補。「チームになれる」きっかけをより多くつかんでもらいたいものです…って弱気すぎ?

仙台カップ初戦同様、ベンチからキックオフを見つめることになった柿谷くんとじゅん@鈴木。あ、そうそうこの試合は鈴木淳@新潟監督対、鈴木惇@U19日本代表の「じゅん・すず〜き対決」でもあるんです。まあこんなことで喜んでたのはラン☆カンたちだけですが…
スタベン組はじゅん@鈴木と木暮くんがよく絡んで、常に柿谷くんが「笑顔の中心」。
彼らにちょっぴり遠慮気味なのは、大野くんと同じく1次予選以来の参加、ふくらはぎのテーピングを巻き直すムク@椋原。そんな彼に声をかけているのは、スタベン組のアップにすら参加していなかったむう@金崎…やっぱり今日はお休み?

キャプテンごんちゃん@権田のコイントスを待つ間、円陣のスタンバイを始める「最も10月31日イエメン戦のピッチに近いだろう」スタメンたち。どこまで「チーム」になれているのか、期待です。
■GK■■
12 権田修一 GONDA Shuichi 1989.03.03 187/82 FC東京(東京U18)
■DF■■
3 吉田勇樹 YOSHIDA Yuki 1989.05.03 175/71 川崎フロンターレ(川崎U18)
4 鎌田翔雅 KAMATA Shoma 1989.06.15 172/66 湘南ベルマーレ(湘南ユース)
6 大野和成 OHNO Kazunari 1989.08.04 180/71 アルビレックス新潟(新潟ユース)
7 金井貢史 KANAI Takashi 1990.02.05 174/60 横浜F・マリノス(マリノスユース)
■MF■■
8 下田光平 SHIMODA Kohei 1989.04.08 180/70 FC東京(秋田商)
13 山本康裕 YAMAMOTO Kosuke 1989.10.29 177/76 ジュビロ磐田(磐田ユース)
15 水沼宏太 MIZUNUMA Kota 1990.02.22 175/66 横浜F・マリノス(マリノスユース)
16 河野広貴 KAWANO Hiroki 1990.03.30 165/58 東京ヴェルディ(ヴェルディユース)
■FW■■
19 遠藤敬佑 ENDO Keisuke 1989.03.20 180/72 水戸ホーリーホック(千葉ユース)
26 宮澤裕樹 MIYAZAWA Hiroki 1989.06.28 182/72 コンサドーレ札幌(室蘭大谷)

むむ。突如にらみ合う両チーム!?臨戦態勢のえなり、怖いよう?
どうやらコイントスに勝利したごんちゃんが、太陽を背に受ける側のゴールを選択したらしく、コートチェンジすることに。
フォーメーションはたぶんこんな感じ☆
12権田
3吉田 7金井 6大野 4鎌田
15水沼 8下田 13山本 16河野
19遠藤 26宮澤
立ち上がりいきなりゴールを割られた日本代表。と思ったら、えなり、オフサイドでした(苦笑)
でもそこから立て続けに日本がチャンスを作ります。特に180センチの遠藤くん&182センチの宮澤くんというガタイのいい2トップは、フラットな目線で見るとえげつないくらいの迫力!遠藤くんが2回ほど新潟ゴールにどどーん!と迫って来た時には、思わず目をつぶりたくなるくらい(爆)
いや〜…あれが決まっていればなあ…迫力もタイミングも、すっごいよかったのに…くすん。

2本のビッグチャンスをゴールマウスに押し込めなかった日本代表、徐々に自陣へと後退させられてしまいます。ついには下田くんがイエローを喰らっちゃうシーンも。
試合が進むにつれ、この日もまずポスト役を果たそうとしていた26番・宮澤くんがボールに触れるチャンスががっくりと減ってしまいました。
ちなみに後ろの新潟3番が「じゅん・すず〜き」という発音の名付け親(?)、千葉くん。
とか、小ネタに逃げてる場合じゃないんですが日本はほぼ防戦一方状態になり、まずはヘディングで先制点を奪われ、キショー@矢野貴章にミドルを打たれて2点目を取られ、終了間際にもキショーに追加点を入れられ、結局0-3で1本目を終了することに…
そして2本目というか後半、DFの鎌田くんとたかし@金井、MFのこーすけ@山本、FWのけいすけ@遠藤を残してごっそりとメンバーを入れ替えた日本代表、柿谷くんとじゅん@鈴木もいよいよ登場です。

■GK■■
1 松本拓也 MATSUMOTO Takuya 1989.02.06 182/76 順天堂大(磐田ユース)
■DF■■
2 山村和也 YAMAMURA Kazuya 1989.12.02 183/72 流経大(国見)☆追加召集
4 鎌田翔雅
→5 椋原健太 MUKUHARA Kenta 1989.07.06 172/64 FC東京(東京U18)
→3 吉田勇樹
7 金井貢史
9 鈴木 惇 SUZUKI Jun 1989.04.22 168/69 アビスパ福岡(福岡U18)
■MF■■
10 木暮郁哉 KOGURE Fumiya 1989.06.28 177/60 アルビレックス新潟(三菱養和)
11 青木拓矢 AOKI Takuya 1989.09.16 179/72 大宮アルディージャ(前橋育英)
13 山本康裕
27 柿谷曜一朗 KAKITANI Yoichiro 1990.01.03 172/58 セレッソ大阪(セレッソU15)
■FW■■
17 永井謙佑 NAGAI Kensuke 1989.03.05 172/58 福岡大(九国大付属)
19 遠藤敬佑
たぶん、こんなフォーメーションじゃないかと…
1松本
4鎌田 7金井 2山村 9鈴木
11青木 10木暮 13山本 27柿谷
17永井 19遠藤
前半はJリーグの公式球アディダスのチームガイスト(だっけ?)を使っていたのですが、この後半からは日本代表が持ち込んだナイキの黄色いボールに取り替えられていました。
AFCの公式球がこのボールなんだろうな。
さて。立ち上がりは新潟がほぼ前半のスタメンを残してくれたので、日本代表は激しく押し込まれているような展開。それでもこーすけ@山本とふみや@木暮が中盤でなんとか流れを作ろうとボールを動かしています。
10番をつけてボランチに入った木暮くんのプレーを生で見るのは、去年のプリンスリーグ「三菱養和対韮崎」以来。相変わらずピッチにさわやかな風を吹き渡らせる男です(笑)
そうこうするうちにピッチの中から「けんごーーー!」という怒号が。U19日本代表のゴール前には「8月のSBSに選ばれていた」新潟FWの川又堅碁の真っ黒く日焼けした顔が迫っています。
気がついてみれば新潟、大量に選手交代をした模様。SBSと仙台カップどちらにも追加召集されていたごーとく@酒井高徳も、右サイドあたりで跳ね回ってました。
やがてボールを持った柿谷くんを、相手コーナーまで追いつめて行くごーとく。飛び込まずこらえていたのに、ボールがフォローに来たじゅん@鈴木に渡ったとたん、足の裏を見せんばかりにキックでブロックに行ったごーとくに大爆笑です。憧れの柿谷くんには、足を上げられなかったんだよね…たぶん(妄想)
日本代表の方は、ふと目をこらすといたはずの4番・鎌田くんが5番の椋原くんにすり替わっていたり、と思ったら椋原くんが消えて3番の吉田くんがピッチにいたり、なんだか鎌田くんが復活したりとなにがなにやらな交代を繰り返しています。
最終ラインがこんな入れ替わりっぷりを見せているうち、これまた交代出場していたアトム@田中に裏を取られてボールとアトムがGKめがけて突っ込んでくるという大惨事に!0-1。
結局この1点だけにとどまった両チーム、0-1で後半45分を終了しました。

後半途中出場途中交代となったムク@椋原、どうやらもともと痛めていた左ふくらはぎの具合がよろしくないようです…ああ、また貴重なDFが…
前半0-3、後半0-1と4失点な上に無得点で終わってしまったアルビレックス新潟との練習試合。
結果だけ見ちゃうとはわわわわ…(泣)なんだけど、ある意味開き直りの気持ちもこめて「結果よりも出来たこと、出来なかったことの最終確認」だったと思えば、崖っぷちから後ずさるきっかけは見つけられたのかな…なんて遠回りな希望を抱いています(苦笑)
彼らに必要なのは「あと少しの信頼関係」。
崖の下で待ち構えているのは「来年U20ワールドカップの出場を逃す」という事実。
それは彼らの世代にとって「2012年ロンドン五輪までの壮絶な空白を意味するもの」です。
前回のカナダ組がインドでの最終予選を戦っていた時、最後の最後で彼らを一つにしたのは「このチームを解散させたくない」という思いでした。
カナダ組よりもチームを固定できないまま最終予選を迎える今回のU19日本代表それぞれが、「歴史の空白を抱え込みたくない」と肌が粟立つほどに強く思い込んでくれたら、同じ思いを抱く者同士としての信頼関係が芽生えるのかもしれません。
彼らは、スキルも経験も高いレベルで持ち合わせている「日本で最高の」19歳以下の選手たち。
あとは「ひとつのチーム」になるだけ。
なれるはずです。
ラン☆カンは彼らを信じたいと思っています。
できるはずです。
がんばれ。

日本代表との試合後、アルビレックス新潟はご近所さんの「ジャパンサッカーカレッジ」と引き続き練習試合に入りました。
U19たちは隣のピッチに移動してクールダウンです。
この日、柿谷くんの隣にはいつもじゅん@鈴木の姿が。やっぱりなんだか柿谷くんは「俺ここにいるし」っつーオーラがダダ漏れ、ついつい目をやるともれなくじゅん@鈴木もついてくるって感じです(笑)
となりの大野くんは明るい笑顔に存在感があって、このチームにはいままでいなかったタイプかも。

仙台カップから1ヶ月。髪がちょっぴり伸びて見慣れた雰囲気に戻っていたコータ@水沼。えっと…そんなにストレッチきついっすか(汗)
このストレッチ、上のじゅん@鈴木や1番のGK松本くんのように右腕を頭に添えるのが正しいポーズなんだけど、自己流に走る選手多し。

GKチーム+174センチたかし@金井+177センチふみや@木暮の中で埋もれてしまった165センチ・チビ@かわのくん。なんか一人だけシャツが長く見える…
ちなみに試合中、一緒に行ったKANKANが「16番かっこいいんだけど誰だっけ?」と双眼鏡をのぞき、チビだとわかったとたんがっかりしていたのはなぜだ!?(爆)

やっぱりこの2人はいつでも一緒。仲がいいです。そしてじゅん@鈴木はどこにでも絡んで行けるタイプ?ホント、このチームにはなくてはならない存在。

手前で髪をむしってるのはけいすけ@遠藤。クセなんだろうな〜試合中以外、ずっとやってるもん。禿げちゃわないか密かに心を痛めてます…。
11番のたくや@青木は、このところやっと本来のポジション・ボランチで使われるようになりました。サイドバックとしての適正はどう評価されたんでしょうか。
後ろで笑ってるのはヒゲに妙な貫禄を感じるゆうき@吉田。もちろん笑いの源泉は隣の「オーラダダ漏れ男」。

ゆうき@吉田の大破顔を最後に、U19日本代表候補たちはピッチを去って行きます。
あっけないような、それでいてもがくような、2時間でした。

クラブハウスに戻り、「手ぶらのやつ、なんか持てよ〜」と言われ続々と荷物を運び出す選手たち。これからバスで十日町のクロアチアピッチまで帰って行きます。
写真の2人はこの日出場機会のなかった、元レッズユースコンビ―
林 容平 HAYASHI Yohei 1989.07.16 175/60 中央大学
大谷幸輝 OTANI Koki 1989.04.08 185/80 浦和レッズ
左の林くんはしょっぱなからこの黒ジャージ姿で「今日の体育は見学します」状態。9日の流経大戦には出ていたみたいなのに…。最初は「ホペイロ見習いの学生が参加してるのかな」と思ったくらい、黙々と働き続けてました。
この他
GK増田卓也 MASUDA Takuya 1989.06.29 183/77 流通経済大学(広島皆実)
も合宿に参加しています。
選手たちが帰り支度を続ける間、ごんちゃん@権田はずっと取材記者さんにつかまって延々と話をしていました。たぶん監督よりもたくさんのコメントを残したはず。
ピッチに立つのは選手たち自身。
自分のために、仲間のために、そしてサポーターの、日本のために、戦う彼らが孤独にならないよう、小さな声にしかならなくても応援を続けたいと思います。
がんばれ。俺たちのU19日本代表!